環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年5月25日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が3件、国会提出案件が9件、公布が4件、政令が2件、配布が1件でした。環境省関連はございません。その他、タウンミーティングの報告や北朝鮮訪問の労いの言葉などがあって終わりました。以上です。


(質問)閣僚懇等で、ロシア大統領の議定書に関係する言及に触れるようなことはありましたか。
(大臣)今日はありませんでした。閣議でいろいろな報告が長く、閣僚懇の時間は、あまりありませんでしたので、私から話は出しませんでした。これから息の長い話だとは思います。

(質問)経済産業大臣が、環境税に反対というような発言、報道がなされています。環境省として、大綱の見直しを今やっているわけですし、もう少し閣僚の皆さんに、議定書の意味とかをアピールする必要があるのではないでしょうか。
(大臣)これから折を見て、その辺のところは説明していこうと思っております。

(質問)総理の訪朝の関係ですが、閣僚懇で何かお話が出たのでしょうか。また、今回拉致被害者家族の一部の方が戻った一方で、解決されなかった問題も残りましたが、大臣ご自身の今回の訪朝の評価をお願いします。
(大臣)閣僚懇では労いの言葉もありました。私は今日は発言しておりませんが、今回の訪朝について、日帰りでありましたが、5人の家族が戻ってきて、ジェンキンスさんについては、これから、第三国での再会なども検討されているようですので、また一歩進めたと理解をしたいと思っています。いろいろ思いはありますけど、訳のわからない国との交渉ですから、はっきり言って、こちらが考えることと、あちらのたった一人がやりたい放題やる国と交渉するというのは、そう並大抵の話ではないであろうと思いますので、これからもこの動きについては、バックアップしていきたいと思っております。ただ、平壌宣言については、北朝鮮もこれまで、カーン博士との関連等で既にそれを破っているような事項もいくつか散見されますので、私は、これからもそれをシビアに見ていく必要があろうかと思っております。5人の家族の方々は、本当に戻られて、まずはよかったと思っています。横田さんご夫妻は、ヘギョンちゃんが帰って来ることに対して、わざわざノーを示されるほどの強い決意であります。やはり娘さんのめぐみさんの安否情報を切に願っていらっしゃっており、今いろいろな取り方があると思いますけど、これからもいろいろな形で安否情報の確保について、私自身努力もしていきたいと思っています。

(質問)ロシアのプーチン大統領が直接発言されたというのは、稀なことだと思いますが、そのこと自体、大臣はどのような感じたのでしょうか。
(大臣)今回、EUロシアサミットの、言ってみればハイライトということで、我々もいろいろと想定はしていました。発言がクリアと言えばクリア、取り方によっては、いろいろ違いますが、基本的には、これまでの立場よりも前進があったと認識しています。ただ、これからどのようなスピード感で、どのような形でロシアが対応してくるかは、発言も分析していくと、なかなか読めないところもありますので、それはこれからの動きも含めて、慎重に見極め、あくまで一喜一憂せずにいきたいと思っています。ただ、京都議定書について、いくつか明確にご本人が触れているところがあるので、十分分析もし、かつこれからの日本の対応も考えていきたいと思っています。

(質問)日本の対応も急がなければいけないなと思うのですが。
(大臣)いくつかのシミュレーションはしつつ、これからモスクワでもワークショップ等も開催され、環境省の職員も出向きますし、また、これまでと同様に、各方面の情報を集めていきたいと思っています。

(質問)国内対策についてですが、産構審絡みで、既にいろいろと次の大綱の見直しに向けた方策が打ち出されている中で、どうも環境税等、環境省の方で進めるような施策についてが後回しになる形で、外堀がどんどん埋められている気がします。その辺の取り組みについて、環境省として、他の省庁に負けない取り組みがもう少し必要ではないかと考えるのですが。
(大臣)大綱の見直し、評価も今進んでおりますし、先だっての発表でも非常にハードルが高く、これに対して追加的な対策が必要ではないかという認識の共有はできてきていると思います。環境税については、これまでも中環審で詰めてきてもらってますし、これをどのようなタイミングで、なおかつまわりを説得していくかは、もう少し大綱の見直しを進めてからいこうと思っています。反対する方は、これからもずっと反対していくでしょうが、私どもは、しっかりと現実的なかつ具体的な方策について、これからまわりを説得し、よく理解を深めていただけるように進めていきたいと思っています。

(了)