環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年5月11日)

(大臣)閣議の案件ですが、国会提出案件が4件でした。持ち回り閣議の案件が、7日の時点での人事案件が2件、これは、細田官房長官と杉浦官房副長官の件でした。今日は、細田新官房長官から、就任に対して簡単なご挨拶がありました。総理からは、整然と小泉政権の結束を守って、まだまだ山積している法案の成立にしっかりと当たり努力してほしいという一言がございました。以上です。


(質問)年金問題ですが、先日、民主党の菅さんが代表を辞任し、自民党の福田さんも官房長官をお辞めになって、いろいろと波紋を呼んでいます。民主党の菅さんが代表をお辞めになった感想と、未納入が判明した閣僚が何人かいますが、その方達の責任問題について、どのようにお考えでしょうか。
(大臣)菅さんについては、ご自身がお決めになったことですし、今後の推移については、他党のことでもあるので、見守っていきたいと思います。民主党の中には、友人もたくさんいますので、心配をしつつ見守っているところです。それから、閣僚についてですが、私は、年金問題の本質からかえって遠ざかっているような気がします。これから衆議院の本会議で採決も行われるわけですが、この採決が、本質論に戻るきっかけに繋がればいいと思っています。例えば、環境大臣として申し上げるならば、年金運用についてもグリーンピアの話等は、運用と別の観点から議論されましたが、年金基金をもっと環境に尽くしている企業の株式の方にまわすとか、そういったプラスの議論ができるような環境が整うことを望んでいるところです。未納3兄弟があまりにもおもしろおかしすぎたことに端を発して、菅さん自身もそういう結果になったのではないかと思います。

(質問)他の閣僚の責任問題については、いかがでしょうか。
(大臣)それぞれの職責を全うされるということで、任命権者である総理ご自身が、しっかりと仕事をしてくださいとおっしゃているわけですから、そのままだと思います。

(質問)今週末に豊島を視察されますが、この時期に豊島に行く意味と、昨日、岐阜市の産廃量の調査結果がまとまり、規模も明らかになったわけですが、この岐阜市の件を絡めて、話をお聞かせ下さい。
(大臣)なぜ豊島かということは、これは、大臣就任当初に訪問先として真っ先に挙げたところです。これまでの様々な状況、方向等の結果として、今週末ということになりました。その後は、山口県で行われる全国野鳥保護の集いに出席します。強行軍ではありますが、豊島にいよいよ乗り込むというか、豊島と直島がワンセットであることの意味を感じ取っていただきたいと思います。ゼロエミッション、ゴミゼロ社会の構築は、私に課せられた課題の一つであるので、しっかりこの目で見てこようと思っております。一方で、計算の仕方がいろいろあるのでしょうが、数量的には豊島を上回ったという岐阜の問題についても、基本的な問題は何ら解決してないということでは困りますので、その意味では、この時期に豊島、直島を見ることは、即ち、岐阜の今後を考える上で、いい参考になろうかと思います。また、このようなことが二度と起こらないように様々な措置をこの国会でも図ってきているわけで、そういうことを踏まえて、豊島に行くことは、非常に重い意味があると考えています。

(質問)今日の国会でも海防法の改正について議論がありますが、焦点の不発弾の問題について、小池さんが、石破さんと何か議論されたりお話しされたことがあるでしょうか。あるいは、今後、その辺について、政治レベルでお話しすることがあるでしょうか。
(大臣)私は、この不発弾の問題については、非常に関心を持ってまいりました。何かいい方法はないだろうかと、不発弾を扱った経験のある人から直接お話を伺ったりもしました。日本の不発弾の処理というのは、技術的には、ロスアラモスかどこかのアメリカの技術のようです。結果的には、それは私自身も研究中ですが、海がダメとなったら当然陸でということになります。その辺りの最も効率的な方法、不発弾の処理をどうするかというのは、環境大臣の手を離れると考えていいと思います。とはいえ、何らかの形で、安全にかつ効率よく処理ができないものか、これからも私自身が研究もし、いい方法を石破さんに伝えられるようなことがあるならば、それをお伝えしていくことが、全体的な対応の仕方ではないかと思っています。


(質問)京都議定書の関係ですが、先日、チェチェンの大統領が暗殺され、内政の混乱等が危惧されるかと思うのですが、5月下旬のEUロシアサミットでの京都議定書の扱い、あるいは、EUとロシアの関係から見た議定書、温暖化問題の扱いをどのようにお考えですか。
(大臣)ロシアの情報については、先月オソキナ次官と会いましたが、その後の直接的な進展もしくは後退の情報は、私には入っておりません。今回のチェチェンの大統領の暗殺のシーンをテレビで見て、私はサダト大統領の暗殺シーンをそのまま思い浮かべました。チェチェンの大統領の暗殺の犯人もまだわかっていないので、これからどうなるかはよくわかりませんが、プーチン大統領とすれば、国内のこれがテロということであるならば、やはりテロ対策ということにも頭がいくのだろうと思います。EUロシアサミットが開催される5月21日については、注視していきたいと思っています。

(了)