環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年4月23日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が5件、国会提出案件7件、公布(条約)1件、公布(法律)3件、政令6件、人事5件、報告1件でした。環境省関連は質問主意書1件でした。
 25日から30日まで、国連持続可能な開発委員会(CSD)の第12回会合に日本政府代表として出席するということで、先ほど閣議で御了解を得ました。この間の代理を小野国家公安委員長にお願いすることになっております。今回のCSDですが、水、衛星、人間居住に関するヨハネスブルグ実施計画等の取組状況の評価がテーマとなっております。帰国後5月1日には、水俣病犠牲者慰霊式に出席することになっておりますが、まさに水俣で象徴されるように水質の汚染で健康被害を体験しているという我が国がその後それを大きな教訓として世界で最も厳しい公害対策を導入したこと、それから、官民一体となって環境と経済の両立を目指した取組を進めてきたこと等を、特に開発途上国の閣僚の方々にお伝えしたいと思っております。閣僚会合、また、サイドイベントも併せて行わせていただきます。この委員会の内容ですが、去年の3月に京都で第3回世界水フォーラムが開かれておりまして、「水行動集」が出ていますが、その進捗状況の報告も含まれております。この機会に、米国のアーミテージ国務副長官や国務省のドブリアンスキー国務次官、ロシアのオソキナ天然資源省次官などとのバイの会談を予定しております。また、国連の方には各国からの閣僚が見えるということで、これまでも何度かお目にかかった方々と意見交換もし、既に決まっているスケジュールとして、オーストラリアのケンプ環境大臣主催のアンブレラグループ会合にも出席していきたいと考えております。
 本日は閣議の後で第24回沖縄政策協議会が行われました。今回は、沖縄振興のための特別調整費の配分についての話し合いで、沖縄県から要望がありました14の事業に配分を行うことが決まりました。環境省については離島地域での「廃自動車リサイクルシステム構築推進事業」、それと沖縄は島々ですがその性質を踏まえて持続可能な循環型社会を実現するための「島しょ型ゼロエミッション推進事業」、及びジュゴンを活かした地域振興や保全のあり方の検討等を行う「ジュゴン保護対策調査」これらへの配分が決定されました。特に自然環境に恵まれた沖縄県が、自然環境を活かしてさらに発展するように環境省としてもバックアップしていきたいと思います。
 これからは、年金法案の審議が山場となりますが、その場でも議論のあった閣僚の年金の支払い状況ですが、私はしっかり国民年金に入って、支払っておりますということをこの場をお借りして申し上げたいと思います。私からは、以上です。


(質問)ロシアの京都議定書批准の件で、プーチン首相の会談においてWTO加盟のからみで批准する云々かんぬんという話がでているようですが、昨日もフリステンコ産業技術相がWTO加盟を引き合いに出して、後押ししてくれれば批准というような話もありましたが、大臣はその辺のところどう思われますか。
(大臣)いろいろと情報は入ってきております。20日・21日にイタリアのベルルスコーニ首相と会談が行われていますが、ここでは京都議定書そのものの話は出なかったようです。22日・23日にプロディ委員長がEU代表団として訪問されたということですが、ここで議定書について働きかけがあったということを報道で知りました。内容についてはWTO加盟との一種の駆け引きのようなところもありますし、また、例えば、モスクワタイムスの情報では、具体的な話はでていますが、5月21日のロシア・EUサミットに向けての駆け引きの一貫だと思います。ロシアのこれらの動きを一つ一つ見ても、行ったり来たりがありますので、ここはじっくり腰を構えてロシアの動きに注目していきたいと思います。言うまでもなく、ロシアが鍵を握っているということの重要性は変わりませんので、これも今後ともありとあらゆる機会を活用して、この件につきましては積極的に働きかけていきたいと思っています。先だって森前総理がロシアにいらした際に、日ロ賢人会議の場でもやり取りが若干あったと聞いておりますし、今回、UNの方に行きましてもロシアの方もみえているということなので、自らの情報収集を行っていきたいと思います。

(質問)先ほどの国民年金について確認ですが、保険料は初当選の時からずっと未納なく納めているということでよろしいでしょうか。
(大臣)初当選というか、もっと前からです。留学から戻ってからです。

(質問)留学中は、どうでしたか。
(大臣)払っていないと思います。だから、その分だけ引かれるということになるでしょう。

(質問)ニューヨークのサイドイベントとはどういったものですか。
(大臣)日本の水に関しての様々な法律やこれまでの経験だとか、浄化槽の利便性等も訴えていきたいと思います。基本姿勢として、国際会議の場で発信をするということを続けていきたいと思います。閣僚会議での割り当ては3分くらいですので、そこは国としての姿勢をバシッと言うところで、あまり時間的なゆとりがないということと、各国がそういうふうにやりますから、なかなか特徴を出し辛いところでもありますので、別のところでプラスαをしてよりわかり易いプレゼンテーションをしたいと思います。

(質問)本日、EPA長官との夕食会についてですが、大臣の方から特にお話したいということはありますか。
(大臣)今回初めての顔合わせということになりますので、まずは、お互いの信頼感をもてるようにしていきたいと思います。今回は、地球観測の件でお見えになっておりますので、そちらの話も若干出るかなと思っております。あと、アメリカは京都議定書の離脱を決めて、むしろ水素エネルギーに力を入れようとしていますが、そこは日本とも既に接点を持って、水素経済ということでのワークショップもこれまで重ねてきていますし、そういった流れの中で、日米という大きな経済国同士が接点を持ってお互いに出来ることをまずやり、勿論、それでも私は京都議定書のことを申し上げるつもりであります。しかしながら、日米間でできることをしなければならないことを確認できればと思っております。

(質問)ニューヨークでロシアの関係の方とお話になるというのは、どなたですか。
(大臣)オソキナ天然資源省次官です。ちなみに、プーチン大統領が再選されてから、省庁再編は劇的にやっていますが、どうなっているのかも聞いてみたいと思います。

(質問)アーミテージさんとはどのようなお話をされますか。
(大臣)アーミテージさんとは日米関係についで、環境については、ドブリアンスキーさんということです。

(質問)もう少し具体的にお願いします。
(大臣)オーバーオールでお話していきたいと思っております。

(質問)これまで何度かお会いしていますか。
(大臣)何度もお会いしております。

(質問)年金の関係ですが、大臣は一貫して国民年金ですか。
(大臣)そうです。国民年金です。

(質問)留学されていたのは、いつからいつまでですか。
(大臣)1971年から1976年までです。ただ、その頃は、18、9歳でしたから。

(質問)お戻りになられてからは、ずっと納めていますか。
(大臣)はい。ただ、義務化はもっと後の話だと思います。


(了)