環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年2月17日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が2件、国会提出案件が1件、法律案が2件、人事案件が5件でした。環境省関連はございません。以上です。


(質問)福岡県の家電量販店が、リサイクル家電を横流ししていたということで、先週、立入検査がありましたが、その結果と今後の対応をお聞かせ下さい。
(大臣)ビックカメラとヨドバシカメラの2社で、その横流しの方式が少し違ったようです。2月13日に環境省、経済産業省及び九州経済産業局の職員計6名により、ビックカメラ天神新館店及びヨドバシカメラマルチメディア博多店に対して、家電リサイクル法に基づく立入検査を実施しました。ここで、家電リサイクル券の保存状況、廃家電の収集運搬の委託の状況等について事実関係の把握等に努めたところです。それから、先ほど2社で方式が違うと申し上げたのは、ヨドバシカメラの方は、リサイクル券の保管に本社が深く関与していたということで、昨日2月16日に、経済産業省と共同で、ヨドバシカメラの本社より事情聴取を行いました。これは、過去の家電リサイクル絡みの問題と少し違いまして、今回が特殊な形なのかどうか、まず2社をしっかり調べることにより、今後、全国調査等により他も調べるかどうかを決めていきたいと思っております。まず、この2社に集中して、問題点はどこにあったのか等チェックをした上で、今後の方向を決めていきたいと思っています。

(質問)特殊な形というのは、どういう点が違うのでしょうか。
(廃棄物・リサイクル対策部)これまでは、いくつか勧告した件については、行為業者が最初から故意に、そもそも消費者から引き取った時から、家電リサイクルルートに廻すつもりは全くないというケースです。今回は、そうではなく、現時点でビックカメラなりヨドバシカメラの言うことを信じれば、家電リサイクル法に乗せようとしていたという点が、違うところです。
(大臣)それから、今回は、北朝鮮にいっているのではないかということもあり、司商運やウィロー・ジャパンがどう絡んでいたのか、これまでの勧告している案件と様相が違うということです。

(質問)ヨドバシカメラやビックカメラの他店舗で同じことがあったかどうかも調べるのでしょうか。
(大臣)それも含めて、現在この2社を検査しているということです。

(質問)昨日、NOWPAPの関係でUNEP事務局長が来られましたが、そのことについて、お聞かせ下さい。
(大臣)テプファー事務局長とお会いするのは、4回目くらいになるかと思います。
NOWPAPの富山事務所開設ということでお見えになり、これからしっかりと連携をとってやっていきましょうと確認をしました。また、イラクのメソポタミア湿原を含む環境の状況については、これまでの蓄積からいっても、UNEPが情報をたくさん持っていますので、今後、その情報交換をスムースに、連携をとりながらやらせていただきたいということをお互いに確認いたしました。サダム・フセインと関係があるかないかは別にして、イラクの環境分野についての情報は、UNEPが一番持っているので、メソポタミア湿原のみならず、各地域の環境に関しての状況を知りたいときは、これからもUNEPに連絡して教えてもらい、UNEPと協力して何ができるかを、これから考えていきましょうという話をしました。

(質問)家電リサイクルの関係ですが、先日おっしゃっていた全国調査というのは、まず2社について勧告なり方針が決まった後で、取り組むということでしょうか。
(大臣)その必要性も含めて、やっていきたいと思います。

(質問)そもそも消費者からリサイクルをするということでお金を預かったものを流すこと自体が問題ではありますが、北朝鮮との絡みで言うと、何か懸念されていることはあるのでしょうか。
(大臣)これは、基本的に消費者からお金を預かったものですから、それを国内でリサイクルをしなければならないのに、それが他にいってしまうことが、これだけでも解せないところがあり、そこをスーッと横取りされた形になっていることが、まずおかしいことです。それから、北朝鮮にはいろいろなものが運ばれていますが、これをどういう形で使っているのか、形を替えた使い方もいろいろありますから、そういう意味で、2つの点で問題であると思います。

(質問)調査によりますが、リサイクル券で戻っていることをきちんと定期的に調べなくてはいけないと思います。その辺りの法制度が不備であったために、今回、きちんとチェックをしていなくて横流しされていたこともあるかと思いますが、今後の法制度の改正等、何か考えているのでしょうか。
(大臣)作業とすれば、券の突き合わせ等、面倒なこともあると思いますが、それをちゃんとやっている社もあります。その辺りで手を抜いていたことは、これがまさに問題なので、今回、こういう形で立入検査を行うことそのものが、社会的なパニシュメントとなると思います。システム的に何が問題なのか、問題点がどこにあったのか、それも含めて答えを出していきたいと思っています。家電リサイクル法もだいぶ定着し始めていて、今、コンピューター化されているので、それをきちんとやっていけば問題もないと思います。せっかくコンピューターシステムを入れておきながら使っていないとか、これから一つずつそういった問題点を洗い出していきます。

(了)