環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年2月3日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が3件、国会提出案件が1件、法案が9件、政令が3件、人事が1件でした。
 私からは、イラクに関してのことを今日はお伝えします。詳しくは後ほどペーパーを配らせていただきますが、イラクの復興支援の一環として、環境分野でどういう支援が可能かを検討するために、社団法人海外環境協力センターに、有識者からなる検討会を設置します。その中で、一体何ができるのか、検討を進めていくこととし、今月中にも第1回の検討会を開催したいと考えております。メンバーは、全部固まってはいませんが、今のところ、環境という観点からの専門の方、また、今後、私はイラクの専門家の方も入れたいと思っていますが、そういったメンバーで、具体的に、現実的に何ができるかを考えていきたいと思います。
 環境とはあまり関係ないのですが、今日の午後7時半から、私の小学校の同窓会があります。それが、みんな国会議員なんです。福井照衆議院議員と辻泰弘参議院議員と梶原康弘衆議院議員が芦屋市立岩園小学校という同じ小学校出身で、普通の小学校なのですが、現役の国会議員が4人出ています。また、PTA代表として、お嬢さんがその学校に通っていたということが判明したので、竹中大臣にも加わってもらっています。4人のうち3人が卒業して、1人は1年生の時だけ在籍していたのですが、今日の夜は、みんなでローカルな話をしたいと思います。以上です。


(質問)イラクの支援ですが、いつ頃までに、どのようなとりまとめを想定しているのでしょうか。
(大臣)ご承知のように、今のイラク国内の情勢は、治安的にいいとは言えません。これから6月に政府ができるという運びになっていますが、そういった流れを見つつ、いつ頃どういう発表をするかについても検討をしていきたいと思っています。つまり、相手側もING形ですので、こちらも情報とか、判断する際のそういったことも分析していき、今後のそういった動きもにらみながら、発表できるものはしていきたいと思っています。先だっての先遣隊の報告にも環境分野がいくつかありましたし、現地でこれから伝えられてくるであろう更なる環境に関するニーズや日本に何ができるかということを、例のメソポタミアの湿原だけではなく、環境という大括りで、日本とイラクというキーワードで検討会を進めていきたいと思っています。

(質問)今日、陸上自衛隊の本隊が、イラクへ向けて旅立ちますが、イラクのニーズにきちんと応えられるでしょうか。
(大臣)しっかり応えてくれるように、私もバックアップしていきたいと思っています。ニーズの中で、この前も申し上げたように、イラク人は、画面でよく見る髭の男性ばかりではなく、半数は女性ですから、女性に対しての様々なケア、例えば出産のケア等、今回女性の隊員もいらっしゃるようなので、そういったことにも気配りをするということが、日本の自衛隊が何をしにきたのかということが、よくわかることに繋がるのではないかと思っています。

(質問)イラクの支援の件ですが、具体的なイメージとして、メソポタミア湿原とかが報道されていますが、それ以外に何かお考えでしょうか。
(大臣)例えば、ゴミの処理、水質のモニタリングなどもできることの一つではないかと思っております。また、これが雇用に繋がれば一番いいのですが、そもそも、イラクのこれまでの国家建設、特にサダムの時代は、イラク人が作業するというより、エジプトなどからの出稼ぎ労働者に頼っていた部分があるので、雇用を創出するといっても、イラク人が雇用といったときに、何を考えているのかということは、若干、日本とすれ違いがあるのではないかと思います。いずれにせよ、環境分野での雇用は、非常に可能性もあるし、これは、イラク人の生活の安全のためには、あちこちにゴミの山ができると、これは何人であれ不快なわけですから、それを取り除き、きちんと処理をしていき、混乱しているからこそ、また、新しい政府がこれから作られようとしているからこそ、一番最初のルール、システムをビルドインしてあげられるようなアドバイスもできればと思っております。


(了)