環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年1月20日)

(大臣)閣議の御報告をさせていただきます。人事が2件、配布が1件で月例経済報告でした。
 本日、私から御報告させていただくことが2点あります。まず、青森・岩手の県境の不法投棄処理問題ですが、岩手県の実施計画案については、昨年10月17日、青森県の実施計画案については、昨年11月17日に環境省に対して協議がありました。それぞれ現場を一体として見た場合に、事業をその目的に沿った意味で、効率的かつ効果的なものとするために、計画内容の整合性をとるなど、これまでに、いろいろな調整を行ってきたところです。実質的な調整は、各関係省庁を含め行ってまいりましたが、最終的な手続きの段階に入りまして、一両日中にも同意ができる状況に至っております。この内容について詳しくは、手続き全てが完了した時点で、直ちにお知らせしたいと思っております。
 鳥インフルエンザについてですが、環境省の職員を山口県に派遣しまして、発生地の周りの渡り鳥を含む鳥類の生息地、生息状況に関しての概要の把握を行わせているところです。今後、今月中に、この専門家の知見、情報収集を行った上で、その結果を踏まえて、これも各省庁に広がることでありますので、環境省の見解をそこでお伝えしていきます。
以上です。


(質問)陸上自衛隊の先遣隊が、本日未明にサマワに到着しましたが、ご感想をお願いします。
(大臣)オランダ軍に先導されてということで、道案内でそういう協力体制を敷きながらやっいるのだろう思いますが、サマワについては、私は、その地そのものには行ってませんので、憶測だけでものを言うのは控えたいと思いますが、比較的安定しているところであり、なおかつ、非常に日本に対する期待も高まっているという各種報道もあります。まずは、先遣隊の方々が行き、次に本隊が来る。そして、様々な活動ができる基盤をこの間にしっかりと築かれるように期待をしているところであります。希望を言えば、日本の自衛隊が行ったことによって、復興活動に新たな明るさといいますか、新たなドアが開くと、そういうきっかけ作りをしていただきたいと思います。また、私なりに、これからも、アラブ中東の習慣、考え方、そして、アラブ人が一般的に、一体どういうものを日本に対して望むのか等については、しっかりと関係のところにお伝えしたいと思っております。

(質問)昨日から国会が始まりましたが、環境省も法案を抱えていると思いますが、特にどういったところに力を入れていきたいか教えて下さい。
(大臣)いくつかの法案の準備をさせていただいておりますが、今回の国会は、いわゆるイラク国会と言われております。ただ、私たちの生活は、毎日前へ進んでいるわけです。環境省が今回法案を通すために努力をしますが、法案の中身はやはり国民生活に非常に密着したものですので、ここは与野党共に協力をお願いをして、いい法案をスピーディに成立させていきたいと思っております。ですから、環境省については、平常心を失わず着々と進めていきたいと思っております。

(質問)鳥インフルエンザの関係ですが、昨日、自然保護事務所の方を1人派遣されましたが、今の時点で、何か分かったことはありますか。
(大臣)これからの話ですが、渡り鳥犯人説か否かというところが、我々に関係してくるところだと思いますが、昨日現地に行って、現地の状況は、鶏舎の周りがすぐ林であるということで、そこへ渡り鳥がどのように飛んでくるのか、そして、周りの水辺等、渡り鳥が来る可能性があるところまでどの程度離れているのか、こういったことをこれから情報を集めていきたいと思っております。また、渡り鳥から別のものにうつるとかは、まさに専門の領域になってきますので、それの積み重ねをスピーディに行っていきたいと思います。

(質問)派遣された職員は、1人ですか。
(大臣)はい。山陽四国地区自然保護事務所の職員です。

(質問)今回の予備的な調査の後に、本格的な調査をやられることを予定されていますが、その時には、さらに人員を増やして、山口県中心に地域も拡大して、調査される考えはおありですか。
(大臣)まず、一人が入って、ベーシックな調査をしているわけですから、それを基に今後については考えたいと思います。


(了)