環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年1月9日)

(大臣)閣議の御報告をさせていただきます。一般案件3件、人事が、私の海外出張含めて5件でした。閣僚懇で、竹島の問題、韓国から言わせると「独島」というところですが、その切手の問題について、麻生総務大臣から指摘がありまして、これをどのようにするか、今後検討していこうということになりました。どのように検討されるかは、然るべきところで決めていくと思います。
 クウェート出張は、今晩から出発いたしますが、若干、予定が固まりましたので、お伝えします。今晩出発し、10日の早朝に現地に到着しますが、ザバーハ首相、ジャービル副首相といった方々を始めとして、環境庁、保健省の高官、さらには、ROPME(湾岸海洋環境保全地域機構)の総裁、こういった方々とお会いすることになっています。自衛隊の激励ですが、まずは、ホテルで10日の午後4時にシェラトンホテルでお会いすることになっております。その他に、現場に行く段取りも現在進んでいますので、決まり次第お伝えします。翌11日現地で開催予定の第9回日本・クウェート民間合同委員会から、来賓として御招待を受けていまいすので、そちらで、アラビア語でご挨拶をすることになっております。


(質問)クウェートで、自衛隊の方々に特にどのようなことをお伝えになるのかと、あと、総理大臣から伝言のようなものがあったのかどうか教えて下さい。
(大臣)総理から直接の伝言はございません。今回、私は、環境問題を目的として行くことが99%ですが、残りの1%のところで、自衛隊の方々がこれから大きな任務を担われますので、まさに、激励をしてこようと思っております。また、現地の様々な風習、ルール、していいこと、いけないこと等について、私なりにお伝えすることによって、現場で生かしていただければと思っております。

(質問)具体的にどのようなルールでしょうか。
(大臣)ケース・バイ・ケースですが、基本的には、一般的に日本がどういうイメージを抱かれているのかを理解してもらうとか、もちろん、出発の前に基本的知識については学んでおられると思いますが。あと、挨拶では男同士でも「ハグ」と言って抱き合う時には、躊躇しないといったようないくつかポイントになるようなことをお伝えしようと思っています。あちらは、金曜日が休日になってますから、その辺の感覚も変えておいた方がいいと思います。

(質問)現地での環境についてですが、どのような点を特に注意して見てこられますか。
(大臣)今回、特に、2001年頃からアラビア湾の水質の問題であろうと思いますが、魚が大量死しています。その辺について日本に何ができるか等、環境問題も具体的な問題ですので、その辺の実態を現地で聞いてこようと思います。対応につきましては、その後、あちらの要望、あちらが何ができて日本が何ができるか、その辺を見極めてきた上で、決めていきたいと思っております。

(質問)イラクの復興支援については、敢えて話題に出さないのか、それとも、何かお話する予定はありますか。
(大臣)クウェートとイラクの関係は、未だに微妙なところがありますから、今回、クウェート政府の方々とお会いする際にイラク問題が中心になるというのは、あまり適切でないと思います。ただ、これからいろいろとイラクの復興ということになれば、クウェートがある種の、地理的にも基地になるかと思います。そういうことから、微妙なイラクとの関係ではありますが、これからイラク復興への入り口としてのクウェートということについては、重視していきたいと思います。

(質問)会見室のバックの地球の写真について、大臣の評価、感想をお願いします。
(大臣)環境省の文字が陰にならないように、ライティングに注意をしていただきたいと思っておりますが、これは、どこの記者会見かビジュアル的に一目瞭然なのが、私の今回の最大の眼目です。地球は、誰でも知っている最も有名なマークだと思っていますので、地球そのものを背負って、これを背景に記者会見ができれば、「あっ、これは、環境省だ」と理解していただけると思います。


(了)