環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成16年1月6日)

(大臣)新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。初閣議の案件ですが、人事案件2件のみです。閣議後、総理から、今年のいくつかのポイントについて、訓辞がありました。今年は参院選があり、その前にも予算委員会等があって、いろいろと山積はしているが、閣僚一人一人、心を引き締めて当たってほしいという旨の訓辞がございました。その後、別室でお祝いのお酒を頂いて、少し歓談をいたしました。その中で、総理が豊島に行くという話がありまして、砂田大臣政務官が随行することになっておりますが、エコツアーに関して、私から触れることができました。
 私からは、お伝えすることが1件あります。国際的な環境協力を広めていく目的と、私自身のこれまでに培ってきたアラブとの関係の観点から、1月9日から12日までの間、クウェートに出張する方向で検討しています。現地では、サバーハ首相、私は前に通訳をしたこともあって人間関係もある方、また、サラウィ環境庁長官、ジャラーラ保健相他の方とお会いしたいと思っています。具体的な日時などは、まだ確定していませんが、固まり次第、できればお知らせしたいと思います。アラブに行きますと、直前まで日時が決まらないということがよくあるのですが、今回は、先方からのご招待をベースにしておりまして、積極的にその辺の日程は、随時決まっていくものだろうと思っております。ご質問が出るでしょうから、先にお答えしておきますが、クウェートに行くのであればイラクもどうだというご関心もあると思います。しかし今回は、クウェートとアラビア湾の海の汚染などもあるので、既に日本と湾岸諸国との様々な分野で環境協力も進んでいることから、まさに環境大臣としてクウェートに赴くという形で、今回イラク入りするということはございません。アラブや湾岸というと、きな臭い話ばかりがあるように思われるかもしれませんが、環境という入り口を、まだまだ狭い入り口かもしれませんが、大きく広げていく、その第一歩にしたいと思っております。私からは以上です。


(質問)クウェートでは、どのようなところを視察し、環境協力となると、どのような共同プロジェクトを考えていらっしゃるのでしょうか。またクウェートに行かれるのでしたら、空自の先遣隊がクウェートを拠点にしていたかと思うのですが、そちらの方にご訪問される予定はあるのかどうか、教えていただけるでしょうか。
(大臣)クウェートは、湾岸戦争の当時、海鳥が油にまみれているシーンのご記憶が強いかと思いますが、その後、当時、環境庁からも専門家が現地に赴いて、調査団として派遣したこともございます。それから、クウェート側からは、アラビア湾の水質の問題があるようで、魚が大量に死んでしまったりいたしまして、いくつかの地域的な環境問題を抱えていると聞いております。実際に現地に行きまして、現実にどのような問題があるのか、日本としてどういう協力ができるのか、これらの担当の方とお会いすると同時に、これから何ができるのかをチェックしていきたいと思っております。ちなみに、アラビア湾の海洋環境保全のための国際機関がクウェートに本部を置いているということで、ROPMEという機関になっております。アラブだけではなく、イラン側も入るということです。詳細については、別途お知らせいたします。
 空自の方々とは、滞在期間は非常に短いのですが、お会いするチャンスはあると思います。あの地まで出向いてる方々、これから大きな役割を担う方々ですので、私としても激励したいと思っております。

(質問)今年の抱負をお聞かせ下さい。
(大臣)2004年は、まさに温暖化対策推進大綱の見直しの年になりますが、これについて積極的にできること、また、できることだけど手のついていないこと、これらに積極的に取り組みたいと思います。それから、環境と経済の統合という大きなテーマがありますが、具体的に何が統合のテーマになりうるのかということを確定して、更にそれを大きく発展できるような政策に取り組んでいきたいと思っております。小ぶりの役所ではありますが、非常にこれから発展する余地が多々ありますので、職員一人ひとりが更に知恵を絞って、環境行政ここにありという役所、キラリと光る役所になってほしいということで、昨年の暮れに発表したエコイスト大賞を始めとして、職員全員が奮起できるような、そういう環境省の環境を創っていきたいと思っています。


(了)