環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年11月21日)

(大臣)今日は、閣議を挟んで推進本部会議等ございまして、大変遅れました。
閣議ですが、一般案件7件、国会提出案件2件、公布・条約が、環境省関連でカルタヘナ議定書について1件、政令2件、人事が1件で、月例経済報告が配布されました。
カルタヘナ議定書は、国内法は既に整備をしているところですが、今日、閣議決定が行われたことによりまして、実際の発効は、90日後の来年の2月19日ということになります。遺伝子組換え生物の使用でどのような影響がでてくるのかということを的確に評価して、その防止を図っていきたいということには、変わりはありません。私の方からは、以上です。



(質問)旧日本軍の毒ガスによる汚染が見つかっている問題で、環境省が全国調査をされていると思いますが、進捗状況はいかがでしょうか。
(広報室)11月中にということで、今、整理をしている最中です。
(大臣)鋭意整理中ということです。
(質問)特に、大臣の方に、御報告は上がってきてますか。
(大臣)今、整理をしているという報告が、上がってきてます。全国に及びますし、いろいろと寄せられている情報等も多岐に渡っていまして、整理に時間を要しているということです。


(質問)昨日、ラマダンをされたということですが。
(大臣)イスラム諸国は、今、断食の最中でして、日中は、水も、食事も、自分の唾さえ飲んではいけないというのが断食のルールとなっております。これは、イスラムの教えの大切な柱の一つです。世界中のイスラム教の人たちが、断食をすることによって、互いに苦しみも分け与えるというのが、ベースになっています。ちなみに、今年は、1ヶ月間で、これは、お月様の加減によりますが、来週の25日ぐらいが、ラマダン最終日になります。日中は、食べてはいけないわけですが、日没後は、「せーの」で一気に食事をします。昼の間はみんな我慢してますから、日が沈んだということが確認された時に、まさに、パン食い競争みたいな感じになります。ちなみに、エジプトでは、町のあちらこちらで、「ドン」と空砲が鳴り、日没を知らせます。その食事は、日本でいうならお正月のお節料理みたいに、その時のお料理とか、その時のお菓子とか出るので、昼間は苦しいですけど、夜は、結構みんな楽しんでいます。ちなみに、ラマダン中一ヶ月間の食料品の消費量は、普段の月よりも上回るということで、昼食べない分、夜もっと食べるというような図式になっています。まさに、朝食というのは、BREAK FASTで、FASTというのは断食、それを破るということですから、本当のBREAK FASTで、これを「イフタール」と言います。先週、私、レバノン大使の公邸に、お招きを受けて行きまして、大使たちとワイワイとやっておりました。アメリカでは、ホワイトハウスで、イフタールの会をやるそうです。この会は、説明すると長いので、それなら、私が主催しようということで、環境大臣という肩書きではなく、一国会議員としてのそういうベースを作って、いろんな方にも来ていただくということになりました。イスラム諸国はOIC(イスラム諸国会計機構)という団体があるのですが、そのメンバー国で日本に大使館を置いている国が41カ国あり、そのうち、今回は、32カ国の大使や代理大使、参事官とかそういったところが参加して下さいました。これは、全く日本でそういう形でやるのは、初めてでして、特に議員がやったり、勿論、総理が出席するというのは、初めてで、昨日、出席された方々は、大変喜んでくれました。大使の方々は、滅多に会えないので、総理とツーショットの写真大会になってしまいましたが。誰か他国から、大統領が来る時にしか一緒にいないという彼らの心理もわかっているので、そういう形をとらせていただきました。大変喜んでくれました。今後、イラク問題もありますけれども、日本もこういったイスラムの声を聞いて、その上で何をすべきかというのを、もう少し、緻密に詰めていく必要があるのではないかと思います。この方々の声も、私自身が、架け橋となって、伝えることができればいいなと思います。また、是非、毎年やって欲しいと大使の方から言われました。それと後もう一つは、イスラムの食事は、例えば、羊などを食べる時にでも、お祈りをしながら屠ることをしないと宗教的に駄目なのです。そういうことで、御食事は、各大使館にお願いをして、それぞれ、カタールの大使は、羊の丸焼きを持ってきたり、サウジアラビアはナツメヤシ等のような得意な御国自慢の料理を持ってきていただきました。それぞれ、得意な御皿を持ち寄って、イスラム諸国の大使が出資して、みんなで赤坂辺りに、レストランを作ろうとかいう話までしました。イスラムというのは、遠い宗教かも知れませんが、今、世の中で起こっているのは、イスラム絡みですから、もっと理解していただけるような接点になればと思っています。今度は、皆さんも御招待できるようにしたいと思います。


(了)