環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年10月7日)

(大臣)閣議の案件ですが、一般案件が2件、国会提出案件が17件、政令が2件、人事案件が3件でした。環境省関連は、一般案件の中の一つで、エネルギー基本計画があります。それから、国会提出案件の中で、答弁書が2件あります。閣議は数分間で終わり、懇談の方も、特にありませんでした。今日は総理の代理で福田官房長官が主催なさいました。簡単に終わりました。


(質問)大臣からは、特に発言されませんでしたか。
(大臣)はい。

(質問)エネルギー基本計画は、経済産業大臣から説明はあったのでしょうか。
(大臣)基本的に主旨の説明がありまして、今回のエネルギー基本計画の柱ということで、お話がありましたが、今回も環境への適合を重視するという文言が盛られておりますので、環境省とすれば、その柱については、これからも重視してもらうように協力をしていきたいと思っております。

(質問)ロシアの京都議定書の批准について、昨日、浜中地球環境審議官から報告を受けられたかと思います。その詳細な情報をお聞きになった上での大臣のご感想をお聞かせください。
(大臣)関連6省庁の方では、かなり理解が進んで、作業も進んでいると聞いておりますが、ロシアの抱えている政治状況、経済状況など、これありということで、結局は批准に対する踏み込んだ発言もなかったということでありますが、ロシアの国内事情によるものなのでしょう。これから私としては、京都議定書にロシアが早く批准するように働きかけを続けていくということには変わりがありません。ちょうど私は、環境大臣に就任したばかりということもありますので、ロシアの関係の皆さんに、就任のご挨拶を兼ねて、批准を促す書簡を今準備しているところです。

(質問)その書簡はいつ頃、どういう方に出されるのでしょうか。
(大臣)やはり、今回のこの京都議定書に関連している大統領府から、関連している省庁のトップの方々になります。今、文案を練っているところです。就任ご挨拶も兼ねていますので、年を越すわけにはいきませんので、できるだけ早目に出していきたいと思っております。

(質問)今月中に出せるのでしょうか。
(大臣)そんなに遠い話ではなく、数日中くらいに出そうと思っております。

(質問)プーチン大統領にも出すのでしょうか。
(大臣)プロトコール上は、大統領府の担当の方と、各関係省庁の大臣ということになるのではないでしょうか。

(質問)答弁書2件というのは、どのような内容でしょうか。
(大臣)まず、共産党の児玉さんから、北海道出身の方ですが、スパイクタイヤに関しての質問に対する答弁と、社民党の中川智子さんからの旧日本軍遺棄ガスに対しての答弁書ということで、これは環境省と国土交通省が答える形になっております。

(質問)京都議定書の関係ですが、批准が遅れた場合に、来年日本では大綱の見直しですとか、その中の追加対策で環境税の議論もいろいろあるわけですが、議定書が遅れた場合、国内対策にどういう影響が出てくるのか、その辺のお考えをお聞かせください。
(大臣)基本的には、ロシアが早期に批准するものと受け止めて、そのために働きかけをこれからも続けていこうと思っておりますので、そういった点については、まずロシア次第ということだろうと思います。それから、大綱の見直しの年に2004年が掛かっていますが、いろいろな想定もあるのでしょうけど、着実に決められたことをしっかりやっていくということに、何ら変わりなく取り組んでいきたいと思っています。

(質問)農水省との合併の話が出ておりますが、率直にどう思っていらっしゃいますか。
(大臣)党のマニュフェスト作りということで、連絡は取り合ってはおりますが、党の方が先に進んでいるというので、いろいろと意見交換はその後もしております。これは、党の方の考え方をこれからもよく連絡を取り合いながら、進めていきたいと思っておりますが、進めるということは統合を進めるということではなく、こういう話を煮詰めていくということについては、進めていくべきだと思っています。

(質問)大臣として、進めていくべきだと思っていますか。
(大臣)環境というパラダイムが大きく変わってますので、私はその案を聞いたときに、むしろこういう考え方もあるのかと、私もどちらかというと大胆な発想をする方で、興味を持って受け止めましたが、やはり党との関連とか、農水との関連というのがあって、これからになるかと思います。

(質問)今週末にASEMがありますが、ご自身としては、出席したいというお考えでしょうか。
(大臣)これからの国会の流れもありますし、その辺は全体を見て考えていきたいと思っています。本当は世界経済フォーラム、ダボス会議でシンガポールに行くはずになっていたのですが、いろいろ私自身の環境の変化がありましたので、そちらはキャンセルいたしました。

(質問)当面の外遊の予定は何かありますか。
(大臣)環境大臣として対応すべきことは、年内にもCOP9もあり、予定としてはありますが、それは国会等の流れ次第で、誰が行くかということは決めていきたいと思っています。


(了)