環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年9月26日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が4件、国会提出案件が4件、法律案が6件、政令が7件、人事案件が6件ありました。
 環境省関係では、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令の一部を改正する政令がありました。
 閣議後の懇談会では、今朝ほど北海道で起こりました地震について、防災担当大臣から御報告がありました。各所管の大臣から、各省庁に関連しての御報告がありました。北海道出身の中川大臣からは、北方四島の被害状況についてもしっかり把握してほしいという御発言がありました。
 地震に対して、環境省といたしましては、まずこちらで把握していることにつきましては、苫小牧の石油タンクが炎上しているということです。画面でもよくご承知かと思いますが。有害ガスが住民の居住する地域に及ぶ場合、モニタリングなどの対応をする必要があります。あの地域の近傍には住居はございません。それから、今までのところ、周辺測定局では、特段問題のあるデータを得ていないという状況ですが、環境省としては今後も注意を払ってまいりたいと思っております。

(質問)地震関係についてですが、環境省から職員を派遣するという対応などは特段考えていますか。
(大臣)まず、現地でそれぞれの調査を行って、その必要性があればということになるのではないかと思います。現時点では、先程ご紹介したようなことですので、まずは上がってくる調査やデータなどを踏まえた判断をしたいと思います。

(質問)閣議後懇談会を通じて、大臣から特に御発言はしましたでしょうか。
(大臣)特にしておりません。

(質問)京都議定書についてですが、川口外務大臣が国連総会に来ておりまして、ロシアの外務大臣と京都議定書の批准に関してのやりとりをしたということですが、年末の批准に向けて遅れが出ているという話があるようです。情報は入っておりますでしょうか。
(大臣)25日の国連総会でのプーチン大統領の演説では、時期についての言及はなかったということです。国連総会での演説ですが、ロシアは深刻な環境問題の解決に活発に貢献していきたい、来週モスクワで開かれる世界気候変動会議はこの意味で重要なランドマークとなるという指摘でした。批准の時期そのものについての言及はありませんでしたが、世界気候変動会議での動きを含めて注意していきたいと思います。次なるランドマークとすれば、11月6日にロシアでEUサミットが予定されていますし、我が方とすれば、一日も早く京都議定書を発効することが、まず何よりも重要なことであると思いますので、引き続きロシアに対しても働きかけを行っていきます。

(質問)今のところ、29日の会議では批准の表明は難しそうだなという感触でしょうか。
(大臣)これからの情報もしっかり収集した上で見つめていきたいと思っております。

(質問)先程、小泉総理と個別でお会いになったということですが。
(大臣)今回、入閣後、まだしっかり御挨拶をしておりませんでしたので、就任後の御挨拶、そして近況の御報告をさせていただきました。総理も、大変環境に興味を持っておられるということで、環境は重要だし、国際的な問題だから、是非しっかりやってほしいという励ましと御要請をお受けいたしました。また、私がアラブの方の関連が深いということも御承知でした。ちなみに、私はイラク問題であちこちに文を寄せておりますので、それは全部読んだというふうにおっしゃっていただいておりますが、特に日本とアラブとの関連を、環境ということでよく考えてみて進めてほしいというお話がありました。そのお話を受けて、どういう形で日本とアラブの関係を環境を通じて強めていくことができるのか、これから改めて考えていきたいと思います。例えば、アラブは水の問題がありますから、淡水化の事業もありますし、砂漠化の問題、廃棄物等々の問題もありますので、これからアラブとの関係を環境という入口から考えていきたいと思います。
 長年の友人でありますエジプトの環境大臣からは、昨日、お祝いのファックスをいただきました。

(質問)被災状況がまだわかりませんが、地震の関係で、壊れた住宅やビルについて大量の廃棄物が出ると思います。それについて、地元の自治体にとってはかなり負担になると思いますが、どうお考えでしょうか。
(大臣)阪神大震災を経験している私はよく事情が分かりますが、まだ地震が起こったばかりですし、被害状況の情報を集めているところです。現在のところでは、ING形で集まりつつあります。それから、環境省として、そういった廃棄物や瓦礫などの問題ですが、実は震災というのは処理する施設も壊れてしまいますので、その辺りで、処理施設の破壊、倒壊がないかということをチェックいたしますが、現在のところでは、廃棄物処理関連施設についての被害状況は入っておりません。瓦礫の問題は、今後、集めてからということです。まずは生命に関わることをやった上で、瓦礫処理というのは第2段階、第1.5段階ぐらいのところから出てくる話ではないかと思いますが、そういう流れをきっちりと踏まえて、こちらの方も準備というか、何が起こるのかを逆算して考えたいと思います。


(了)