環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成15年3月7日)

(大臣)本日の閣議では、国会提出案件が4件、法律案が14件、政令が5件、人事案件が2件ありました。
 環境省関係では、いわゆる化審法改正の法律案が、経済産業省、厚生労働省と共管でありました。これは既にご承知のとおりですが、効果的な化学物質の評価・管理を行うために現行の制度を見直すというものです。生態系保全を視野に入れた化学物質対策を推進する上で、極めて重要な法案だと思っていますので、今国会での速やかな成立を図っていきたいと思います。

(質問)今月、第3回世界水フォーラムと交通と環境に関する名古屋国際会議がありますが、大臣が関係するところの進捗状況はどうでしょうか。
(大臣)第3回世界水フォーラムですが、出席したいと思っています。まだ詳細などの具体的な打ち合わせはしていません。いろいろと国会の委員会等がありましたので、近々、よく打ち合わせしたいと思っています。

(質問)国会提出の法案が14日に締切になると思いますが、準備状況で何か変わったことなどはありますか。
(大臣)準備は着実に進んでいます。今日は化審法がありましたが、11日、14日に閣議があります。閣議にかけて決定をするための準備は大丈夫です。

(質問)皇居のお堀の件ですが、今日で最終日を迎えます。改めて大臣ご感想と今回の作業の成果をどのように活かしていくかということについてお願いします。
(大臣)2つの観点があると思います。一つはごみです。東京のど真ん中に自転車が3台、その他扇風機なども捨てられていますが、そういうものが廃棄、投棄されてしまうということ、そういうことが東京のど真ん中でも行われるということ、これは個人のレベルの話ですが、そこに大変深い思いがしました。
 移入種、在来種の問題ですが、最終的には87%が在来種で、13%が移入種だったということです。私のイメージでは、もう少し移入種が多いのかなという感じがしていました。昨年、かなり集中的に駆除対策をしたということで、そうした効果が表れたのかなという気がしています。いずれにしても、魚に限らず、生態系を保全していくということについて、移入種対策というものはやっていかなければならないと思います。今、いろいろと議論されていますが、いくつか関係する法律もありますが、場合によっては、そうした移入種対策に対する法制化もありうるのかもしれません。今、個別の法律がそれぞれあるわけですが、新しい法律にするということもありうるかもしれません。今、審議会の一つのセクションでも議論していただいていますので、そうした議論の動向を見たいと思います。今のところ新しい法律を作るという方向が決まっているわけではありませんが、決してそれを排除するものでもないということです。

(質問)先般の日本経団連との懇談会の件ですが、定期協議のスケジュールはどうなっていますか。
(大臣)まだ出ておりません。

(質問)なかなかスムーズに話し合いがいっていないのでしょうか。
(政策評価広報課長)事務的には、日本経団連とは、日程などを調整中です。今進行中です。

(質問)坂井衆議院議員の事件について、改めて、政治家とお金の問題についてご感想はありますか。
(大臣)坂井衆議院議員とは、平成2年、初当選で一緒でした。同期ですとそれなりにお話するのですが、率直に言って、いろいろな報道を見て、「どうしてしまったのだろう」という印象です。そういう意味では、大変驚いています。しかし、きちっと法律に沿って、検察等で調べて許諾請求を出されたと思います。そういう段階まで至りましたので、あとは捜査を通じて真相が明らかになるものだと思っています。

          (了)