環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年12月27日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が3件、国会提出案件が4件、政令が4件、人事案件が5件ありました。
 一般案件では、バイオマス・ニッポン総合戦略が決定されました。6つの関係省庁がありますが、その中に環境省も加わっています。
 政令では、農薬取締法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令、農薬取締法施行令の一部を改正する政令がありました。これは農林水産省と環境省の共管です。
 バイオマス・ニッポン総合戦略についてですが、関係大臣の一人として、私の方からも、その推進方を今後、各省庁が協力してやってまいりたいという旨の発言をしました。バイオマス・ニッポンについては、閣議後の懇談会で、特に総理からご発言がありました。いろいろなものでこれの普及を図っていかなければならない、一例として、トウモロコシから作る食器を各省庁の食堂で積極的に使うなど、省庁や各自治体に普及をするようにということでした。
 閣議後の閣僚懇談会の話ですが、国土交通大臣の方から道路公団について、財務諸表がきちんとしていないというご発言がありまして、特殊法人のいずれも、今まできちんとしたものを作っていないところが多いということで、各省庁においてもそれぞれ作成方を点検し、促進するようにというようなお話がありました。


(質問)今日は御用納めということですが、大臣がご就任されてからの感想と、来年以降の環境行政に対してどこに力を入れるのか、お考えがあればお願いします。
(大臣)9月30日から3ヶ月、本当にあっという間に過ぎたというのが実感です。この間に国会もありましたし、COP8もありまして、大変時間に追われながらの3ヶ月だったと思っています。年が明けてから、次の国会で、ある程度まとまった本数の法案が予定されています。特に廃棄物関係では、廃棄物処理法の改正と、過去の不法投棄に関する新法もありますし、そうした重要法案の成立に全力を尽くしていかなければならないと思っています。
 環境大臣に就任をしました時に、総理から、環境と経済の統合ということを言われましたが、先日、環境と経済活動に関する懇談会を立ち上げさせていただきました。大変大きな課題なのですが、これから5年、10年と言わず、環境行政を進める上でこの問題は一つの基本的な哲学というようなものになっていく分野だと思います。環境省を離れても、日本の社会の在り方にとっても、環境に配慮した経済活動というのはなくてはならない視点であります。大変大きな課題ですがこの問題に取組み、基本的な考えを取りまとめたいと思っています。

(質問)環境庁から環境省になって、来年でちょうど3年になります。今年8月の環境開発サミットで日本は約30項目の約束をし、来年から具体化に向けて進めていくと思いますが、環境開発サミット絡みでの所見をお願いします。
(大臣)私はWSSDに参加しなかったのですが、大変重要な国際会議だったということを、折にふれ事務方からも聞いています。とにかくそのフォローアップをしっかりやっていくということです。特に教育について、今後、国連等にも働きかけて推進を図っていくということが重要だと思っています。

(質問)環境教育のフォローアップをしていくということですか。
(大臣)そうです。

(質問)先程、環境と経済の両立ということをおっしゃいました。今年、原子力発電の問題がありましたので、CO2削減目標というのを達成できるのかという話が出てくると思います。来年に向けて大臣はどうお考えですか。
(大臣)第1ステップの中間においても、常にどういう状況になっているかということをレビューすることが必要だと思っています。その中で温室効果ガス6%削減の一つの柱が、原子力発電の30%増ということですが、ご指摘のような状況です。これは国の計画ですので、長期エネルギー需給見通しで定まって、それが下敷きになっています。環境省の方からそこをいじるということではなく、エネルギー庁の長期エネルギー需給見通しが変更されれば当然変更しなくてはならないと思います。

(質問)今年のお正月休みはゆっくりなさるつもりですか。どこか視察にいくようなことはありますか。
(大臣)プライベート以外では、1日は宮中に行きます。6日は、総理が伊勢神宮に行くというので、それについていこうかと思います。そして7日から仕事始めということです。新年最初の閣議も7日ということです。ゆっくりさせていただこうと思っています。

(質問)来年のお正月はこれをしようということなど何かありますか。
(大臣)20日から国会が始まりますので、その準備があります。前回の臨時国会と違って法案も多いですし、通常国会の方が厳しい論戦になると思いますので、十分な準備をしたいと思います。


(了)