環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年11月12日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が2件、国会提出案件が2件、政令が1件、人事案件が1件ありました。環境省関連はありません。


(質問)東京大気汚染訴訟の件ですが、原告側も今日、控訴するとのことです。何回もお尋ねしていますが、調査・研究を早く進めるなど今の段階で何か踏み込んだアクションをお考えでしょうか。
(大臣)調査・研究については急いで結論を出すようにという思いでおります。ただ、予算のつきが遅いので進まないというようなことが理由ではなく、いろいろな調査・研究手法の確立が、平成17年度までかかってしまうというのが、今の状況です。とにかく関係者の方を督励して、急いでもらうということですが、それまでにクリアしなければならない技術的な問題があり、それを早くやるよう努力を促すということです。

(質問)マンパワーの問題ということでしょうか。
(大臣)それよりも、技術的な手法の確立に時間がかかると聞いております。

(質問)現場の段取りもあると思いますが、大臣として、できるだけ早急に、例えば平成16年度中に結果を出すよう指示を出すようなことはございませんか。
(大臣)具体的に期限を言って指示できれば一番良いと思いますが、やはり技術的な段取りにおいて、今の段階で明確に言える確信が、今努力している皆さんにもないということです。ただ、現場の皆さんも急がなければならないということは重々承知されていますので、今、一所懸命努力をしていただいているという状況です。

(質問)今日からワシントン条約締約国会議において、象牙の取り引き問題などが議題に上がるそうです。日本政府の立場をお聞かせ下さい。
(大臣)個々の問題についてはまだ詳細に聞いておりませんが、附属書I、附属書IIのリストに載っているものの見直しなどについて、2、3、具体的主張をしていると聞いています。我が国の基本的な立場は、希少生物についてきちんと管理し、保護していかなければならないということです。ワシントン条約により水際で阻止し、また、国内においても、国内法で流通を禁止するなどの手だてをして、希少生物の、絶滅の危機に瀕しているものが、絶滅しないようにすることが基本的な立場です。
 また、一方では、持続的な利用ということもあります。科学的な裏打ちの中で資源に余裕のあるものについては、利用するということもあって然るべきだと思います。

(質問)北朝鮮での行方不明者の遺骨について、本人の物ではないという話が出ています。閣僚懇談会等でご意見など出ましたか。また、大臣ご自身はどう思われますか。
(大臣)今日の閣僚懇談会等では、何も話が出ませんでした。私自身は、不思議だなという感じがいたします。向こうは、だいたいその辺にあったお墓が流されたので、この骨ではないかというような言い訳をしているようです。逆の立場、ご家族の立場から見れば、あらかじめ適当に骨を用意してきて、実際は生存しているのではないかという、願いにも似た思いをお持ちでしょうから、いずれにしても真相を明らかにするべきだと思います。

(質問)流された骨だというような説明を政府に言ってきているのでしょうか。
(大臣)いえ、報道によるとということです。直接、確認したわけではありません。


(了)