環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年10月29日)

(大臣)本日の閣議では、一般案件が6件、国会提出案件が2件、条約の公布が1件、政令が2件、人事案件が5件ありました。
国会提出案件として、山本考史参議院議員からのPCB廃棄物の処理等に関する質問に対する答弁書がありました。
人事案件として、今日から、気候変動に関する国際連合枠組条約第8回締約国会議への日本政府代表に私を命ずる件がありました。なお、私の不在中は、森山法務大臣が臨時代理になります。

(質問)エネルギー特別会計の見直しについてですが、昨日、経済産業省から事務方に説明があったようです。税率などはまだ決まっていないようですが、大臣としてはどうお考えですか。
(大臣)まだ私は報告を受けていません。詳細がどの程度固まった状態で環境省に説明があるのか把握していませんが、いずれきちっとしたものが先方から提示されたら、それに対して十分な対応をしたいきたいと思います。

(質問)COP8の方は、昨日の午後など何か動きはありましたか。
(大臣)現地でも若干動きが出てきました。デリー宣言の第1次案が、インド環境大臣のバルー議長から提示されたということです。

(質問)バイ会談の予定はどうなっていますか。
(大臣)現在調整中です。私としても、なるべく重要な方とは会談をしたいと思っています。

(質問)アメリカ、ロシアとのバイ会談の予定は、調整の中に入っていますか。
(大臣)調整の中に入っています。

(質問)大体何カ国ぐらいになる予定ですか。
(大臣)いくつかの話は聞いておりますが、確定的なことはわからない状況です。

(質問)今日から出張するということですが、本日、東京大気汚染公害訴訟判決があります。まだ判決が出ていませんが、現段階での大臣の所見があればお願いします。
(大臣)10時頃に判決が出るようですが、どういった判決が出るのかわかりません。いずれにせよ環境省としては、大気汚染防止にきちっと対応していくというスタンスです。どういった判決が出るかわかりませんので、具体的なコメントはできません。

(質問)判決とは別に、東京都知事がディーゼル車NO作戦などを開始し、国の方が後から対応するというような、追随する形になっていますが、大気汚染防止に対して、国が万全であったかどうかということに対してはどうお考えですか。
(大臣)時間的な問題に対してはいろいろとご指摘があると思いますが、例えばNOx・PM法など、きちっとした法律的対応というものは環境省としてもやっています。それが動き出しますので、きちっとやっていきたいと思います。

(質問)患者の救済に対してはどうですか。
(大臣)認定患者の方には、公害健康被害補償法に乗っ取った現行のルールの中できちっとやっていくということには変わりありません。

(質問)未認定患者に対して新たな制度というのは何かお考えですか。
(大臣)今日の判決をどう評価するかにかかってくると思います。

(質問)大臣は世田谷の方に何年ぐらい住んでるのでしょうか。
(大臣)子どもの頃は住んでいましたが、2年ぐらい前までは岩手県の盛岡にいました。

(質問)子どもの頃に比べるとどうですか。
(大臣)40年以上前までは世田谷も東京の中では田舎でしたが、戻ってきて、例えば大気汚染などが途端に強く感じたということはありません。しかし今回訴訟されている方たちは、体の上で変調を持っているということは理解しています。

(質問)PCBに関する答弁書というのはどういったものですか。
(官房長)環境省に限らず、全省庁にどれだけのPCBが残っているのかというもので、数量的な確認や対策の確認などの話で、調べた上で答弁するというものです。

          (了)