環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年7月19日)

(大臣)本日の閣議では、環境省案件としては、政府がその事務及び事業に関し温室効果ガスの排出の抑制等のため実行すべき措置について定める計画について、閣議決定しました。 今日の夕方、地球環境保全に関する関係閣僚会議及び地球温暖化対策推進本部の合同会議が開催されますが、そこでも報告します。各省庁としても具体的に取り組んでいただきたいと思います。まず政府が先頭に立って、温暖化対策を実施しようということです。

(質問)フレンズ・オブ・ザ・チェアの結果について、どう考えていますか。
(大臣)ものによって、まとまったもの、残ったものがあります。出席者が帰国し、その報告を聞いてから対応を考えたいと思います。フレンズ・オブ・ザ・チェアをやっただけの効果はあったと思います。ヨハネスブルグに行ってから初めて首脳が議論をするというものをできるだけ少なくしたいので、必要に応じて事務レベル、ないしは閣僚レベルで、最終段階の前の段階で何らかの協議は必要があるのかなという感じは残っています。
 先進国の中で特にヨーロッパは、早い段階でまとめたいという気があるようです。このままの状態でヨハネスブルグ・サミットを行うというのではなく、引き続き意見の取りまとめに努力したいと思います。

(質問)ヨハネスブルグ・サミットまでの間の調整は、イメージとしてはどのようなものになりますか。
(大臣)ヨハネスブルグ・サミット直前にハイレベルの事務レベルか、閣僚レベルが多少
早く集まるということも考えられます。このほかインドネシアのサリム氏が7月25日に来日する予定です。全体の姿としては、南アフリカの大統領がフレンズ・オブ・ザ・チェアの会議を行ったわけですから、それを踏まえて、全体の取りまとめは南アフリカに努力していただき、日本としてはできることを協力していきたいと思っています。

(質問)温暖化対策実行計画に関して、これまでの政府の率先実行計画は成功していないのではないかと思いますが、これからの方向性は。
(大臣)環境省ばかりでなく政府全体での計画ですから、環境省としては今までの経験を
踏まえて、強化すべきところはしたいと思っています。環境省だけでなく、総理大臣を中
心にして推進本部を作っているので、それぞれが努力していただくようにお願いしたいと思います。

(質問)今日名古屋市長が藤前干潟の関連で来られるようですが。
(大臣)ラムサール条約の地域として登録の話が進んでいますし、名古屋市としては藤前干潟を含め、全体として環境に取り組んでいくということですから、環境省にも協力してほしいということだと思います。具体的なことは名古屋がどのようなことを考えているかによりますが、私としては今回初めてお聞きするので、市長の考えを聞いた上で、できることは努力していきたいと思います。

(質問)名古屋市の要望は、事務レベルで話がきていると思いますが、その中にこれはできるというものはありますか。
(大臣)具体的な話を聞いているわけではありませんし、「何かできませんか」という話もありますので、とにかく考えをきちっと聞いていきたいと思います。

(質問)名古屋市長の要望内容は、「地球環境保全施策の推進について」と「循環型社会
の構築について」となっていますが。
(大臣)名古屋市は、京都会議の時から環境都市名古屋ということで、温室効果ガスの排出削減10%などの環境対策を進めておられるようです。藤前干潟との関連があるかどうかはいろいろと議論があると思いますが、名古屋市はゴミの減量対策を非常に努力しました。その名古屋市の努力も踏まえて、環境を重視する都市名古屋としての政策推進に、環境省もできることがあれば協力していただきたいということだろうと思います。
愛知県では愛知万博もあります。これはナショナルプロジェクトとして進めていますので、もちろん環境大臣として、成功させたいと思っています。名古屋市、愛知県の両者が協力し、成功に向けて努力していただきたいと思っています。


(了)