環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年7月5日)

(大臣)本日の閣議では、環境省関連の案件はありませんでした。

(質問)ヨハネスブルグ・サミットの政治宣言のたたき台が出ましたが、それについての評価は。
(大臣)日本政府としてどう評価するか検討しています。ヨハネスブルグ・サミットに向けての準備としては、昨日外務省の大島審議官と環境省の浜中審議官が、小泉総理大臣に状況を報告しました。ヨハネスブルグ・サミットに向けての議論をしました。私は小泉総理大臣がヨハネスブルグ・サミットに是非出席するべきだと考えていますので、その旨も伝えていただきました。
 バリでの準備会合から開催国である南アフリカへのつなぎが大事だと思います。ヨハネスブルグ・サミットは国連の会議ですから、国連のデサイ事務次長も考える立場にあると思います。これからいろいろな会議もありますので、その中で準備の打ち合わせがあると思います。
 カナナスキスでのG8主要国首脳会議では、アフリカの首脳を呼んで、合意が形成されていますが、日本としては、アジアにおける環境問題をこれからも勉強していきます。小泉総理大臣もヨハネスブルグ・サミット出席を前提として勉強しているという理解を私はしています。

(質問)自動車リサイクル法、鳥獣保護法の成立についてはどうですか。
(大臣)今日の本会議で成立すると思います。これからは、議員立法の問題があります。環境委員会としては場合によって、一般質問で委員会を開きたいということが出てくるかもしれません。私としてもいろいろな場でヨハネスブルグ・サミットへの姿勢、PRをしていきたいと思います。

(質問)鳥獣保護法の件で、環境省と水産庁との間にクジラやトドなどの議論があったと思いますが、今後、どうしていく考えですか。
(大臣)これまでは水産資源の問題として水産庁が取り組んできていますが、環境省が環境問題としてとらえる対象としてどこまでやるかということだと思います。

(質問)バリでの準備会合では環境問題の議論は比較的進み、全体として環境の影が薄くなってきたと感じます。議論が開発の方にシフトしているなか、環境大臣としてサミットのあり方をどう考えていますか。
(大臣)現在アフリカが特にそうですが、社会問題、貧困という言葉が使われています。アフリカ全体の経済体制、社会体制などが十分に整っていないことから、環境について十分配慮されていないというものも出てきています。環境は中心ですが、問題の元をどうするか、解決の手段としては、広い立場からのアプローチが必要です。

(質問)経団連は、ヨハネスブルグ・サミットについて、外務省からはっきりした要請がないので、準備のしようがないと言っているようです。この辺の状況が見えにくいと思うのですが。
(大臣)産業界にヨハネスブルグで何をやってもらうかの提案が非常に難しいと思います。業界ごとには勉強しているようですが、日本経団連としてどうするかという問題があります。日本経団連の奥田氏は、環境問題に関して一生懸命努力しますということを言っていましたがヨハネスブルグ・サミット関連に関しては具体的には議論していません。
          (了)