環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年6月18日)

(大臣)本日の閣議では特に環境省関連はありませんでした。
 閣僚懇談会で、鈴木宗男衆議院議員に対しての逮捕許諾請求の承諾手続きについての話がありました。小泉総理から、逮捕許諾請求については現在国会で手続き中である、各閣僚においては、政と官の関係について間違いの無いよう心して配慮していただきたいというお話がありました。それについて各閣僚からは特に発言はありませんでした。閣議等については以上です。
 バリで行われたヨハネスブルグ・サミット準備会合からヨハネスブルグ・サミットにどうつなげるかについては、先日も申しましたが、バリ会合の議長だったサリム氏が引き続き連絡役をされることになっています。いずれ、国連関係者等と話し合って何らかの動きがあると思います。その辺の動きを注目しているところです。
 カナダでのG8主要国首脳会議ではアフリカ問題が議題になると聞いていますし、G8環境大臣会合の成果として、ヨハネスブルグ・サミットに向けての提言を提出しております。G8主要国首脳会議では、ヨハネスブルグ・サミットの関連の話も出てくると思います。バリの準備会合でまとまりきらなかったことについては、今後、G8主要国首脳会議やその他の場で、いろいろ接触があると思っています。

(質問)鈴木衆議院議員の問題について個人的見解はいかがですか。
(大臣)鈴木議員は自民党のODAの委員会の委員長をされていましたが、私も短い期間委員長代行をしていました。また、私が衆議院の沖縄・北方特別委員会にいた時も、ずっと在籍していましたので、いろいろ活動しているのは知っています。しかし、今回、議論になっていることについては一切話をしたことはありません。私たちが気がつかなかったことで、法律に触れるようなことがあったとしたら、非常に残念です。ただ、強調しておきたいのは、鈴木さん個人の問題と、日ロ間の外交関係や北方領土問題関係で努力していることはきちんと分けて考えなければいけないと思います。

(質問)名古屋の藤前干潟について、環境省が名古屋市に対し、鳥獣保護区の設定をしたいと投げかけている件についてお伺いします。明日が名古屋市からの回答の期限になっているようですが、地元の情報によりますと、川口大臣の時に名古屋市議会等が湿地を買って欲しいという要望を出しており、今回もその話がむしかえされているようです。環境省が土地を買うか金銭的な代替措置をしてもらえないのであれば、鳥獣保護区の設定を承諾することは難しいという動きがあり、明日19日の回答は保留するらしいということです。この件についての大臣のご所見をお聞かせ下さい。
(大臣)その件については川口大臣の時に、代替措置という話が出たようですが、そういうことはやる方式もありません、代替措置をするという立場ではありませんと正式に回答しております。環境省としてはそういうことを前提に鳥獣保護区の設定について議論しているのではないということです。私も、それを前提にという話は一切しておりません。  ただ、ラムサール条約に定める湿地として指定するかどうかに関連して、あの地域全体を環境に配慮した地域としていろいろ協力して欲しいという話はあります。環境省としてはあくまで別個の問題として考えております。別個の話としてならできることもあるかもしれないので、今、事務方が検討しております。
 私も、愛知県出身の議員として、地元がいろんな意味で環境に配慮し、地域が発展するような施策があれば望ましいと思います。代替措置ということと切り離していただかないとかえって混乱すると申し上げています。
                (了)