環境省お知らせ記者会見大臣発言要旨


記者会見大臣発言要旨(平成14年5月28日)

(大臣)本日の閣議では、環境省に関する案件はありませんでした。
 尾身沖縄・北方、科学技術政策担当大臣が国後島に行かれた話をされました。尾身大臣が従来からの日ソ関係、日露関係の交渉経緯を説明され、きちっと日本側の立場を言われたということは良かったと思います。現地でいろいろと日本が民生に協力しているということは、やり方には問題がありましたが、現地の民生の向上に貢献していると思うので、日本が経済的に協力できることは前向きに考えても良いのではないかと思います。これは環境大臣としてではなく、昨年沖縄及び北方問題に関する特別委員会の委員長をしており、昨年国後島にも行ってきましたので、そういったものを踏まえた私の閣僚懇談会での発言です。
 バリ島でヨハネスブルグ・サミットの準備会合が始まり、順に人材を送り込んでいます。私も国会の了解がいただければ、5日から7日頃まで行きたいと思っています。  国会の方も正常化ということですので、京都議定書及び国内法改正案を出来るだけ早く仕上げていただきたいと思っています。

(質問)京都議定書の進捗状況は。
(大臣)京都議定書は、31日までの成立に向けて外交防衛委員会で審議を進めると聞いています。京都議定書、国内法共に月末までに出来上がるよう努力しています。

(質問)本日愛知万博の環境影響評価(案)に対して、環境大臣意見が出されますが。
(大臣)環境省としての意見を述べて、経済産業省にお送りします。しかし、まだ計画自体が細かく決まっていない部分がありますので、今後状況に応じて必要があれば意見を申し上げたいと思います。日本政府としては他国や地方自治体にも参加を呼びかけています。政府館に関する協力もしていかなければなりません。関係各省や万博協会と協力しあい、環境省としても万博の成功に向けて努力をしたいと思います。

(質問)バリ島の準備会合はどのように発展していくのでしょうか。
(大臣)バリ島の準備会合は、環境大臣レベルが参加する最後の会議ですので、いろいろな文書を出来るだけ詰めていきたいと思っています。現時点では詰まっているものと詰まっていないものがあるということでご理解ください。
 例えば資金の問題はまだ十分に詰まっていないと思います。メキシコ・モンテレイでの会議で、アメリカやEUがODAを増やすと言っていますので、日本側としてもこれらを念頭において出来ることをきちっと詰めていかなければならないと思っています。

(質問)資金の話は、バリ島の準備会合ではなくて、バリ島の準備会合以降ということでしょうか。
(大臣)バリ島の準備会合に向けてというより、ヨハネスブルグ・サミットに向けてどういうふうに皆で力を合わせてやっていくかということになります。G8首脳会議もあります。

(質問)愛知万博に関する大臣意見の総括的なコメントをお願いします。
(大臣)環境をテーマにした万博でありますので、環境を重視して実施していただきたい。計画の詳細が固まっていませんので、必要があれば今後の計画の固まり状況によって追加的に意見を出すと思います。愛知万博の成功を祈っています。

                  (了)