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記者会見大臣発言要旨(平成14年4月19日)

(大臣)本日の閣議では環境省に関する案件はありませんでした。明日、明後日、韓国での日中韓環境大臣会合に出席してまいりますので、閣議ではその出張のご了承をいただきました。森山法務大臣に臨時大臣をお願いしています。これからのヨハネスブルグサミットもありますし、中国、韓国は京都議定書の批准の手続きを終わっていませんので、早くできるようにと申し上げます。
 ヨハネスブルグサミットを意識しながら会議を行いますが、中国、韓国それぞれに国内環境問題があります。特に中国では水や砂漠化の問題もあります。韓国に対してはOECDのメンバーという立場から、国際的な環境問題について積極的に参加してほしいという期待もあります。東アジアや北東アジアでの酸性雨という共通の問題もあります。日本の科学技術を活かして引き続き効率的な協力を進めていきたいと思っています。

(質問)ヨハネスブルグサミットに向けて日中韓三カ国でやる具体的なことは何かありますか。
(大臣)ヨハネスブルグサミットでは世界共通でどのようなことをするかという問題もありますが、地域的にやっている環境問題に対する努力というものについても実績表のようにして作ろうとしています。
 今三カ国で行っていることも、この一部になるだろうし、ものによっては今北東アジアでやっていることも世界の他の地域での参考になりうる。G8環境大臣会合でも言いましたが、インターナショナル、リージョナル、ナショナルかといったいろいろなレベルで問題を解決していかなければなりません。
 技術協力については、ODA的な意味も含めて、今の三カ国間ではどのようなことができるのかを話していきたいと思っています。

(質問)黄砂の問題について、専門家の具体的な対策などをお考えでしょうか。
(大臣)黄砂の問題について、中国から日本へ、そして日本を越えて部分的にはもっと東にいくという話もあります。どのような協力ができるかということを考えていくつもりです。

(質問)途上国支援のための資金問題やODAの問題について話すおつもりですか。
(大臣)韓国はOECDの加盟国であってODAの対象国ではありませんし、中国は最大のODAの被援助国です。それぞれ立場が違いますが北東アジアにいるということは共通しています。例えば黄砂の問題についても立場が違います。その上で三国間で協力して対処していこうということです。


(了)