記者会見大臣発言要旨 (平成13年3月30日)

(質 問)本日の閣議及び閣僚懇談会でアメリカの京都議定書に対する見解に関してなにかお話はありましたか。
(大 臣)ありとあらゆる手段を通してアメリカに働きかけるという話がありました。昨日から総理にもブッシュ大統領宛の親書を発出することをお願いしています。4月にはCSD(国連持続可能な開発委員会)の会合があり、その折りに地球温暖化に関する環境大臣の会合も開かれることになっています。国会のお許しが得られるのであれば、私自身がそこに行って直接働きかけたいと思っています。

(質 問)この件に関して外務大臣など他の閣僚とお話はしましたか。
(大 臣)外務大臣とは昨日電話でお話をしていまして、今朝も閣議の前にお話をしました。

(質 問)ブッシュ大統領が緊急会見をして京都議定書に反対ということを明らかにしましたが、それについて大臣はどのように受け止められましたか。
(大 臣)昨日ブッシュ大統領はシュレーダー独首相と会談し、その共同ステートメントでもアメリカが京都議定書に反対であるということは明確に出ています。今まで選挙で発言していたことがオープンな形で公的なものになっともいえます。ただ、ステートメントを注意深く読んでみると、京都議定書には反対だけれども、地球温暖化問題に関しては市場を通ずるインセンティブや技術、他の革新的な取り組みを通じて同盟国や友好国と一緒になって対応していきたいということを言っています。京都議定書に反対であるということは言っていますが、それではどうすればいいかということについてはあまり言及していません。これからもアメリカに働きかけていく余地というものはまだあると思っていますし、どのような国際的プロセスで話を進めていくかはこれからの議論だと思います。

(了)