「みどり香るまちづくり 企画コンテスト」過去の受賞企画

腰当森(クサティムイ)を中心にエリアごとに沖縄特有の樹木、草花を植栽するなど地域の特性を考慮したものであり、また、地域一帯となってみどりのまちづくりに取り組み、みどり香る場づくりを通じて、住民がつながる場とするとともに、香り植物を通じた社会教育や環境教育などを継続して行える場所として機能させるコンセプトが大変素晴らしく、環境性、持続性及び公共性の面で特に高く評価されました。今後、地域住民はもとより観光客などが腰当森(クサティムイ)のみどりの香りに誘われて多くの人が訪れることを期待します。

みどりのまちづくりの拠点である善通寺五岳に多様な香り植物による緑化をすることで、人々の心や、チョウ・ミツバチなど小さな生き物に配慮した植栽配置をするコンセプトとともに、善通寺こどもエコクラブの環境学習などの利用の場であり、環境性、公共性の面で高く評価されました。また、香りの新樹種を集めた見本園を作り、多様な香り植物による緑化の実践をするという計画は独創性があります。今後、新樹種の見本園としてモデルケースとなることを期待します。

自分たちが暮らす街をハナモモが咲き誇る桃源郷にしようと植樹活動をされてきており、知的障がい者施設の斜面地にハナモモと共に芳香を放つ樹木やハーブを植栽することによって、年間を通じて誰もが五感で楽しめるまちづくりをするとの企画は公共性などの面で高く評価され、また申請者のこれまでの活動実績から持続性の面でも高く評価されました。今後、ハナモモの苗木の頒布によって面的な広がりとなることを期待します。

香りをテーマにしたガーデンづくりを目指し、先ず模擬ガーデンを造っての経験を踏まえ、植栽地の気候に合わせた適切な植物の選択をし、香りの植物を通じて訪れる全ての人に香りを楽しんで癒しを感じられるとともに、地域性植物を触れて学ぶ場とするコンセプトが環境性、公共性などの面で高く評価されました。今後、様々な主体との協働によって、訪れるすべての人に愛され、笑顔あふれる香りのガーデンとなることを期待します。

東日本大震災によって甚大な被害を受けた地域を植栽地としており、鹿の食害対策の観点からラベンダーを選択し、ラベンダーを植えることでまちに彩りを与え、復興への希望が持てるような心温まるまち並みの形成を目指すコンセプトと、地域の特産品となることを見据えた発展的な計画が評価されました。今後、ラベンダーのまち並みが復興の象徴となることを期待します。

耕作放棄地を園芸療法ガーデンにすることで、香りの樹木を楽しめる場づくりをし、老人保健施設の利用者と地域住民のつながりを形成するとともに、五感を刺激することで療法にもつなげるというコンセプトは独創性の面から評価されました。また、ユニバーサルデザインを意識したレイズドベッドなどの環境整備は老人保健施設の利用者が維持管理に参加しやすく、素晴らしいです。今後、本企画が全国の老人保健施設などに波及するようなモデルケースとなることを期待します。

名古屋駅前を植栽地とし、今年の東京オリンピック・パラリンピックを意識したデザインで、見て楽しみ、香りで癒されるおもてなし花檀を整備するコンセプトは、独創性、公共性の面から高く評価されました。また、ボランティア体制を含めて植栽計画ができており、街づくりガイドラインに基づいた維持管理体制は大変素晴らしいです。今後、おもてなしガーデンを通した取り組みによって、来街者の拡大に貢献されることを期待しております。