89 伊万里焼土と炎のかおり

伊万里焼は、1675年佐賀鍋島藩の御用窯としてはじまり、朝廷や将軍家・大名への献上品として用いられた。またこの他、伊万里津から積出された肥前地区で焼かれた焼物は遠くヨーロッパまで運ばれ「伊万里」は焼物の代名詞ともなった。
市内でも窯場が集中する大川内山は、山水画を思わせる大屏風奇岩の景観のなかにあり、窯場から立ち上る煙と土と炎は、町並風景と相まって鍋島藩窯300有余年の歴史と文化の「かおり」を感じさせてくれる。
藩窯として培われた技法は、伝統工芸として現代の陶工に受け継がれ、多くの観光客を集めている。
 
所在地 佐賀県伊万里市
かおりの源 窯場から立ち上がる煙と土と炎
季節 一年中


かおり風景100選一覧表に戻る