62 枚岡神社の社叢

古くから「河内国一の宮」と崇められてきた古社で、生駒山西麓のうっそうたる森にしずまる境内には楠、桜、杉、小賀玉(おがたま)などの古木が多く、拝殿そばにビャクシンの大きな切り株が残され、様々な樹木のかおりが楽しめる。また、本殿南側の斜面は有名な梅の名所となっており梅の開花時期には多くの人々がかおりを楽しむ。枚岡梅林は、もと神宮寺のあったところで廃寺になった後、近在の人々が梅を植えたのがはじまりという。1月の「粥占(かゆうら)神事」、12月の「注連縄掛(しめかけ)神事」は古式を残す。10月の秋祭には、20台の太鼓台が宮入りするなど、地域の生活に密着した行事が数多く行われている。
 
所在地 大阪府東大阪市
かおりの源 梅、楠、杉等の樹木及び草花
季節 1月〜3月(梅)、一年中(楠、杉等の樹木・草花)

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