報道発表資料

この記事を印刷
1997年06月23日

デンヴァーサミットのコミュニケを受けての石井環境庁長官談話

デンバー・サミットのコミュニケが採択されたことを受けて、石井環境庁長官は、ニューヨークにおいて、次のような談話を発表した。(談話の全文は別添)
  •  今回のデンバーサミットにおいて、首脳間の活発な議論の結果、サミット参加国がそれぞれの利害を超えて、「2010年までに温室効果ガスを(相当程度)削減する結果をもたらすような、意味のある現実的かつ衡平な目標にコミットする意思がある」というメッセージを出すことで一致したことを心から歓迎する。
     
  •  今回の合意は、個々の先進国の排出量目標が具体的にどうなるかまでを決めたものではなく、この点に関しては、各国の事情を汲むことなど、今後の実務的な外交交渉の中で詰めていくべきことが多々残されている。
     
  •  私としては、今回のサミットの合意を受け、今後、京都会議に向けての外交交渉の中で着実に国際的な合意が積み重ねられていくよう最大限努力してまいりたい。このため、今回の国連環境開発特別総会の場で、各国の環境大臣と精力的に会談し、意見交換を行ってまいりたい。

石井環境庁長官の談話(案)

平成九年六月二十二日(日)
於 ニューヨーク


 今回のデンバーサミットにおいて、首脳間の活発な議論の結果、サミット参加国がそれぞれの利害を超えて、「二〇一〇年までに温室効果ガスを削減する結果をもたらすような、意味のある現実的かつ衡平な目標にコミットする意図を有する」というメッセージを出すことで一致したことを心から歓迎します。
 サミット参加の先進八カ国の合計の二酸化炭素排出量は、先進国全体に対し約六十五%を占めます。主要先進国の決断と率先的な行動なくしては、途上国の対策意欲を引き出すことは困難であり、究極的に地球温暖化の防止を図ることはできません。
 今回の合意は、個々の先進国の排出量目標が具体的にどうなるかまでを決めたものではなく、この点に関しては、各国の事情を汲むことなど、今後の実務的な外交交渉の中で詰めていくべきことが多々あります。 私としては、今回のサミットの合意を受け、今後、京都会議に向けての外交交渉の中で着実に国際的な合意が積み重ねられていくよう最大限努力してまいりたいと考えています。このため、今回の国連環境開発特別総会の場で、各国の環境大臣と精力的に会談し、意見交換を行ってまいりたいと思います。
 

「コミュニケ(環境関連部分)日・英」及び「総理大臣発言の概略」については 添付ファイル参照。

 

添付資料

連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課長:岡澤 和好(内線6731)

環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課
課長:小林 光 (内線6740)
 温暖化国際対策推進室
 室長:鈴木 克徳(内線6741)
 補佐:米谷 仁 (内線6758)