報道発表資料

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2002年10月22日

第5回『グリーン購入大賞』最終審査結果の発表について-大賞に福井県、松下電器産業、大松土建、こども環境活動支援協会が選ばれる-

グリーン購入ネットワーク(GPN)では、このほど第5回『グリーン購入大賞』の最終審査結果を発表した。グリーン購入大賞とは、環境への負荷の少ない物品等を優先的に購入する「グリーン購入」について、優れた取組を行う団体を選んで表彰するもの。
 10月10日に開いた最終審査会の結果、福井県(行政部門)、松下電器産業(株)(事業者部門)、(株)大松土建(中小事業者部門)、NPO法人 こども環境活動支援協会(民間団体部門)を大賞と決定した。
 大賞受賞団体のうち、(株)大松土建には併せて環境大臣賞が授与される。
 準大賞は(株)滋賀銀行、優秀賞は、コクヨ(株)、東京ガス(株)、油藤商事(株)、NPO法人北区リサイクラー活動機構の4団体。また、審査委員特別賞はオフィス町内会が選ばれた。
 なお、表彰式は、11月13日、中央大学駿河台記念館で行われる。

  1. 受賞団体の取組概要
     
    【行政部門】大賞
     
     福井県は事務用品から作業服、車両等について、ほぼ100%のグリーン購入実績率を達成。更に公共工事や太陽光発電や風力発電施設の導入など幅広い分野についてもグリーン購入を進めている。
     また、県内のグリーン購入の普及のため、全国で2番目の地域レベルネットワーク「グリーン購入ふくいネット」を立ち上げ、見学会や研究会を開催するほか、ホームページやニュースレター発行などにより情報基盤を強化している。同時に、リサイクル製品認定制度、リサイクル活動を行うお店の登録制度などを通して、地域の事業者や市民へのグリーン購入普及の仕組みづくりを整えている。

    【事業者部門】大賞
     
     松下電器産業(株)は、生産資材の調達について80,000点の部品の化学物質を調査して指針を示すと共に、国内年間購入金額(約2兆円)の9割を占める主要取引先3,173社の環境の取り組みについて調査・支援を行っている。
     また、他社に先駆けて環境配慮型商品を分かり易く示す特徴ステッカーを貼付したり(2001年度末で43品目443機種)、質の高い新聞広告やテレビCM、ホームページなどを通じて一般消費者に広く環境に配慮した商品選びの意識づけを行っている。
     同社では、従業員は開発・生産の主体であるとともに一方で消費者であるとの観点から、経営者層が参加する「環境会議」傘下の委員会のもと、グリーン購入や省エネなど環境配慮型ライフスタイルを推進している。
     
    【中小事業者部門】大賞
     
     (株)大松土建は、解体・土木の分野でISO14001の認証を取得して環境経営に努める事業者。同社は開かれた処分場として、解体処分の様子をweb上で映像公開しており、工事の発注者(購入者)は勿論、一般市民誰もがインターネットで現場を見られるようにしている。また、建設副産物のコンクリートガラを回収、分別を徹底した上でリサイクルし、エコマーク取得の路盤材「エコ砕石」を製造・販売する。
     社内では環境方針及びグリーン購入指針を作成し、社員教育として環境学習会を実施したり、現場作業者に分かり易く法律や環境に関して解説・情報提供をする月刊紙を作成している。
     
    【民間団体部門】大賞
     
     NPO法人 こども環境活動支援協会は、子供の環境活動を、地域や学校等あらゆる場で支援する市民・事業者・行政のパートナーシップ組織。
     エコ商品を子供に見て触れてもらうために文具の見本貸し出しのほか、商品の環境配慮ポイントを分かり易いイラストで説明する見本セット販売等も行う。
     また、スタンプを集めながら子供が楽しく、継続的に環境活動を実践するためのエコカード制度を企画し、地域のお店や家族の参加を巻き込んだ取り組みとしている。カードは西宮市内の小学生24,000人に配布、西宮市内全文具店、量販店が協力する。
     
     
     上記の大賞のうち、リサイクル工場のHP上での公開、建設副産物を使用したリサイクル製品の開発・販売、エコマーク製品の積極的な購入等、先駆的取り組みをしている(株)大松土建に環境大臣賞が授与される。
     
     
  2. グリーン購入大賞について
     
     「グリーン購入大賞」は環境への負荷の少ない物品等を優先的に購入するグリーン購入について優れた取り組みを行う団体を選んで表彰する制度で、今年はその第4回目となる。審査委員長はコラムニストの天野祐吉氏。今年7月から8月にかけて募集を行い、9月の第一次審査で入賞10団体と審査委員特別賞が選ばれ、さらに10月10日に行われた発表審査会により、大賞4団体及び環境大臣賞が決定された。
     
    〔審査委員〕
    天野 祐吉氏    コラムニスト
    中原 秀樹氏  武蔵工業大学 環境情報学部教授
    赤星たみこ氏  漫画家
    群嶌  孝氏  同志社大学 経済学部教授
    高橋 秀夫氏  (社)日本経済団体連合会 環境・技術本部長
    日野 迪夫氏  WWFジャパン 事務局長
    三好 信俊氏  環境省 総合環境政策局 環境経済課長
    國友 宏俊氏  経済産業省 産業技術環境局 環境政策課 環境調和産業推進室長
    岩丸 陽一氏  日本経済新聞 編集局 産業部長
    矢吹 修一氏  毎日新聞社 科学環境部 副部長
    白水 忠隆氏  読売新聞社 生活情報部 次長
     
    グリーン購入大賞に関する問合せはグリーン購入ネットワーク事務局(電話.03-3406-5155)まで。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境経済課
課   長 :三好信俊 (6260)
 課長補佐:藤塚哲朗 (6251)
 担   当 :佐藤秀樹 (6270)
グリーン購入ネットワーク事務局
 担   当 :佐藤、冨澤
 電   話 :(03)3406-5155

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