山梨県 甲府盆地 地盤沈下情報 

山梨県 甲府盆地 地盤沈下情報

1.概要

(1)地盤沈下の概要

山梨県では、甲府盆地内のJR中央線、釜無川(富士川)、笛吹川に囲まれた約80km2を対象に、昭和49年から年1回、継続して一級水準測量を実施している。これまでの観測では甲府盆地南部を中心として地盤沈下が観測されており、これまでもっとも沈下量の大きい地点では284mmに及んでいる。

(2)地形・地質の概要

甲府盆地は、周囲の扇状地の部分も含め約300km2の広さがあり、釜無川(富士川)、笛吹川、荒川等の河川により形成された沖積低地及びその周辺の洪積砂礫層からなる扇状地が分布している。 第四紀層の最大の厚さは約70mであり、2層の被圧帯水層が認められている。

2.地下水採取の状況

甲府盆地内(中北・峡東・峡南地域)において、令和元年度は約5178万m3/年の地下水が採取されており、近年の地下水採取量は横ばいとなっている(「山梨県地下水及び水源地域の保全に関する条例」等に基づく原則として吐出口断面積50cm2を超える揚水設備による年間地下水採取量)。

3.地盤沈下等の状況

最近5年間における一級水準測量調査結果をみると観測地域の半数以上で地盤沈下が認められる。最近5年間の最大年間沈下量は平成29年度の4.9㎜であり、5年間平均の最大沈下量は3.4㎜であった。

4.被害

地盤沈下による被害の報告はない。

5.対策

(1) 監視測定

昭和49年度から始めた一級水準測量は、甲府盆地内約80km2を対象に20測点であったが、地盤沈下が進んでいる甲府盆地南域の監視体制を強化するため水準点を増設した。また、当初の簡易な構造の水準点を改善するため、昭和55年度に水準点の移設・増設事業を実施し、さらに昭和60年度に3測点を増設した。

地下水位観測は、昭和48年から開始し県所有の10ヶ所13観測井で実施しており、観測業務については外部委託を行っている。

(2) 地下水等の採取規制

山梨県では、昭和48年6月「山梨県地下水資源の保護および採取適正化に関する要綱」を制定し、地形・地質上から地下水資源の極めて乏しい地域を地下水採取適正化地域として指定し、地下水採取の適正化を図ってきたが、平成24年12月、新たに「山梨県地下水及び水源地域の保全に関する条例」を制定した。(平成25年4月施行)この条例では、健全な水循環を維持するために、県、事業者及び土地所有者等の責務並びに県民の役割を明らかにし、地下水の適正な採取と水源地域での適正な土地利用の確保について必要な事項を定めた。地下水の適正な採取に係る事項としては、揚水機の吐出口の断面積が6cm2を超える揚水設備の設置者に対し届出の義務を課すとともに、50cm2を超える大規模揚水設備設置者には地下水の涵養計画の提出と年間採取量の報告の義務を課すこととしている。他方、10市町村(R3.3.31現在)においては、条例を制定し、地下水採取の規制を行っている。

6.詳細情報へのリンク

その他の「詳細情報」を、下記のエクセルファイルからご覧になることができます。

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