宮崎県 宮崎平野


1.概 要

(1) 地盤沈下等の概要
宮崎県で調査している水準測量の結果では、昭和56年から平成9年までの16年間の累計沈下量の最大地点は約16pであった。
(2) 地形、地質の概要
当地区は、日向灘に注ぐ大淀川及び一ッ瀬川を中心とした海岸線に南北に展開した沖積平野である。沖積の厚さは20〜30mを中心に最も厚い層で50〜60mである。沖積層の下部は宮崎層群(新第三紀層)で北北東〜南南西の走向を有し、西から東へ10〜20度の傾斜を有する単斜構造を示している。当地区は、水溶性天然ガス及びヨウ素の埋蔵が確認されている。

2.地下水採取の状況

平成2年度地下水揚水量等実態調査(環境庁)によると、佐土原町、新富町の総揚水量は約79千立方メートル/日であり、内訳は農業用が87.6%と最も多く、ほかに工業用(天然ガス及びヨウ素採取)が11.7%、建築物用が0.7%となっている。また、農業用の中では養殖・養魚が85.9%と大部分を占めている。

地区別、用途別、井戸本数及び地下水揚水量経年変化
工業用、上水道用地下水利用量
特定用途の地下水揚水量経年変化

3.地盤沈下等の状況

宮崎県で調査している1級水準測量の結果では、昭和56年から平成9年までの16年間の累計沈下量の最大地点は約16pであり、平成8年から平成9年の1年間における最大沈下量は約0.8pであった。

主な水準点の経年沈下量
代表的な観測井における地下水位の経年変化

4.被 害

なし

5.対 策

(1) 監視測定
当地区の地盤変動状況を把握し、地盤沈下の未然防止を図るため、昭和56年から測量延長距離約60qの規模で1級水準測量を毎年実施している。また、平成8年度から当地区の25本の井戸について、地下水塩水化の実態調査を実施している。
水準測量
(2) 地下水等の採取規制
該当なし
(3) 各種用水道事業
当地区では、平成8年度に5.9千立方メートル/日が上水道用水として揚水されている。
(4) 防災対策事業
該当なし
(5) その他の対策
該当なし
地盤環境に係る情報開示の状況



関 連 デ ー タ

地下水の利用状況

【表】地区別、用途別、井戸本数及び地下水揚水量経年変化
地 区 名 用 途 平 成 5 年 平 成 6 年 平 成 7 年
井戸本数 揚 水 量 井戸本数 揚 水 量 井戸本数 揚 水 量
宮崎平野
地区
千立方
メートル/日
百万立方
メートル/年
千立方
メートル/日
百万立方
メートル/年
千立方
メートル/日
百万立方
メートル/年
工 業 用 22 23 21
上水道用 4 6 4 6 4 5
合 計 28 29 26
地 区 名 用 途 平 成 8 年
井戸本数 揚 水 量
宮崎平野
地区
千立方
メートル/日
百万立方
メートル/年
工 業 用 23
上水道用 4 6
合 計 29
(備考)各調査名;工業用は宮崎県の工業(工業統計調査)、上水道用は宮崎県の水道
         ―は不明を示す

【表】工業用、上水道用地下水利用量 単位:千立方メートル/日
用 途 対象地域 昭和
57
58 59 60 61 62 63 平成
工 業 用 工業統計のうち宮
崎市、宮崎郡、児
湯郡の合計   
13 13 17 34 40 39 15 16 17 22 22 22 22 21 23
上水道用 水道統計のうち宮
崎市、佐土原町、
新富町の合計  
15 14 9 9 9 9 6 6 7 7 6 6 6 5 6

【表】特定用途の地下水揚水量経年変化
(天然ガスかん水の採取状況) 単位:千立方メートル/日
年 次 宮崎平野地区  摘 要 
井戸本数 揚水量
平成8年度 36 5.2
(備考)1.地区区分説明;宮崎市、佐土原町、新富町
    2.数値の根拠(調査名);採取企業資料

(温泉水の採取状況) 単位:千立方メートル/日
年 次 宮崎平野地区  摘 要 
井戸本数 揚水量
平成8年度 19 6.4
(備考)1.地区区分説明;宮崎市、佐土原町、新富町
    2.数値の根拠(調査名);温泉利用状況調査

地盤沈下等の状況

地盤沈下の状況
【表】主な水準点の経年沈下量 単位:p(▲は隆起)
地 区 名 宮崎平野地区
水準点の種類 累計最大沈下 年間最大沈下 最近5年間の
累計最大沈下
水準点番号 SE-10 SE-5 SE-48
水準点所在地 佐土原町
大字下田島
佐土原町
大字下田島
佐土原町
大字下田島
字二ッ立
所轄機関 宮 崎 県 同 左 同 左
観測開始年月 S56.1 同 左 S59.1
観測開始
〜S62
7.7 5.6 3.4
63 1.5 1.1 2.6
H元 1.9 1.4 1.9
0.8 0.4 0.9
1.4 1.1 1.6
0.9 0.7 1.1
0.6 0.2 0.7
1.1 0.7 1.2
0.2 ▲ 0.1 0.3
▲ 0.2 0.0 ▲ 0.1
0.1 0.8 0.7
累 計 量 16.0 11.9 14.3
(備考)1.仮不動点の水準点番号及び所在地;MB-1(新富町大字上富田字下屋敷)
                      2747(宮崎市大字住吉字芳士蓮ヶ池)
    2.測量の基準日;当該年度の1月1日

地下水位の状況
【表】代表的な観測井における地下水位の経年変化 単位:m
地区名 宮崎平野地区
観測井名称 KD-60-No.1号井
観測井所在地 佐土原町大字下田島
観測井標高(T.P.m) 2.5232
ストレーナー位置
(地表面下深さ)
G.L.-5.0〜-40.0m
所轄機関 宮 崎 県
地下水の類別
年次
不圧地下水
(設 置) S62. 3
(既往最低水位) H 6 0.23
S62 0.46
63 0.44
H元 0.48
0.54
0.47
0.46
0.40
0.23
0.41
(備考)地下水位の定義;水位は年平均値(平成7年度は平成7年4月から10月までの平均値)
            数値は東京湾平均海面上(m)

対 策

地盤沈下監視体制の整備
【表】水準測量
年 度 平成8年度 将来計画
(平成9年度)
対象面積(ku) 45 同 左
実施機関 宮崎県 同 左
測量延長(q) 60 同 左
水準点数(点) 80 同 左
基準日 平成9年1月1日 平成10年1月1日

その他

地盤環境に係る情報の整備
【表】地盤環境に係る情報開示の状況
情報の種類(データ項目) 開示の可否 開示に必要な手続き  備 考 
地下水位 「宮崎県環境白書」により公表
地盤沈下量
地下水質

地下水採取規制に関する条例 宮崎県へ

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