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藻場と干潟

干潟は巨大な浄化槽

図:干潟で見られる生物

干潟で見られる生物

 海には、河川水が毎日大量に流れ込んで来ます。この河川水には、生活廃水等の汚れ−つまり大量の栄養塩や有機物−が含まれています。

 そのうちの栄養塩は、砂泥表面に付着する付着藻類や植物プランクトンによって消費されます。残りの有機物は、潮の満ち引きによって砂泥中に堆積し、砂泥中のバクテリアによって分解されます。

 干潟での潮汐による干出と水没の繰り返しは、海水中に大量の酸素を供給し、バクテリアを活性化させ、有機物の分解を促進します。このように干潟の砂泥は、海に流れ込む大量の汚れを浄化しているのです。

 また、干潟に生息する底生性小動物(ゴカイ類、貝類、カニ類等)の多くは、バクテリアの付着した有機物を好んで食べます。そして有機物を食べた底生性小動物を、魚や鳥が食べます。このような生物の食う食われるという一連の流れの中で、有機物は生物へとその姿を変えて行くのです。そして、貝に姿を変えた有機物は、人間に採集されることで海から取り除かれます。鳥に姿を変えた有機物は、干潟の外へ飛び立って行くことで海から取り除かれます。このように干潟に生息する生物の働きも、海の浄化に役立っているのです。

 ある干潟では、海に一日に流入する窒素2.4トンのうちの1.3トンが干潟で取り除かれているという報告があります。つまり、海に流入する汚れの約半分をこの干潟が浄化していることになります。  以上のように干潟は、海を浄化する様々な機能を持ち、海の浄化を担っています。すなわち、干潟は「巨大な浄化槽」と言えるのです。

 

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