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森を調べる

公園や道路などに見られる木と、神社やお寺の森は違いがあるのでしょうか、どこが違うのでしょうか?

イラスト:森の違い

 木の形、種類、木の下の土の状態などいろいろと比較してみましょう。
 そこに住んでいる生きものも比較してみましょう。

例えば土地の水浸透度を比較してみると

グラフ:1時間当たりの浸透度

森にはどのようなはたらきがあるのでしょうか?

イラスト:森のはたらき

 生きものの生息場、雨が地下へ浸透するのを助け調節する働き、落葉や枯れ枝などの有機物を供給する働きなど、いろいろな働きを持っています。まだまだあります。考えてみましょう。


落葉広葉樹(秋に紅葉して葉が落ちる木)の森と針葉樹(葉がとがっていて一年中緑で落ちない)の森の違いを、ブナ林と杉林を例に考えてみましょう。

ブナ林と杉林の違い
ブナ林
杉林

根を大きく張る

根をあまり大きく張らない。

葉がすき通り、森の中は明るい。そのため多様な下草が生えている。

葉はとがっていて光を通さず森の中は暗い。森の中に生える植物の種類は少ない。

降った雨は、葉・枝・幹を伝い根元にたくわえられる。

雨はとがった葉の先にたまり蒸発してしまう。

地表は落葉が幾重にも重なり 雨を含んでスポンジ状になっている。水を浄化し、流れを調節する。

落葉が少なく根にも水をたくわえないので、地下にたくわえられる水は少ない。

根元や地面にたくわえられた水は地下水となり、沢となって流れ出す。

 
スポンジ状の落葉は、その中に生息する微生物により分解され、養分となり土壌を肥やし、川に流れ出た養分は海もうるおす。 たくわえる養分の量も少ない。

光と水と豊かな土壌が多様な生物を育む。

生息する生物は、ブナ林に比べ多様性に乏しい。

イラスト:ブナの葉
イラスト:スギの葉

※落葉広葉樹を切って杉林ばかりにすると洪水などの災害も起きやすくなり、海へ流れ込む養分も少なくなります。

どうして水の浸透力が木の種類や森の状態で異なるのでしょうか?

 木の下を観察しましょう。木の下の土は硬いでしょうか、軟らかいでしょうか。そしてその違いはどこから来るのでしょうか。

イラスト:土の中の生きもの(クモ、多足類、ダニ、ミミズ、モグラ、線虫、微生物類)

 土壌にはいろいろな生きものが生きています。多様な生きものが物質の循環に大切な役割を果たしています。これらの生きもののおかげで、ふわふわした穴が多い土が生まれ、浸透能力が大きい豊かな土壌ができます。そして、土壌を通じて川へ流れ出た水は、豊かな栄養分を含むのです。

イラスト:光合成の仕組み

森の木は、太陽の光と空気の二酸化炭素、そして土壌の栄養分を利用して、生きものの餌となる有機物を合成しています(光合成)。また、森は最近問題となっている地球温暖化の原因物質のひとつである二酸化炭素の吸収源としての役割も果たしています。