船舶等からの油による海洋汚染の発生確認件数は石油輸送量の増加とともに、昭和47年までは急増してきたが、昭和48年以降は減少の傾向にある。これは「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律」による規制、監視体制の強化、廃油処理施設の整備等の成果が現れたものと考えられる。

 平成9年1月2日には、島根県隠岐島北北東でロシア船籍ナホトカ号からの重油流出事故が発生し、日本海沿岸域に漂着、ボランティアも参加した大規模な回収作業が行われた。

 瀬戸内海における油による海洋汚染の発生件数は、昭和47年の874件から、平成20年には82件と大幅に減少しているものの、なお全国の約20%を占めている。

油による海洋汚染の発生確認件数の推移

油による海洋汚染の発生確認件数の推移

出典:「海上保安統計年報」(海上保安庁)

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