〔平成一四・四・二四環告三五〕
農薬取締法第三条第二項の規定により定められた同条第一項第四号から第七号までに掲げる場合に該当するかどうかの基準を定める等の件第一号イの環境大臣の定める基準を定める件(昭和四十八年七月環境庁告示第四十六号)の一部を次のように改正し、公布の日から適用する。
1の表3、7、9、13―テトラメチル―5、11―ジオキサ―2、8、14―トリチア―4、7、9、12―テトラアザペンタデカ―3、12―ジエン―6、10―ジオン(別名チオジカルブ)の項を次のように改める。
3,7,9,13―テトラメチル―5,11―ジオキサ―2,8,14―トリチア―4,7,9,12―テトラアザペンタデカ―3,12―ジエン―6,10―ジオン(別名チオジカルブ) | 米 | 0.2ppm |
みかん | 0.5ppm | |
みかん以外のかんき つ類 |
10ppm | |
第一大粒果実類 | 2ppm | |
第二大粒果実類 | 3ppm | |
小粒果実類 | 1ppm | |
第一葉菜類 | 2ppm | |
第二葉菜類 | 2ppm | |
根・茎類 | 0.5ppm | |
いも類 | 0.2ppm | |
大豆 | 0.2ppm | |
てんさい | 0.2ppm | |
茶 | 20ppm |
1の表(E)―N―[(6―クロロ―3―ピリジル)メチル]―N′―シアノ―N―メチルアセトアミジン(別名アセタミプリド)の項を次のように改める。
(E)―N―[(6―クロロ―3―ピリジル)メチル]―N′―シアノ―N―メチルアセトアミジン(別名アセタミプリド) | 小麦以外の麦・雑穀 | 0.2ppm |
第一大粒果実類 | 1ppm | |
第二大粒果実類 | 1ppm | |
小粒果実類 | 5ppm | |
第一果菜類 | 1ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
さや付未成熟豆類 | 5ppm | |
第二葉菜類 | 5ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
鱗茎類 | 0.2ppm | |
いも類 | 0.5ppm | |
大豆以外の豆類 | 2ppm | |
てんさい | 0.2ppm |
1の表(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―6′―[(S)―sec―ブチル]―21,24―ジヒドロキシ―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1a安息香酸塩」という。)及び(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―21,24―ジヒドロキシ―6′―イソプロピル―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1b安息香酸塩」という。)の混合物(別名エマメクチン安息香酸塩)の項を次のように改める。
(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―6′―[(S)―sec―ブチル]―21,24―ジヒドロキシ―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1a安息香酸塩」という。)及び(10E,14E,16E,22Z)―(1R,4S,5′S,6S,6′R,8R,12S,13S,20R,21R,24S)―21,24―ジヒドロキシ―6′―イソプロピル―5′,11,13,22―テトラメチル―2―オキソ―3,7,19―トリオキサテトラシクロ[15.6.1.14,8.020,24]ペンタコサ―10,14,16,22―テトラエン―6―スピロ―2′―(5′,6′―ジヒドロ―2′H―ピラン)―12―イル 2,6―ジデオキシ―3―O―メチル―4―O―(2,4,6―トリデオキシ―3―O―メチル―4―メチルアミノ―α―L―リキソ―ヘキソピラノシル)―α―L―アラビノ―ヘキソピラノシド ベンゾアート(以下「エマメクチンB1b安息香酸塩」という。)の混合物(別名エマメクチン安息香酸塩) | 小麦以外の麦・雑穀 | 0.1ppm |
みかん | 0.1ppm | |
第一大粒果実類 | 0.1ppm |
|
小粒果実類 | 0.1ppm | |
第一果菜類 | 0.2ppm | |
第二果菜類 | 0.1ppm | |
さや付未成熟豆類 | 0.1ppm | |
第二葉菜類 | 0.5ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm |
1の表メチル(RS)―7―クロロ―2、3、4a、5―テトラヒドロ―2―[メトキシカルボニル(4―トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]インデノ[1、2―e][1、3、4] オキサジアジン―4a―カルボキシラート(別名インドキサカルブMP)の項を次のように改める。
メチル(RS)―7―クロロ―2,3,4a,5―テトラヒドロ―2―[メトキシカルボニル(4―トリフルオロメトキシフェニル)カルバモイル]インデノ[1,2―e][1,3,4] オキサジアジン―4a―カルボキシラート(別名インドキサカルブMP) | いちご | 1ppm |
ピーマン | 1ppm | |
トマト | 0.5ppm | |
なす | 0.5ppm | |
第一葉菜類 | 1ppm | |
だいこんの葉 | 5ppm | |
ブロッコリー | 0.2ppm | |
レタス | 1ppm | |
ねぎ | 2ppm | |
根・茎類 | 0.1ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
てんさい | 0.1ppm |
1の表メチル (E)―2―{α―[2―イソプロポキシ―6―(トリフルオロメチル)ピリミジン―4―イルオキシ]―o―トリル}―3―メトキシアクリラート(別名フルアクリピリム)の項の次に次のように加える。
(RS)―エチル 2―クロロ―3―[2―クロロ―5―(4―ジフルオロメチル―4,5―ジヒドロ―3―メチル―5―オキソ―1H―1,2,4―トリアゾール―1―イル)―4―フルオロフェニル]プロピオナート(別名カルフェントラゾンエチル) | みかん | 0.1ppm |
第二大粒果実類 | 0.1ppm | |
小粒果実類 | 0.1ppm | |
4―クロロ―3―エチル―1―メチル―N―[4―(p―トリルオキシ)ベンジル]ピラゾール―5―カルボキサミド(別名トルフェンピラド) | 第二果菜類 | 2ppm |
第一葉菜類 | 0.5ppm | |
(E)―1―(2―クロロ―1,3―チアゾール―5―イルメチル)―3―メチル―2―ニトログアニジン(別名クロチアニジン) | 米 | 0.5ppm |
みかん | 1ppm | |
みかん以外のかんきつ類 | 2ppm | |
第一大粒果実類 | 0.5ppm | |
第二大粒果実類 | 0.5ppm | |
小粒果実類 | 5ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
いも類 | 0.1ppm | |
茶 | 50ppm | |
(RS)―1―メチル―2―ニトロ―3―(テトラヒドロ―3―フリルメチル)グアニジン(別名ジノテフラン) | 米 | 0.5ppm |
みかん以外のかんきつ類 | 5ppm | |
第一大粒果実類 | 1ppm | |
第二大粒果実類 | 2ppm | |
小粒果実類 | 10ppm | |
第二果菜類 | 2ppm | |
第一葉菜類 | 2ppm | |
第二葉菜類 | 0.5ppm | |
根・茎類 | 0.2ppm |
2(207)ウA法中「300mlの分液漏斗に量り取り、」を「300mlの三角フラスコに量り取り、」に、「分液漏斗に戻してアセトン50mlを加え、」を「三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、」に、「これに酢酸エチル100mlを加え、」を「この水層に酢酸エチル100mlを加え、」に改め、2(207)ウB法中「300mlの分液漏斗に量り取り、水10mlを加えて2時間放置する。」を「300mlの三角フラスコに量り取り、水20mlを加えて2時間放置する。」に改め、2(207)エを次のように改める。
エ ガスクロマトグラフの操作条件
分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面にポリエチレングリコールを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃。
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
検出器温度 280〜300℃
ガス流量 キャリヤーガスとして高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとするとともに、水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 メチル チオアセトヒドロキサマートの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
2(275)を次のように改める。
(275) アセタミプリド試験法
ア 装置 紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトニトリル アセトニトリル(特級)
アセトン アセトン(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用合成ケイ酸マグネシウム910mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
C18シリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
アセタミプリド標準品 本品は、アセタミプリド99%以上を含み、融点は98.9℃である。
ウ 試験溶液の調製
検体20g相当の試料(麦・雑穀及び豆類の場合は試料10gに水20mlを加えて2時間放置したもの)を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン60mlで展開し、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル100mlで展開し、溶出液を300mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン及びアセトンの混液(19:1)を加えて溶かし、20mlとする。
あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これに上記溶液の5ml(麦・雑穀の場合は10ml、豆類の場合は4ml)を分取して流し入れ、ヘキサン及びアセトンの混液(19:1)15mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びアセトンの混液(7:3)20mlで展開し、溶出液を100mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に蒸留水5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、C18シリカゲルミニカラムにアセトニトリル5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水15mlで展開し、流出液を捨てる。次いで蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)を加えて溶かし、5ml(麦・雑穀、豆類、鱗茎類及びてんさいの場合は2ml)として試験溶液とする。
エ 高速液体クロマトグラフの操作条件
充てん剤 シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたものを用いる。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30pのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 40℃
溶離液 蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)を用い、アセタミプリドが12〜17分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長245nmで測定する。
感度 アセタミプリドの1ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
アセタミプリド標準品の500mg/Lアセトニトリル溶液を調製し、この溶液を蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)で希釈して0.05〜1mg/L溶液を数点調製し、それぞれを20μlずつ高速液体クロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってアセタミプリドの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から20μlを取り、高速液体クロマトグラフに注入し、オの検量線によりアセタミプリドの重量を求め、これに基づき、検体中のアセタミプリドの濃度を算出する。
2(309)ウB法中「これにナス型フラスコ中の溶液を毎分5ml以下の流速で流し入れ、酢酸エチル10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、」を「これにナス型フラスコ中の溶液を毎分5ml以下の流速で流し入れ、次いで酢酸エチル10mlでナス型フラスコを洗い、その洗液を同様に流し入れ、全溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、」に改める。
2(360)の次に次のように加える。
(361) カルフェントラゾンエチル試験法
ア 装置 アルカリ熱イオン型検出器又は高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
ガラス繊維ろ紙 化学分析用ガラス繊維ろ紙
NH2シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ15mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用NH2シリカゲル(シリカゲルにアミノプロピル基を化学的に結合させたもの)360mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル690mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
カルフェントラゾンエチル標準品 本品は、カルフェントラゾンエチル97.6%以上を含み、融点は−20℃以下である。
ウ 試験溶液の調製
検体20g相当の試料を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ガラス繊維ろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン100mlで展開し、溶出液を300mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)15mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン及びアセトンの混液(19:1)5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、NH2シリカゲルミニカラムにヘキサン及びアセトンの混液(19:1)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及びアセトンの混液(19:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトンを加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
エ ガスクロマトグラフの操作条件
分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面に50%フェニルメチルポリシロキサンを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
検出器温度 280〜300℃
ガス流量 キャリヤーガスとして高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとするとともに、水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 カルフェントラゾンエチルの0.2ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
カルフェントラゾンエチル標準品の0.1〜2mg/Lアセトン溶液を数点調製し、それぞれを2μlずつガスクロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってカルフェントラゾンエチルの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から2μlを取り、ガスクロマトグラフに注入し、オの検量線によりカルフェントラゾンエチルの重量を求め、これに基づき、検体中のカルフェントラゾンエチルの濃度を算出する。
(362) トルフェンピラド試験法
ア 装置 アルカリ熱イオン型検出器又は高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
ジエチルエーテル ジエチルエーテル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル690mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
トルフェンピラド標準品 本品は、トルフェンピラド99.1%以上を含み、融点は86.8〜88.3℃である。
ウ 試験溶液の調製
検体20g相当の試料を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン120mlで展開し、溶出液を300mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサンを加えて溶かし、10mlとする。
あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これに上記溶液の5mlを分取して流し入れ、ヘキサン15mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びジエチルエーテルの混液(7:3)20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトンを加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
エ ガスクロマトグラフの操作条件
分離管 内径0.2〜約0.7mm、長さ10〜30mの溶融シリカ製の管の内面に5%フェニルメチルポリシロキサンを0.1〜1.5μmの厚さで被覆したもの又はこれと同等の分離性能を有するものを用いる。
試料導入部温度 200〜270℃
分離管槽昇温プログラム 150℃で2分保ち、150〜約250℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
検出器温度 280〜300℃
ガス流量 キャリヤーガスとして高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとするとともに、水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 トルフェンピラドの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
トルフェンピラド標準品の0.05〜1mg/Lアセトン溶液を数点調製し、それぞれを2μlずつガスクロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってトルフェンピラドの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から2μlを取り、ガスクロマトグラフに注入し、オの検量線によりトルフェンピラドの重量を求め、これに基づき、検体中のトルフェンピラドの濃度を算出する。
(363) クロチアニジン試験法
ア 装置 紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトニトリル アセトニトリル(特級)
アセトン アセトン(特級)
塩酸 塩酸(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
メタノール メタノール(特級)
アルミナミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用中性アルミナ1710mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ポリスチレンミニカラム 内径15mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用スチレンジビニルベンゼン共重合体(ポリスチレン系ゲル、粒径80〜160μm)500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
クロチアニジン標準品 本品は、クロチアニジン98%以上を含み、融点は176.8℃である。
ウ 試験溶液の調製
A法(米、果実及び野菜の場合)
1) 検体20g相当の試料(米の場合は試料10gに水20mlを加えて2時間放置したもの)を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトン100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトン50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
2) この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン100mlで展開し、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル80mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に酢酸エチル5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、アルミナミニカラムに酢酸エチル5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、酢酸エチル10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでアセトニトリル20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
3) この残留物に蒸留水及びメタノールの混液(3:1)を加えて溶かし、4ml(米の場合は2ml)として試験溶液とする。
B法(茶の場合)
試料5gを300mlの三角フラスコに量り取り、水20mlを加えて2時間放置する。これにアセトニトリル及び1mol/L塩酸の混液(1:1)100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻して同混液50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液にアセトニトリルを加えて200mlとする。これの40mlを300mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で10mlに濃縮する。
あらかじめ、ポリスチレンミニカラムにアセトニトリル5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水20mlで展開し、流出液を捨てる。次いでアセトニトリル10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に蒸留水20mlを加えて溶かす。以下、この溶液についてA法の2)と同様の操作を行う。この残留物に蒸留水及びメタノールの混液(3:1)を加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
エ 高速液体クロマトグラフの操作条件
充てん剤 シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたものを用いる。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30cmのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 40℃
溶離液 蒸留水及びメタノールの混液(3:1)を用い、クロチアニジンが15〜20分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長265nmで測定する。
感度 クロチアニジンの1ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
クロチアニジン標準品の500mg/Lメタノール溶液を調製し、この溶液を蒸留水及びメタノールの混液(3:1)で希釈して0.05〜1mg/L溶液を数点調製し、それぞれを20μlずつ高速液体クロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってクロチアニジンの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から20μlを取り、高速液体クロマトグラフに注入し、オの検量線によりクロチアニジンの重量を求め、これに基づき、検体中のクロチアニジンの濃度を算出する。
(364) ジノテフラン試験法
ア 装置 紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトニトリル アセトニトリル(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
メタノール メタノール(特級)
ケイソウ土 化学分析用ケイソウ土
グラファイトカーボンミニカラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用グラファイトカーボン500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
NH2シリカゲルミニカラム 内径9mm、長さ60mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用NH2シリカゲル(シリカゲルにアミノプロピル基を化学的に結合させたもの)500mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
多孔性ケイソウ土カラム 内径約2cmのカラムに20ml保持量のカラムクロマトグラフィー用顆粒状多孔性ケイソウ土を充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ジノテフラン標準品 本品は、ジノテフラン99.8%以上を含み、融点は107.5℃である。
ウ 試験溶液の調製
A法(米、果実及び野菜(だいこんの根及び葉を除く。)の場合)
1) 検体20g相当の試料(米の場合は試料10gに水20mlを加えて2時間放置したもの)を300mlの三角フラスコに量り取り、これにアセトニトリル100mlを加え、振とう機を用いて30分間激しく振とうした後、ケイソウ土を1cmの厚さに敷いたろ紙を用いて吸引ろ過する。ろ紙上の残留物についても、三角フラスコに戻してアセトニトリル50mlを加え、同様の振とう及びろ過の操作を繰り返す。全ろ液を500mlのナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液に塩化ナトリウム5.5gを加えて溶かし、多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。ヘキサン50mlで展開し、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル100mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
2) この残留物に酢酸エチル5mlを加えて溶かす。あらかじめ、グラファイトカーボンミニカラムにメタノール5ml、次いで蒸留水5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、蒸留水10ml、次いで蒸留水及びメタノールの混液(9:1)10mlで展開し、流出液を捨てる。続いて蒸留水及びアセトニトリルの混液(4:1)25mlで展開し、溶出液を100mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で20mlに濃縮する。
この濃縮液を多孔性ケイソウ土カラムに流し入れ、10分間放置する。酢酸エチル120mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物に蒸留水を加えて溶かし、4ml(米の場合は2ml)として試験溶液とする。
B法(だいこん根及び葉の場合)
A法の1)と同様の操作を行う。この残留物に酢酸エチル5mlを加えて溶かす。
あらかじめ、NH2シリカゲルミニカラムに酢酸エチル5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、酢酸エチル10mlで展開し、流出液を捨てる。次いで酢酸エチル及びメタノールの混液(9:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。以下、この残留物についてA法の2)と同様の操作を行う。
エ 高速液体クロマトグラフの操作条件
充てん剤 シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたものを用いる。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30cmのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 40℃
溶離液 蒸留水、アセトニトリル及びメタノールの混液(90:7:3)を用い、ジノテフランが9〜14分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長270nmで測定する。
感度 ジノテフランの1ngが十分確認できるように感度を調整する。
オ 検量線の作成
ジノテフラン標準品の500mg/Lメタノール溶液を調製し、この溶液を蒸留水で希釈して0.05〜1mg/L溶液を数点調製し、それぞれを20μlずつ高速液体クロマトグラフに注入し、縦軸にピーク高、横軸に重量を取ってジノテフランの検量線を作成する。
カ 定量試験
試験溶液から20μlを取り、高速液体クロマトグラフに注入し、オの検量線によりジノテフランの重量を求め、これに基づき、検体中のジノテフランの濃度を算出する。