農薬取締法第三条第二項の規定により定められた同条第一項第四号から第七号までに掲げる場合に該当するかどうかの基準を定める等の件第四号の環境庁長官の定める基準を定める件(平成五年四月環境庁告示第三十五号)の一部を次のように改正し、公布の日から適用する。
1の表5─エチル─5、8─ジヒドロ─8─オキソ[1、3]ジオキソロ[4、5─g]キノリン─7─カルボン酸(別名オキソリニック酸)の項の次に次のように加える。
エチル N─[2,3─ジヒドロ─2,2─ジメチルベンゾフラン─7─イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ]─N─イソプロピル─β─アラニナート(別名ベンフラカルブ) | 2,3─ジヒドロ─2,2─ジメチル─7─ベンゾフラニル N─メチルカルバマート(以下「カルボフラン」という。)として0.05mg/L |
1の表(RS)─2─[2─(3─クロロフェニル)─2、3─エポキシプロピル]─2─エチルインダン─1、3─ジオン(別名インダノファン)の項の次に次のように加える。
4─(2─クロロフェニル)─N─シクロヘキシル─N─エチル─4,5─ジヒドロ─5─オキソ─1H─テトラゾール─1─カルボキサミド(別名フェントラザミド) | 0.1mg/L |
1の表(RS)─2─シアノ─N─[(R)─1─(2、4─ジクロロフェニル)エチル]─3、3─ジメチルブチラミド(別名ジクロシメット)の項の次に次のように加える。
N─(1─シアノ─1,2─ジメチルプロピル)─2─(2,4─ジクロロフェノキシ)プロピオンアミド(別名フェノキサニル) | 0.2mg/L |
1の表2、6─ジクロロベンゾニトリル(別名ジクロベニル又はDBN)の項の次に次のように加える。
2,3─ジヒドロ─2,2─ジメチル─7─ベンゾ[b]フラニル N─ジブチルアミノチオ─N─メチルカルバマート(別名カルボスルファン) | カルボフランとして0.05mg/L |
1の表1、2、5、6─テトラヒドロピロロ[3、2、1─ij]キノリン─4─オン(別名ピロキロン)の項の次に次のように加える。
3,7,9,13─テトラメチル─5,11─ジオキサ─2,8,14─トリチア─4,7,9,12─テトラアザペンタデカ─3,12─ジエン─6,10─ジオン(別名チオジカルブ) | 0.8mg/L |
1の表5─メチルイソキサゾール─3─オール(別名ヒメキサゾール又はヒドロキシイソキサゾール)の項の次に次のように加える。
メチル 3─クロロ─5─(4,6─ジメトキシピリミジン─2─イルカルバモイルスルファモイル)─1─メチルピラゾール─4─カルボキシラート(別名ハロスルフロンメチル) | 0.3mg/L |
1の表メチル (E)─2─[2─[6─(2─シアノフェノキシ)ピリミジン─4─イルオキシ]フェニル]─3─メトキシアクリラート(別名アゾキシストロビン)の項の次に次のように加える。
メチル 5─(2,4─ジクロロフェノキシ)─2─ニトロベンゾアート(別名ビフェノックス) | 2mg/L |
1の表メチル α─(4、6─ジメトキシピリミジン─2─イルカルバモイルスルファモイル)─o─トルアート(別名ベンスルフロンメチル)の項の次に次のように加える。
2─メチルチオ─4─(1,2─ジメチルプロピルアミノ)─6─エチルアミノ─1,3,5─トリアジン(別名ジメタメトリン) | 0.2mg/L |
2(106)から2(112)までを2(114)から2(120)までとし、2(105)を2(112)とし、2(112)の次に次のように加える。
(113) ジメタメトリン試験法
ア 装置 ガスクロマトグラフ質量分析計又はアルカリ熱イオン型検出器若しくは高感度窒素・リン検出器付きガスクロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用合成ケイ酸マグネシウム910mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
固相抽出カラム 内径10mm、長さ13mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)360mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ジメタメトリン標準品 本品は、ジメタメトリン99%以上を含む。
2) この残留物にヘキサン及びアセトンの混液(49:1)5mlを加えて溶かす。あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン及びアセトンの混液(49:1)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及びアセトンの混液(49:1)5mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びアセトンの混液(9:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にヘキサンを加えて溶かし、4mlとして試験溶液とする。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 212、255、240
感度 ジメタメトリンの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 ジメタメトリンの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
(110) ビフェノックス試験法
ア 装置 紫外分光光度型検出器付き高速液体クロマトグラフを用いる。
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
塩酸 塩酸(特級)
酢酸 酢酸(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
リン酸 リン酸(特級)
固相抽出カラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル690mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
5─(2,4─ジクロロフェノキシ)─2─ニトロ安息香酸(以下「ビフェノックス脱メチル体」という。)標準品 本品は、ビフェノックス脱メチル体98%以上を含み、融点は165〜166℃である。
ビフェノックス標準品 本品は、ビフェノックス99%以上を含み、融点は87〜88℃である。
2) この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及びアセトンの混液(97:3)5mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及びアセトンの混液(9:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、これをビフェノックス溶出液とする。次いで、アセトン及び酢酸の混液(99:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、これをビフェノックス脱メチル体溶出液とする。
ビフェノックス溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトニトリルを加えて溶かし、2mlとしてビフェノックスの試験溶液とする。
ビフェノックス脱メチル体溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(1:1)を加えて溶かし、2mlとしてビフェノックス脱メチル体の試験溶液とする。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30cmのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 40℃
溶離液 ビフェノックスの場合はアセトニトリル及び蒸留水の混液(7:3)を用い、ビフェノックスが10〜15分で、ビフェノックス脱メチル体の場合はアセトニトリル、蒸留水及びリン酸の混液(50:50:0.1)を用い、ビフェノックス脱メチル体が10〜15分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長290nmで測定する。
感度 ビフェノックス及びビフェノックス脱メチル体のそれぞれ2ngが十分確認できるように感度を調整する。
(108) ハロスルフロンメチル試験法
イ 試薬試液
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
塩酸 塩酸(特級)
ぎ酸 ぎ酸(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
リン酸 リン酸(特級)
固相抽出カラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
NH2シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用アミノプロピル(NH2)シリカゲル(シリカゲルにアミノプロピル基を化学的に結合させたもの)360mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
ハロスルフロンメチル標準品 本品は、ハロスルフロンメチル99%以上を含み、融点は175〜178℃である。
メチル 3─クロロ─5─(4,6─ジメトキシピリミジン─2─イルアミノ)─1─メチルピラゾール─4─カルボキシラート(以下「ハロスルフロンメチル転位体」という。)標準品 本品は、ハロスルフロンメチル転位体99%以上を含み、融点は140〜141℃である。
2) この残留物に酢酸エチル5mlを加えて溶かす。あらかじめ、NH2シリカゲルミニカラムに酢酸エチル及びぎ酸の混液(100:1)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、酢酸エチル及びぎ酸の混液(100:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトニトリル及び蒸留水の混液(1:1)を加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30cmのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 40℃
溶離液 アセトニトリル、蒸留水及びリン酸の混液(60:40:0.1)を用い、ハロスルフロンメチル及びハロスルフロンメチル転位体がそれぞれ10〜15分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長245nmで測定する。
感度 ハロスルフロンメチル及びハロスルフロンメチル転位体のそれぞれ1ngが十分確認できるように感度を調整する。
(86) チオジカルブ試験法
イ 試薬試液
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ジエチレングリコール ジエチレングリコール(特級)
水酸化ナトリウム 水酸化ナトリウム(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
硫酸 硫酸(特級)
メチル チオアセトヒドロキサマート標準品 本品は、メチル チオアセトヒドロキサマート98%以上を含み、融点は93.5℃である。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約200℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 105、88
感度 メチル チオアセトヒドロキサマートの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
炎光光度型検出器のフィルター イオウ用干渉フィルター(波長394nm)を用いる。
感度 メチル チオアセトヒドロキサマートの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
(64) カルボスルファン試験法
イ 試薬試液
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
リン酸水素二ナトリウム リン酸水素二ナトリウム(特級)
リン酸二水素カリウム リン酸二水素カリウム(特級)
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用合成ケイ酸マグネシウム910mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ20mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
0.2mol/Lリン酸緩衝液 0.2mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液に0.2mol/Lリン酸二水素カリウム溶液を加えてpHを8に調整したもの
カルボスルファン標準品 本品は、カルボスルファン89.5%以上を含む。
カルボフラン標準品 本品は、カルボフラン97.5%以上を含み、融点は153〜154℃である。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約200℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 カルボスルファンの場合は、160、118、323、カルボフランの場合は、164、149、221
感度 カルボスルファン及びカルボフランのそれぞれ0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 カルボスルファン及びカルボフランのそれぞれ0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
(43) フェノキサニル試験法
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
固相抽出カラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル690mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
フェノキサニル標準品 本品はフェノキサニル99.4%以上を含み、融点は69〜71.5℃である。
2) この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(4:1)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトンを加えて溶かし、2mlとして試験溶液とする。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 189、293、328
感度 フェノキサニルの0.2ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 フェノキサニルの0.2ngが十分確認できるように感度を調整する。
(36) フェントラザミド試験法
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
塩酸 塩酸(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ジメチルスルホキシド ジメチルスルホキシド(水分0.1%以下のもの)
水素化ナトリウム ヘキサンで洗浄したものを同溶媒中に保存したもの
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
ヨウ化メチル ヨウ化メチル(特級)
固相抽出カラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲル カラムクロマトグラフィー用シリカゲル
シリカゲルミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル690mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
1─(2─クロロフェニル)─4,5─ジヒドロ─1H─テトラゾール─5─オン(以下「CPT」という。)標準品 本品は、CPT97%以上を含み、融点は120℃である。
フェントラザミド標準品 本品は、フェントラザミド98%以上を含み、融点は79℃である。
2) この残留物にヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)5mlを加えて溶かす。あらかじめ、130℃で4時間加熱して活性化したシリカゲル5gをヘキサンでクロマト管(内径1.5cm、長さ30cmのガラス管)に充てんし、その上に無水硫酸ナトリウム5gをヘキサンで充てんしておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)80mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(4:1)50mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、これをフェントラザミド溶出液とする。続いてヘキサン、酢酸エチル及び酢酸の混液(70:30:3)50mlで展開し、溶出液を200mlのナス型フラスコに取り、これをCPT溶出液とする。
フェントラザミド溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトニトリルを加えて溶かし、4mlとしてフェントラザミドの試験溶液とする。
CPT溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
3) この残留物にヘキサン0.5mlを加えて溶かす。この溶液にジメチルスルホキシド0.5ml、水素化ナトリウム約20mg及びヨウ化メチル0.5mlを加え、栓をして時々振り混ぜながら室温で15分間放置する。蒸留水10mlを徐々に滴下して加え、水素ガスの発生が止まった後、反応液を蒸留水30ml、次いで酢酸エチル30mlで100mlの分液漏斗に洗い入れ、振とう機を用いて5分間激しく振とうし、暫時放置した後、酢酸エチル層を分取する。残った水層についても、酢酸エチル30mlを加え、同様の振とう及び分取の操作を繰り返す。全酢酸エチル層を200mlの三角フラスコに合わせ、無水硫酸ナトリウム20gを加え、時々振り混ぜながら30分間放置した後、200mlのナス型フラスコ中にろ過する。使用した三角フラスコを酢酸エチル20mlで洗い、その洗液でろ紙上の残留物を洗い、その洗液をナス型フラスコに合わせ、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
4) この残留物にヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)5mlを加えて溶かす。あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン及び酢酸エチルの混液(9:1)10mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(4:1)20mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。
この残留物にアセトンを加えて溶かし、1mlとしてCPTの試験溶液とする。
分離管 内径2〜6mm、長さ15〜30cmのステンレス管を用いる。
分離管槽温度 50℃
溶離液 アセトニトリル、蒸留水及びリン酸の混液(60:40:1)を用い、フェントラザミドが15〜20分で流出するように流速を調整する。
検出器 波長210nmで測定する。
感度 フェントラザミドの1ngが十分確認できるように感度を調整する。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約280℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 153、125、210
感度 CPTの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 CPTの0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
(14) ベンフラカルブ試験法
イ 試薬試液
アセトン アセトン(特級)
塩化ナトリウム 塩化ナトリウム(特級)
酢酸エチル 酢酸エチル(特級)
ヘキサン ヘキサン(特級)
無水硫酸ナトリウム 無水硫酸ナトリウム(特級)
リン酸水素二ナトリウム リン酸水素二ナトリウム(特級)
リン酸二水素カリウム リン酸二水素カリウム(特級)
ケイ酸マグネシウムミニカラム 内径10mm、長さ25mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用合成ケイ酸マグネシウム910mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
固相抽出カラム 内径15mm、長さ65mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用C18シリカゲル(シリカゲルにオクタデシルシランを化学的に結合させたもの)1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
シリカゲルミニカラム 内径15mm、長さ20mmのカラムにカラムクロマトグラフィー用シリカゲル1000mgを充てんしたもの又はこれと同等の性能を有するもの
0.2mol/Lリン酸緩衝液 0.2mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液に0.2mol/Lリン酸二水素カリウム溶液を加えてpHを8に調整したもの
カルボフラン標準品 本品は、カルボフラン97.5%以上を含み、融点は153〜154℃である。
ベンフラカルブ標準品 本品は、ベンフラカルブ98%以上を含む。
2) この残留物にヘキサン5mlを加えて溶かす。あらかじめ、シリカゲルミニカラムにヘキサン5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、ヘキサン20mlで展開し、流出液を捨てる。次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(17:3)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、これをベンフラカルブ溶出液とする。続いてヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)10mlで展開し、溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、これをカルボフラン溶出液とする。
ベンフラカルブ溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトンを加えて溶かし、1mlとしてベンフラカルブの試験溶液とする。
カルボフラン溶出液をすり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)5mlを加えて溶かす。あらかじめ、ケイ酸マグネシウムミニカラムにヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)5mlを流し入れ、洗浄しておく。これにナス型フラスコ中の溶液を流し入れ、次いでヘキサン及び酢酸エチルの混液(7:3)20mlで展開し、全溶出液を50mlのナス型フラスコに取り、すり合わせ減圧濃縮器を用いて40℃以下で溶媒を留去する。この残留物にアセトンを加えて溶かし、1mlとしてカルボフランの試験溶液とする。
キャリヤーガス 高純度窒素ガス又はヘリウムガスを用い、内径0.2〜約0.7mmの分離管に対して線速度を毎秒20〜40cmとする。
試料導入部温度 スプリットレス方式の場合は200〜270℃、コールドオンカラム方式の場合は50〜100℃
分離管槽昇温プログラム 50℃で2分保ち、50〜約200℃の範囲で毎分2〜20℃の昇温を行う。
イオン源温度 150℃以上
測定質量数 ベンフラカルブの場合は190、163、353、カルボフランの場合は164、149、221
感度 ベンフラカルブ及びカルボフランのそれぞれ0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。
ガス流量 水素ガス、空気及び追加ガス(高純度窒素ガス又はヘリウムガス)の流量を至適条件になるように調整する。
感度 ベンフラカルブ及びカルボフランのそれぞれ0.1ngが十分確認できるように感度を調整する。