水素社会実現を目指す官公庁の取組
国内外の動向
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環境省 地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室
水素の利活用による脱炭素化のためには、利用時のみでなく製造時や貯蔵・輸送時なども含め、一貫した取り組みが必要です。
環境省では、それぞれの地域で地域の資源を使った水素によりサプライチェーン構築の実証を行っています。これにより将来の脱炭素化を目指します。
(2022年11月時点)
風力発電により製造した水素を、簡易な移動式水素充填設備を活用したデリバリーシステムにより輸送し、地域の倉庫、工場や市場内の燃料電池フォークリフトで利用する。
家畜ふん尿由来のバイオガスから製造した水素を、水素ガスボンベを活用した簡易な輸送システムにより輸送し、地域内の施設の定置用燃料電池等で利用する。
苛性ソーダ工場から発生する未利用の副生水素を回収し、液化・圧縮等により輸送し、近隣や周辺地域の定置用燃料電池や燃料電池自動車等で利用する。
使用済プラスチックから得られる水素を精製後、パイプラインで輸送し、商業施設や定置用燃料電池等で利用する。
小水力発電により製造した水素を、高圧水素トレーラーや高圧水素カードルにより輸送し、地域内の酪農施設や温水プールの定置用燃料電池や燃料電池自動車等で利用する。
太陽光発電により製造した水素を水素吸蔵合金に取り込み、既存の物流網の利用により一般家庭や店舗、児童クラブに設置されている定置用燃料電池で利用する。
風力発電により製造した水素を、都市ガスに近似したガスと混合し、ガス配管によって隣接地に設置した利用場所へ供給、市販ガス機器において利用する。
風力発電により製造した水素を、車載型・定置型の水素吸蔵合金タンクと水素配送車を用いて貯蔵・輸送を行い、温浴施設の純水素燃料電池で利用する。
風力発電や太陽光発電等により製造した水素を、カードルを活用して輸送し、近隣や周辺地域の燃料電池フォークリフトや燃料電池自動車等で利用する。
福島水素エネルギー研究フィールドにて製造した水素を、圧縮水素トレーラーやカードルを活用して輸送し、近隣の燃料電池や燃料電池自動車等で利用する。
再生可能エネルギー由来の水素と、生ごみを発酵させて製造したバイオガスとをメタネーションし、製造されたメタンを配管で輸送し、都市ガス消費機器で利用する。
風力発電により製造した水素を、既存LPガス配送網を活用し、円筒型水素吸蔵合金タンクにて低圧で配送を行い、一般住宅に設置する燃料電池、小規模食堂や宿泊施設における水素ボイラーおよび金属加工工場における水素ガス切断で利用する。
環境省ではCO2削減につながる技術開発、交通部門をはじめとしたアプリケーションの開発支援を行っています。
水素利活用において、脱炭素社会にむけたさらなるCO2削減につながる技術支援を実施しています。
実施代表者 那須電機鉄工(株)
共同実施者 足利大学
実施期間 2017年度〜2019年度
低圧で高密度貯蔵が可能な水素吸蔵合金の低コスト化と、水素吸蔵・放出性能の改良を実施。(以下の図)
以下、交通部門をはじめとしたアプリケーションの開発・導入を支援しています。
実施代表者 デンヨー(株)
共同実施者 トヨタ自動車(株)
実施期間 2019年度~2021年度
再生エネ由来水素を、利用可能な燃料電源車と燃料電池式可搬形発電装置の開発を支援。
燃料電池電源車は走行も電力供給も燃料電池での発電で賄うため、脱炭素化に貢献する。
片道約100km・往復約200kmの走行用水素量を確保した上で、最大出力で連続約72時間の給電が可能な水素量のタンクを搭載しており、災害時には被災地に派遣して電力を供給、エネルギーを確保するレジリエンス強化を促進。
実施代表者 東芝エネルギーシステムズ(株)
実施期間 2018年度~2020年度
再燃料電池の出力増加、設備小型化および耐久性の向上にむけ、従来より小型な100kW設備を複数台連携した際の制御システムの開発を実施
実施代表者 (株)豊田自動織機
実施期間 2014年度~2016年度
燃料電池フォークリフトの低コスト化や効率化、耐久性向上にむけた技術開発を実施、2016年から販売開始。
すぐれた環境性能と約3分での水素充填を実現したフォークリフトの導入を支援。
実施代表者 日野自動車(株)
共同実施者 トヨタ自動車(株)
実施期間 2013年度~2015年度
燃料電池バスの動力性能や信頼性、耐久性向上などにむけた技術開発を実施、2017年から販売開始。すぐれた環境性能と快適な乗り心地を実現した、大型バスの導入を支援。
実施代表者 (株)東京アールアンドデー
実施期間 2016年度~2019年度
燃料電池システムを搭載した、量産可能なトラックの開発にむけ、車両の基本性能、実用性の評価および公道における実証を実施。
実施代表者 (株)フラットフィールド
共同実施者 (株)早稲田大学アカデミックソリューション、(株)テクメイション
実施期間 2015年度~2017年度
燃料電池システムを搭載したごみ収集車の開発にむけ、車両の製作、 基本性能の評価および実地での最適な走行パターンの検討を実施。
実施代表者 戸田建設(株)
共同実施者 長崎総合科学 大学、日本海事協会
実施期間 2014年度~2015年度
燃料電池システムを搭載した小型船舶の開発にむけ、防水性・防塩性などを実現した船舶むけ燃料電池の製作と、実海域における実証を実施。
海外においても様々な取り組みが実施されております。以下に、代表的な国・地域における、水素利活用に関する取り組み状況を紹介します。
以下のPDFをご参照ください。
アジア、欧州、北米・南米、オセアニアでの取り組みです。
国内外の注目動向をご紹介します。
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