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平成13年度容器包装リサイクル法に基づく
市町村の分別収集及び再商品化の実績について

平成14年7月25日(木)
<照 会 先>
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部
企画課 リサイクル推進室
室  長長門 利明(内線 6831)
室長補佐小林 幸文(内線 6837)
(直通電話 5501-3153)


 環境省では、都道府県を通じて、平成13年度において容器包装リサイクル法に基づき分別収集を実施した市町村の分別収集量、再商品化量等を調査した。

  1. 平成13年度の実績と傾向
      平成13年度における実施状況をみると、平成9年4月から対象とした品目を中心に、分別収集量、再商品化量及び分別収集を実施する市町村数が着実に増加しており、制度の浸透が図られてきている。
     ペットボトルの分別収集量は前年度比で約1.3倍であり、その回収率(市町村の分別収集量/生産量)は、初めて40%を超えた。生産量と分別収集量の差をもって廃棄量注)の動向を推し量るならば、平成13年においては生産量が対前年比で約11%と2桁台の大きな伸びがみられる中、その廃棄量はほぼ前年同水準にとどまった。 
    注)市町村が行うペットボトルの分別収集以外に事業者による自主的な回収も行われているが、ここでは市町村が分別集した量との差を一つの目安としたものである。
     紙製容器包装、プラスチック製容器包装は、平成12年4月から新たに対象品目として追加されたが、2年目を迎え、その分別収集量は紙製容器包装が前年度比で約1.5倍、プラスチック製容器包装が約2倍と大幅な伸びがみられた。

  2. 今後の見通しと課題
     平成14年度に容器包装リサイクル法に基づく分別収集を行う市町村は、引き続き増加する見込みであり、全体の分別収集量はさらに増加するものと考えられる。
     ペットボトルに関しては、いわゆるボトルtoボトルを可能とするモノマー化法が技術的に可能となったため、昨年5月に再商品化計画等を改正し、再商品化手法の一つに追加するとともに、再商品化施設の整備状況等を勘案して、昨年11月には再商品化計画量を改定した。この結果、ペットボトルに関する再商品化施設の能力は、分別収集計画量に対して十分な整備が図られた状況となった。
     また、プラスチック製容器包装についても、技術開発の進展等を踏まえ、高炉での還元剤やコークス炉における原料炭の代替物としての利用、ガス化による化学工業等の原料・燃料化などの再商品化方法が可能となったことにより、再商品化施設の整備が進み、その処理能力が増大している。
     市町村における分別収集計画は、5年を一期とし、3年ごとに見直すこととされており、平成14年度に2度目となる見直しの時期を迎えることから、この市町村分別収集計画の見直し時期をとらえて、プラスチック製容器包装をはじめとする容器包装廃棄物の分別収集への取組みを一層促進する必要がある。

 平成13年度の分別収集及び再商品化の実績並びに平成9年度以降分別収集を実施した品目の傾向は、以下のとおりである。




品目名
分別収集量再商品化量分別収集
実施市町村数
年間分別収集
計画量
(トン)
年間分別
収集量
(トン)
年間再商品化量

(トン)
実施
市町村数
全市町村に
対する実施率
(%)
無色のガラス製容器483,879355,157
(1.01)
339,443
(1.01)
2,725
(1.04)
83.9
茶色のガラス製容器388,351311,993
(1.00)
298,785
(1.01)
2,737
(1.04)
84.3
その他の色のガラス製容器189,620162,481
(0.99)
152,965
(1.02)
2,706
(1.05)
83.4
紙製容器包装120,30849,723(1.44)44,675
(1.70)
404
(1.18)
12.4
ペットボトル172,605161,651
(1.29)
155,837
(1.32)
2,617
(1.12)
80.6
プラスチック製容器包装389,272197,273
(1.96)
180,306
(2.32)
1,121
(1.27)
34.5
うち白色トレイ11,8653,402
(1.12)
3,011
(1.20)
726
(1.19)
22.4
スチール缶598,648461,357
(0.95)
450,229
(0.95)
3,104
(1.01)
95.6
アルミ缶181,111141,408(1.04)137,753
(1.04)
3,112
(1.01)
95.9
段ボール458,519448,855
(1.18)
438,598
(1.18)
1,942
(1.12)
59.8
紙パック31,51413,136
(1.05)
12,435
(1.03)
1,756
(1.10)
54.1
合 計3,013,8272,303,034
(1.10)
2,211,025
(1.11)

※ 括弧内の数字は、前年度比
※ 平成14年3月末現在の全市町村数は、3,246(東京23区を含む)

図1
図2
図3




平成13年度における分別収集及び再商品化について[PDF(175KB)]

市町村分別収集状況調査集計表累計 平成13年 4 月~ 平成14 年3 月の累計

 1 特定分別基準適合物
  1. 無色ガラス [PDF(11KB)]
  2. 茶色ガラス [PDF(11KB)]
  3. その他ガラス [PDF(11KB)]
  4. 紙製容器包装 [PDF(11KB)]
  5. ペットボトル [PDF(11KB)]
  6. プラスチック製容器包装(白色トレイ含む) [PDF(11KB)]
  7. 白色トレイ [PDF(11KB)]
 2 第2 条第6 項指定物
  1. スチール缶 [PDF(11KB)]
  2. アルミ缶 [PDF(11KB)]
  3. 段ボール [PDF(11KB)]
  4. 紙パック [PDF(11KB)]