産業廃棄物の排出量の動向

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 平成8年度における全国の産業廃棄物の総排出量は約4億2,600万トンとなっています。平成2年度以降の排出量の状況をみると、4億トン前後で大きな変化はなく、バブル経済の崩壊後はほぼ横這いとなっています。

 産業廃棄物の排出量を業種別でみると、排出量の最も多い業種が電気・ガス・熱供給・水道業(下水道業を含む)となっています。次いで建設業、農業、パルプ・紙・紙加工品製造業、鉄鋼業、鉱業と続き、この上位6業種で総排出量の約8割を占めています。

 産業廃棄物の排出量を種類別にみると、汚泥の排出量が最も多く、全体の半分近くにも達しています。これに次いで、動物のふん尿、がれき類となっています。これらの上位3種類の排出量が総排出量の8割を占めています。

 産業廃棄物の排出量を排出地域別にみると、関東地方からの排出量が最も多く、これに近畿地方と中部地方を合わせた地域からの排出量が全体の半分以上を占めています。

○台所で考えよう「作りすぎていませんか?」

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 平成8年度における産業廃棄物の処理状況は、総排出量、約4億2,600万トンのうち再生利用された量が約1億8,100万トン(全体の42%)、中間処理により減量化された量が約1億8,500万トン(43%)、最終処分された量が約6,000万トン(14%)となっています。

 再生利用量は、直接再生利用される量と中間処理された後に発生する処理残さのうち再生利用される量を足し合わせた量になります。また、最終処分量は、直接最終処分される量と中間処理後の処理残さのうち処分される量を合わせた量になります。

○台所で考えよう「何度も使える容器で保存していますか?」


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