報道発表資料

平成20年6月18日
総合政策
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JIS Q 14025の制定〜ISO環境ラベル(タイプIII)のJIS化について〜(お知らせ)

 JIS Q 14025(環境ラベル及び宣言−タイプIII環境宣言−原則及び手順)は、製品やサービスの環境ラベル(表示)に関する国際規格であるISO14025を我が国における普及を促進するために日本語訳し、経済産業大臣が平成20年6月20日付けで日本工業規格(JIS)として制定するものです。
 今回制定されるJIS Q 14025は、企業等が製品やサービスの環境影響を定量的に表示する方法に一定の基準を与えるもので、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法の適用、比較可能な環境ラベルの奨励、独立した検証システムの導入などを企業等に求めることで、信頼性の高い表示を促進することが期待されます。
 今回のJIS Q 14025の制定によって、信頼性の高い環境ラベル(表示)の普及を促進し、企業間取引等における製品やサービスの環境価値に対する評価の一層の向上を図ってまいります。

1.JIS Q 14025(ISO14025)の概要

 JIS Q 14025は、企業等が製品やサービスの環境負荷(例えば、温暖化ガスの排出量)や環境貢献(例えばリサイクル品の使用量)を定量的に表示する方法を規定するものです。具体的には、製品やサービスのライフサイクル全体の環境影響を対象とすること、独立した検証プロセスの導入等の要求や、異なる環境ラベル間での比較可能性の確保につながる環境ラベル制度の協調化が規定されています。また、この規格は、製品カテゴリールール(PCR)の作成を規定することで、類似の(同等の機能をもつ)製品やサービスがグループ化され、製品間の環境負荷や環境貢献の比較が容易になります。これらの規定によって、より信頼性の高い環境ラベル(表示)の普及を促進するものです。

 信頼性の高い環境ラベル(表示)を普及させることで、調達側による製品やサービスの環境影響の適正な評価が容易になります。これにより、企業間取引等における製品やサービスの環境価値に対する評価が向上し、環境関連技術を強みとする企業等が相応に評価される競争環境の整備が促進されることが期待されます。

 JIS Q 14025に規定される主な内容は、次のとおりです。

  • ライフサイクル全体を通じた環境影響の評価
  • 第三者によるものを含む、独立した検証プロセスの設定
  • 製品カテゴリールール(PCR)の作成
  • 環境ラベル及び宣言(製品やサービスの環境影響を示す文言等)に含めるべき情報

2.JIS Q14025制定までの経緯

 平成18年7月にISO14025が発行したことを受け、ISO(国際標準化機構)/TC207(環境マネジメント)/SC3(環境ラベル)対応国内委員会(委員長:山本良一東京大学教授 学識経験者、消費者団体、産業界で構成)が作成したJIS原案が、日本工業標準調査会管理システム規格専門委員会(委員長:飯塚悦功東京大学教授)での審議等、工業標準化法に規定される所定の手続きを経て、今般、JIS Q 14025として制定されることになりました。

3.JIS Q 14025を適用した環境ラベル(表示)の具体例

JIS Q 14025を適用した環境ラベル 平成14年に社団法人 産業環境管理協会がスタートさせた「エコリーフ環境ラベル」は、ISO14025に則った表示制度です。この表示制度は、製品に付されている表示(エコリーフ環境ラベル)に記載されている番号を、同協会のホームページで検索すると、その製品のライフサイクル全体にわたる環境負荷等(温暖化ガス排出量、エネルギー使用量、廃棄物の量等)に関するデータが得られます。現在、約430種類(約50社)の製品にエコリーフ環境ラベルが付されています。

 また、スウェーデン環境管理評議会が運用している「環境製品宣言」制度も、ISO14025に則った表示制度です。我が国では、財団法人 日本ガス機器検査協会が本制度の認証を実施しています。

 上記2つの環境ラベルプログラムは、プログラム間の相互承認に向けての協議が進められており、これはJIS Q 14025(ISO14025)が規定する、比較可能なラベル制度を奨励する動きです。

4.参考情報

 環境ラベル(表示)の国際規格は、JIS Q 14025(ISO14025)の他に、JIS Q 14024(ISO14024)とJIS Q 14021(ISO14021)があります。

エコマーク JIS Q 14024は、タイプIと呼ばれる環境ラベル(表示)であり、あらかじめ規定された製品の環境基準への適合を表示する方法を規定しています。
 財団法人 日本環境協会が運営する「エコマーク制度」は、JIS Q 14024に適合する我が国の代表的な制度の一つで、現在、約4,700(約1,700社)の製品にエコマークが表示されています。

 JIS Q 14021は、タイプIIと呼ばれる環境ラベル(表示)であり、製品の供給者(メーカ、輸入業者、販売業者等)が製品の環境性能について自ら基準を定め、それへの適合を自ら宣言(自己適合宣言)する際の方法を規定しています。

 なお、環境省が平成20年1月に策定・公表した「環境表示ガイドライン」においても、ISO14025、ISO14024、ISO14021といった環境ラベル(表示)に関する国際規格の普及を促進すること等を通じ、消費者にとって信頼性の高い、有益な環境表示の実現を目指しています。

連絡先
環境省総合環境政策局環境経済課
TEL:(03)3581-3351
課長:笠井 俊彦(6260)
課長補佐:原田 和幸(6251)
経済産業省産業技術環境局認証課
管理システム標準化推進室
TEL:(03)3501-1511
担当:小田 宏行(3441)
担当:山本 勇一朗(3441)

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