報道発表資料

平成19年12月11日
地球環境
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第9回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)の結果について(お知らせ)

 第9回日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM※)を12月 4日(火)〜6日(木)、富山県富山市で開催しましたので、その結果をお知らせします。

1.目的

 日中韓三カ国環境大臣会合は、北東アジアの中核である日本・中国・韓国の三カ国の環境大臣が一堂に会し、本地域及び地球規模の環境問題に関する対話を行い、協力関係を強化するため、1999年(平成11年)から、毎年開催しています。
※ TEMM: Tripartite Environment Ministers Meeting

2.日程

平成19年12月4日(火)〜6日(木)

3.開催場所

富山県富山市・ANAクラウンプラザホテル富山

4.主な出席者

日本 鴨下一郎環境大臣
中国 李干杰(リ・ガンジェ)国家環境保護総局副局長
韓国 李圭用(イ・ギュヨン)環境部長官

5.会議の概要(12月5日)

会合では、鴨下環境大臣が議長となり、各国の環境政策の進展の紹介、気候変動問題等の地球環境問題や、黄砂・光化学スモッグ等の北東アジア地域の環境問題に関する意見交換を行うとともに、TEMMプロジェクトのレビュー、TEMMの将来のあり方について議論を行いました。議論の主な内容については以下のとおりです。

(1)セッション1(各国の環境政策)

日本から「21世紀環境立国戦略」などについて、韓国から「持続可能な開発国家戦略」などについて、中国から「環境友好社会の構築のための科学的発展観」などについて紹介し、意見交換を行った。

(2)セッション2(地球規模及び地域の環境問題)

  1.  気候変動問題に関して、日本から「クールアース 50」について紹介するとともに、次期枠組みに関する考えを示した。また、公害対策と気候変動対策を同時に進めるコベネフィット・アプローチの推進を呼びかけた。さらに来年の北海道洞爺湖サミットに向けて、次期枠組み構築への重要なインプットができるよう協力を依頼した。
      韓国からは2013年以降の枠組みに関する議論に貢献すること、また、中国からは今年策定された気候変動国家計画に基づき対策を講じていくことなど、各国内の取組や考え方について発言があった。
  2.  光化学オキシダントについて、日本より、近年の光化学スモッグの発生状況を説明するとともに、その発生メカニズム解明に向けた研究の開始を提案し、オゾンに関する既存の知見の共有など、汚染メカニズムの解明や共通理解の形成に向けて科学的な研究を協力して進めることに合意した。
  3.  日本から生物多様性の保全に関する情報交換の開始及び生物多様性条約第10回締約国会議の日本による誘致への支持を求め、中韓両国の賛同を得た。
  4.  韓国から、化学物質の管理について三カ国の一層の協力強化が呼びかけられ、日中両国の賛同を得た。また、2008年10月に韓国で開催されるラムサール第10回締約国会議への協力が求められ、両国が支持を表明した。
  5.  中国からe-waste(電子電気機器廃棄物)に関する協力・連携の強化について提案がなされ、日韓両国の賛同を得た。

(3)黄砂特別セッション

日本から本年開催された2回の局長会議についての報告を行い、黄砂共同研究に関する運営委員会の設置とそのメンバーを紹介するとともに、黄砂のモニタリングと早期警報ネットワークを確立し、黄砂の影響低減策を推進するための共同研究の開始について提案した。その結果、来年1月、日本において、作業部会の枠組みなど重要な事項を議論する第1回運営委員会を開催すること、また作業部会を2008年前半に開催して共同研究の詳細を決定し、2008年から共同研究に着手することに合意した。

(4)セッション3(TEMMプロジェクトの報告とレビュー)

日本から、三カ国合同研修について、テーマを絞り、より集中的に環境行政の担い手を養成することについて提案がなされた。 韓国から、中国北西部の生態系保全について中国との共同研究の結果報告が行われ、日中両国から感謝の意と今後の成果の活用への期待が述べられた。 中国から、三カ国環境教育ネットワーク(TEEN)について報告が行われ、環境教育をASEANにまで広げていくことについて提案がなされた。

(5)セッション4(東アジアにおけるTEMMの役割について)

北東アジア地域の環境協力における本会合の役割などについて議論し、本会合の重要性について再確認するとともに、本会合がASEANを含む東アジア地域の環境保全にも貢献していくことで一致した。
日本から、TEMMの重要性に鑑み、東アジアサミットで採択された「気候変動、エネルギー、環境に関するシンガポール宣言」のフォローアップを行うとの提案がなされ、中韓両国の合意を得た。
その他、韓国からは、参加する閣僚の範囲の拡大、特別セッションの維持などについて、中国からは、環境行政に携わる公務員の交流などについて提案がなされ、意見交換が行われた。

以上のような議論を踏まえ、共同コミュニケ(別添)を採択した。また、次回のTEMMを韓国で開催することとした。

6.二国間会談の概要(12月4日)

(1)日韓大臣会合(李環境部長官)

  1.  温暖化対策について、特に2013年以降の枠組みに関しては、各国の事情に配慮し、すべての国が参加できるような柔軟かつ創意的な枠組みにすることが必要であるとの認識を共有した。
  2.  来年韓国で開催されるラムサール条約第10回締約国会議の成功に向け、日本の協力を約束した。
  3.  鳥インフルエンザ対策も念頭においた、渡り鳥保護のための協力を進めるとともに、二国間の渡り鳥保護条約の締結を促進することに合意した。
  4. 被害が拡大しつつある黄砂に対して一層緊密に協力していくことに合意した。

(2)日中大臣会合(李国家環境保護総局副局長)

  1.  現在行われている環境分野の協力の一層の強化について合意した。
  2.  日中の戦略的互恵関係の構築に関して、特に公害対策及び地球温暖化対策に資するコベネフィット・アプローチによる協力を今後展開していくことで合意した。
  3.  中央政府と地方政府の環境保護への取組みが、経済発展にとっても重要な要素であることについて一致した。

7.環境関連施設視察及び意見交換(12月6日)

 富山市エコタウン交流推進センターにおいて説明を聴取した後、自動車リサイクル工場とハイブリッド型廃プラスチックリサイクル施設を視察した。また、環境への負荷の小さい富山ライトレールに試乗した。さらに、石井富山県知事を交えて、地方における環境保全の取組み等について意見交換を行った。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局環境協力室
室長:早水 輝好(6760)
補佐:小川眞佐子(6761)
担当:清家 弘司(6764)
(代表)03-3581-3351
(直通)03-5521-8248

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