報道発表資料

平成17年12月9日
大気環境
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(株)島津製作所製NOx測定装置に係る問題について(速報)

平成17年12月6日に神奈川県より(株)島津製作所(以下「島津」という。)製の平成8年以降に製造された環境大気測定用窒素酸化物計(以下「NOx計」という。)に欠陥の疑いがあるとの情報が寄せられたため、島津に照会し、責任ある回答を求めたところ、本日島津の担当専務が来訪し、NOx計に技術的問題の可能性があることを認めました。
 これを受けて、島津のNOx計が設置されている環境大気測定局について、神奈川県等のデータに基づき環境省が概略評価したところ、環境基準達成の判断に影響を及ぼした可能性と程度は、必ずしも大きいものとは考えられないところですが、安全の見地に立って精査が必要です。
 環境省としては、関係自治体と連携し、早急に実態把握を行うなどの必要があるので、その方針について緊急に取りまとめる予定です。

 平成17年12月6日に神奈川県より「島津の環境大気測定用窒素酸化物計に欠陥の疑いがある」との提供があったことから、島津に事実関係を照会していたところ、本日担当専務が来訪して、自社のNOx計に問題の可能性があることを認めました。

 問題の内容は、島津のNOx計には、JIS(日本工業規格)に記載されている「光学フィルター」が装着されておらず、NO2の測定結果に影響する(実際よりも測定値が低くなる)可能性があるというものです(注1)。神奈川県等のデータに基づき環境省が概略評価したところによると、ほとんど影響がないものから、最大で0.01〜0.015ppm程度の誤差が生じる可能性があると考えております。

 このNOx計を設置している測定局は、島津によれば別紙のとおりです(全102局、うち一般環境大気測定局(以下「一般局」という。)79局、自動車排出ガス測定局(以下「自排局」という。)23局(注2))。それを前提にする限り、平成16年度の測定値が0.05ppmを超えるものは13局(一般局4局、自排局9局)、0.045ppm以上0.05ppm以下のものは6局(一般局1局、自排局5局)であるので、環境基準達成の判断(注3)に影響を及ぼした可能性と程度が、必ずしも大きいものとは考えられないところですが、安全の見地に立って、早急に精査が必要です。

 いずれにしても、関係自治体と連携し、早急に実態把握を行うなどの必要があるので、その方針について緊急に取りまとめる予定です。

注1:

島津のNOx計には、「JIS B 7953 大気中の窒素酸化物自動測定器」の7.2.2化学発光方式(8)に記載されている光学フィルターが装着されていない。この光学フィルターは妨害物質(硫化水素や硫黄酸化物など)による影響を除去することを目的とするもの。装着しないとこれらの物質をNOとしてカウントするため、NOx−NO=NO2の計算により、結果的にNO2の濃度が実際より低くなる。

注2:

102局のうち、国設の自排局は2局ある。

注3:

平成16年度測定結果によれば、NO2の測定局は一般局1,444局、自排局は434局であり、うち環境基準を達成しなかった局は一般局0局、自排局47局となっている。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局大気環境課
課長:松井 佳巳(6530)
 補佐:佐藤 美稚子(6538)

環境省水・大気環境局自動車環境対策課
課長:岡部 直己(6520)
 補佐:望月 京司(6563)

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