報道発表資料

平成16年11月10日
地球環境
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第6回東アジア酸性雨モニタリングネットワーク政府間会合等の結果について

平成16年11月7、8日、シェムリアップ(カンボジア)において、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)に関する第6回政府間会合(IG6)が開催されました。
 IG6は、昨年の政府間会合(IG5)において各国が2005年からの自主的な資金分担を目指すことに合意したことを受け、EANETの新しい展開を開始する政府間会合であり、具体的には、EANETの地域協定化に関する実現可能性の検討(地域協定化等フィージビリティスタディ)や、2006年秋の完成を目途に科学諮問委員会(SAC)による東アジア地域の酸性雨の状況に係る第一次報告書の作成作業等の開始が承認されました。
 また、11月3〜5日には、IG6に先立って第4回科学諮問委員会(SAC4)が開催され、参加各国の専門家による状況報告等が行われました。
なお、我が国は第7回政府間会合(IG7)を招致(開催候補地:新潟)する意向を表明し、各国から了承されました。

1.会合の概要


(1)第4回科学諮問委員会(SAC4)

 ○  平成16年11月3日(水)〜5日(金)
 EANET参加12か国の科学諮問委員会メンバー並びにミャンマー及び関係国際機関の専門家等が参加


(2)第6回政府間会合(IG6)

 ○  平成16年11月7日(日)〜8日(月)
 EANET参加12か国及びミャンマーの政府機関代表者並びに関係国際機関の専門家等が参加


SAC4及びIG6ともに、

 ○ 場所  カンボジア・シェムリアップ市
参加国等  カンボジア、中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、モンゴル、フィリピン、韓国、ロシア、タイ、ベトナム(EANET参加国12か国。IG6はインドネシアが欠席)、ミャンマー(オブザーバー)、関係国際機関

2.第6回政府間会合(IG6)の結果

(1)第4回科学諮問委員会(SAC4)からの報告

 SAC4における議論等について報告が行われ、東アジアの酸性雨の状況に係る第一次報告書の作成等、必要な事項について承認された。

(2)EANET活動の進捗のレビュー

 昨年11月にパタヤ(タイ)において開催された第5回政府間会合(IG5)以降のEANET活動に関する報告として、EANETの中期計画及び協定化等、今後の更なる発展・拡大に向けた具体的な事項を議論するための作業部会(WGFD)やSACの下に設置されている酸性降下物モニタリングに関するタスクフォース等における議論、参加各国における能力開発やデータの精度保証・管理(QA/QC)、調査研究活動等の状況について報告が行われ、今後のEANET活動の進展のための意見やガイダンスが与えられた。

(3)将来発展作業部会の検討内容及び作業計画

 WGFDにおいては、事務局及びネットワークセンターのパフォーマンスレビュー、財政計画のレビューと予算の適正規模の検討、今後の財政措置、中期計画及び地域協定化等フィージビリティスタディ等を取り扱うこと、また、その作業計画について承認された。地域協定化等フィージビリティスタディの結果及び中期計画(案)は来年の政府間会合(IG7)に提出される予定である。
 なお、地域協定化等フィージビリティスタディについては、非公式セッションが催され、報告書(案)の構成について、事務局から説明がなされた後、討議が行われた。

(4)事務局及びネットワークセンターの運営の透明化

 EANET事務局及びネットワークセンター((財)日本環境衛生センター酸性雨研究センター(新潟)が指定を受けている。)の2003年の業績について報告がなされ、参加国からは、運営の透明性の確保のための努力について評価された。
 また、組織及び資金管理に係るガイドラインについても、既存の規定を活用しつつ整備することが合意され、来年の政府間会合で検討することとなった。

(5)政策報告書を含む一般意識向上のための特別プログラム

 酸性雨問題及びEANET活動への意識向上を図ることを目的として、[1]酸性雨問題の現状等についての政策決定者を対象とした報告書の作成、[2]意識向上のための啓発パンフレットの配布、及び[3]最近の参加国(カンボジア及びラオス)に対するモニタリング能力向上支援等EANET活動の強化の3つの活動を行うことが承認された。

(6)2005年活動計画及び予算

 EANETの2005年活動計画及び予算についての事務局案が承認された。

3.第4回科学諮問委員会(SAC4)の結果


 第3回科学諮問委員会会合(2003年11月)以降のEANET活動の状況をレビューするとともに、各国のモニタリング計画がレビューされ助言等が与えられた。
  また、2003年のモニタリングデータ報告について検討が行われたほか、QA/QC活動の一環として2003年に実施された分析機関間の精度に関する比較調査結果のレビューやモニタリング手法の改善等について議論された。さらに、2005年活動計画やEANETの更なる発展に向けた今後の研究活動や他の国際機関との連携について、科学的・技術的観点から議論が行われた。
  これらの議論の結果については、IG6に対する報告として取りまとめられた。
 なお、モニタリングデータの年次報告書については、2000年のデータから取りまとめられており、今般の2003年データを含めると4か年分のデータが取りまとめられたことになる(別紙「各測定地点における年平均pH」を参照)。
 また、今後、数年分のモニタリングデータを用いて、科学的な観点から解析・評価を行うことで東アジア地域の酸性雨の状況に係る第一次報告書の作成作業を開始することとし、SACに執筆委員会を設置することが合意された。第一次報告書は、2005年に開催される次回SAC会合及び科学ワークショップにおける検討を経て、2006年秋を目途に取りまとめられる予定

4.次回会合予定


  第7回政府間会合および第5回科学諮問委員会について、我が国がホストする意向を表明し、各国から了承された。2005年秋に新潟市で開催される予定。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局(旧)環境保全対策課
課長   :荒井 真一(内線6740)
 課長補佐:瀬川 恵子(内線6755)
 係員   :佐野 敦  (内線6745)

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