報道発表資料

平成16年3月29日
自然環境
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農林水産省と環境省の連携による「田んぼの生きもの調査2003」の結果について

 環境省と農林水産省が連携して実施した「田んぼの生きもの調査2003」の結果がまとまりましたのでお知らせします。
 本年度は、全国で281団体が参加し、324地区1940地点で魚類・カエル調査が実施され、その結果、94種の魚類、14種のカエルが確認されました。
 この調査結果と既存の生息情報との比較により、27メッシュがメダカの分布地域として新たに確認され、環境省の「自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)」を補完する新たなデータが収集されました。
 

1.調査目的

 水田周辺水域の生態系の現状を把握するため、平成13年度から環境省と農林水産省が連携して、全国の農業水路、ため池において、生物生息調査を実施するもの。

2.調査対象及び調査箇所数

調査対象種 魚類・カエル
調査地区 324地区(平成14年度:335地区)
魚類調査 1940地点(平成14年度:1850地点)
カエル調査 413地点(平成14年度:697地点)

3.調査の方法

環境省から、調査分析手法について農林水産省に助言・提案等
農林水産省が調査マニュアルを作成。 都道府県、市町村、土地改良区、小学校、こどもエコクラブ等に参加を呼びかけ。
地方農政局、北海道開発局、沖縄総合事務局、参加団体等が調査を実施。
農林水産省が調査結果の取りまとめ。環境省の「自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)」の全国分布との比較分析等を実施。環境省が分析等について助言。

4.調査機関

(1) 実施機関
地方農政局(国営事業(務)所、土地改良調査管理事務所)、北海道開発局、沖縄総合事務局、緑資源機構 ・・・ 計76出先機関
(平成14年度:97出先機関)
(2) 協力機関
都道府県、市町村、土地改良区及び都道府県土地改良事業団体連合会 ・・・ 計196団体
(平成14年度:69団体)
小学校・こどもエコクラブ・田んぼの学校 ・・・ 計85団体
(平成14年度:49団体)

5.調査期間

  平成15年6月〜9月

6.調査結果

(1) 結果概要
○採捕された魚種 20科94種(我が国に生息する淡水魚は、亜種を含め約300種)
○採捕されたカエル 4科14種(我が国に生息するカエルは、亜種を含め42種)
○多く採捕された魚種
ドジョウ 477地点
タモロコ 234地点
モツゴ 224地点
メダカ 199地点
カワムツ 166地点
○多く採捕されたカエル
ニホンアマガエル 273地点
トノサマガエル 135地点
ヌマガエル 117地点
(2) 分析
[1] 希少種
魚類では、ホトケドジョウ(絶滅危惧IB類)やメダカ(絶滅危惧II類)など10種、カエルではダルマガエル(絶滅危惧II類)1種、合計11種の希少種が採捕されました。(希少種=環境省が作成したレッドリストに挙げられている生物種)
メダカに関して、自然環境保全基礎調査などの既知の分布情報(約10km四方の2次メッシュ)と重ね合わせた結果、本調査でメダカが採捕された98メッシュ(199地点)のうち、27メッシュが今回新たにメダカの分布地域として確認されました。
[2] 外来種
魚類では、オオクチバス、ブルーギル等11種、両生類ではオオヒキガエル、ウシガエルの2種が採捕されました。

7.今後の展開方向

環境省は平成16年度以降も農林水産省との連携を図り、本生物調査について調査・分析手法の助言・提案等を継続します。
農林水産省と連携して、本調査への参加団体が増えるよう呼びかけを行います。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
課長   : 黒田 大三郎(6430)
 課長補佐 : 植田 明浩  (6481)
 担当   : 有安 建也  (6436)

環境省自然環境局生物多様性センター
(0555-72-6033)
 センター長: 北沢 克巳
 調査科  : 並木 光行

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