報道発表資料

平成9年5月27日 この記事を印刷

UNEPグローバル500賞の受賞について

国際的な環境功労者(団体)の表彰制度であるUNEP(国連環境計画)のグローバル500賞の1997年の受賞者がUNEPから発表された。本年は、環境保全に貢献のあった21の個人及び団体が受賞し、6月5日に韓国のソウルで行われる世界環境デー式典の中で表彰される予定である。
我が国からは、宇部市(山口県)が受賞した。               

(参考1) UNEP及びUNEPグローバル500賞概要

  1.  UNEPは、既存の国連諸機関が実施している環境に関する活動を総合的に調整管理するとともに、国連諸機関が着手していない環境問題に関して国際協力を進めていくことを目的として、1972年の国連決議により発足し、地球監視、人間居住と環境、森林保全、砂漠化防止、野生生物保護、環境と開発、海洋、エネルギー等の広範な分野において幅広く活動している。
     1992年10月には、開発途上国等への環境上健全な技術の移転を目的とし、UNEP国際環境技術センターが大阪府及び滋賀県に開設された。
     
  2.  グローバル500賞は、UNEPが、持続可能な開発の基盤である環境の保護及び改善に功績のあった個人及び団体を表彰する制度。当初、1987年から1991年までの5年間に、約500人・団体を表彰する計画であったことから、グローバル500賞と呼ばれたが、この表彰制度は1992年以降も継続されている。
     
  3.  これまでに、我が国から、以下の方々及び団体が受賞している。
    ・ 1987年  本田 宗一郎(本田技研工業社長)
    ・ 1988年  小原 秀雄(女子栄養大学教授、トラフィックジャパン理事長)
     岡島 成行(読売新聞記者)
    ・ 1989年  石 弘之(朝日新聞社編集委員)
    ・ 1990年  橋本 道夫(海外環境協力センター理事長)
     北九州市
    ・ 1991年  宇井 純(沖縄大学教授)
    ・ 1992年  佐藤 大七郎(日本野生生物研究センター理事長)
     菱田 一雄(菱田環境計画事務所所長)
    ・ 1993年  原 剛(毎日新聞社編集委員兼論説委員)
     坪田 愛華
    ・ 1994年  小林 料(東京電力理事)
     原田 正純(熊本大学医学部助教授)
    ・ 1995年  四日市市及び加藤寛嗣市長
    ・ 1996年  森嶌 昭夫(上智大学教授)
      (敬称略、肩書きは受賞当時)

(参考2) 宇部市の環境関連の主な業績(年表別添)

 宇部市は、昭和20年代に煤塵による大気汚染が市民の生活環境にとって大きな問題となった時、全国に先駆けて、地域の市民・企業・学者・自治体によって構成された委員会を設立し、企業による集塵装置の取り付け、道路清掃のための散水車の購入、緑化の促進などを戦後復興に不可欠な市の計画として決定した。同市は、こうした、科学的データに基づく4者一体の話し合いによる自主的な公害防止活動、いわゆる「宇部方式」で、大気保全対策を推進し、我が国の公害の未然防止の先駆者として大きな成果を収め、国の公害防止規制の基礎を作った。その後も「宇部方式」の理念を基調としながら、市内主要工場との公害防止協定締結、環境保全条例の制定、リサイクルプラザの建設など、環境保全政策に積極的に取り組んできた。

宇部市環境対策略年表
  
1949.10    議会内に「降煤対策委員会」を設置し、ばいじん汚染対策に着手。
1950.5  降下ばいじん量の測定を開始し、結果を毎月地方紙に公表。
1951.6  条例により「宇部市煤塵対策委員会」を設置。
1957.12  ばいじん対策の数値目標を設定。
1960.6  SOx対策にも対応するため「大気汚染対策委員会」を設置。
1964.5  第5回大気汚染研究全国協議会が宇部市で開催される。
1965.7  宇部方式の取組が、人命、安全を尊重する社会開発の模範事例であるとして、
 内閣総理大臣賞を受賞。
1967.11  宇部方式による地域ぐるみの公害対策の取組に対し、自治大臣から表彰を受ける。
1970.10  「大気汚染対策委員会」を発展的に改組し「公害対策審議会」を設置。
1971.4  市内主要工場と公害防止協定を締結。
1976.7  宇部市環境保全条例を制定。
1983.10  公害追放の市民運動にとどまらず花と緑いっぱいの市民運動にまで発展させた功績で、「緑の都市賞」を建設大臣から受賞。
1987.5  「緑化推進運動功労者」として、内閣総理大臣表彰を受賞。
1990.3  宇部方式による公害対策や緑化事業に対する自治的取組が評価され、
 優良地方団体自治大臣表彰を受賞。
1990.9  臨海工場群からの悪臭問題に対処するため、環境悪臭モニター制度を発足。
1991.10  都市緑化の推進が評価され、都市景観百選(真締川周辺)建設大臣表彰を受賞。
1994.11  「公害対策審議会」を発展的に改祖し「環境審議会」を発足。
1995.3  市民工房や学習室を設置したリサイクルプラザの完成。
1996.7  日本農業気象学会が主催する地球規模の食糧、環境問題をテーマとした
 シンポジウムを誘致。
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課長:岡澤 和好(6731)
 補佐:升本 潔  (6755)
 担当:磯崎 孝喜(6736)

ページ先頭へ