報道発表資料

平成26年5月30日
総合政策
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ひびき天然ガス発電所(仮称)設置計画に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について(お知らせ)

 環境省は、30日、北九州市で計画されている「ひびき天然ガス発電所(仮称)設置計画に係る計画段階環境配慮書」(西部ガス株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 本事業は、西部ガス株式会社が、北九州市において、総出力160万kWの天然ガス火力発電所を設置するものである。
 環境大臣意見では、経済産業省に対して、電力業界全体で二酸化炭素排出削減に取り組む枠組の内容(参加事業者、参加手続き、責任主体等)についての検討等の枠組の早期構築を促すこと、経年火力発電設備から最新鋭の発電設備への稼働代替を促していくことで、環境負荷の低減に向けて取り組むことを求めている。また、事業者に対して、埋め立てられた廃棄物等に起因する影響が生じないようにすること、本事業の発電量相当規模の経年火力発電設備を代替していくこと等により二酸化炭素排出量を削減するとともに、電力業界全体の温室効果ガス排出削減に関する枠組の策定に向け主体的に取り組むこと等を求めている。

1.背景
 環境影響評価法及び電気事業法は、出力11.25万kw以上の火力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、提出された計画段階環境配慮書(※)について、経済産業大臣からの照会に対して意見を言うことができるとされている。本件は、この手続きに沿って意見を提出するものである。
 今後、経済産業大臣から事業者である西部ガス株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。
 ※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。


2.事業の概要
 本事業は、西部ガス株式会社が、北九州市の響灘に面する埋立地において、総出力160万kWの天然ガス火力発電所を設置するものである。本発電所で用いられる発電設備は、熱効率の高い発電技術(コンバインドサイクル発電方式)を採用することに努めるとしている。


3.環境大臣意見の概要

■総論
(1)経済産業省に対して、電力業界全体で二酸化炭素排出削減に取り組む枠組の内容(参加事業者、参加手続き、責任主体等)についての検討等の枠組の早期構築を促すこと、経年火力発電設備から最新鋭の発電設備への稼働代替を促していくことで、環境負荷の低減に向けて取り組むことを求める。
(2)大気環境の保全対策、騒音及び振動対策、水環境の保全対策、動植物及び人と自然とのふれあいの活動の場等への影響を回避・低減するため、十分かつ適切な調査をし、予測及び評価並びに環境保全措置の検討を行うこと。
(3)地元自治体の意見を十分勘案し、環境影響評価において重要である住民関与についても十全を期すこと。

■各論
(1)大気環境
 施設の稼働に伴う大気質の環境影響の回避・低減を図るため、煙突高及び煙突配置等の検討に当たっては、短期高濃度条件等についても考慮すること。
(2)騒音及び振動
 騒音及び振動の発生が見込まれる施設の配置等の検討に当たっては、十分かつ適切な調査をし、予測及び評価を行い、その結果を踏まえて、住居地域への影響を回避・低減するよう配慮すること。
(3)動物
 施設の配置等の検討に当たっては、専門家等の助言を受けた上で科学的知見に基づく十分かつ適切な調査をし、予測及び評価を行い、その結果を踏まえて、動物種への影響を回避・低減するよう配慮すること。
(4)水環境及び廃棄物等
 廃棄物等が埋め立てられて造成された土地であることから、埋め立てられた廃棄物等に起因する汚水等の発生等及び掘削する場合に生じる廃棄物の処理について、十分かつ適切な調査をし、予測及び評価を行い、その結果を踏まえて、水環境及び廃棄物への影響を回避・低減するよう配慮すること。
(5)温室効果ガス
 1)本発電設備の運転開始までに、本事業の電力供給先等と、経年火力発電設備の稼働代替に関する内容を特定する協議を行い、本事業発電量相当規模の経年火力発電設備の発電量の代替等により、二酸化炭素排出量を削減すること。
 2)電力業界全体の自主的な枠組の早期構築に向けて、事業者として主体的に取り組むとともに、当該枠組が構築された後には、その下で確実に二酸化炭素排出削減に取り組むこと。
 3)「2050年までに80%の温室効果ガス排出削減」を目指すとの国の長期目標との整合性を確保するため、二酸化炭素分離回収設備の技術開発を含め、所要の検討を行い、事業者として適切な範囲で必要な措置を講じること。
 4)本発電所について、将来の二酸化炭素回収・貯留に関する国の検討結果を踏まえて、二酸化炭素分離回収設備に関する所要の検討を行うこと。


【参考】

○事業概要
 ・名称:ひびき天然ガス発電所(仮称)設置計画
 ・事業者:西部ガス株式会社
 ・計画位置:福岡県北九州市      
 ・燃料:天然ガス
 ・発電方式:ガスタービン及び汽力(コンバインドサイクル発電方式)
 ・出力:総出力160万kW
○環境影響評価に係る手続
 ・平成26年4月15日 経済産業大臣から環境大臣への意見照会
 ・平成26年5月30日 環境大臣意見の提出

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8237)
室長   :瀬川 恵子 (内6231)
室長補佐 :長谷川敬洋(内6233)
審査官  :大山  孝 (内6253)
担当   :給田 周作(内6236)

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