報道発表資料

平成24年11月15日
総合政策
この記事を印刷

(仮称)鹿嶋第二風力発電所新設事業等に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について(お知らせ)

 「(仮称)鹿嶋第二風力発電所新設事業」(茨城県鹿嶋市)及び「(仮称)印南風力発電事業」(和歌山県日高郡印南町)の風力発電事業に係る環境影響評価準備書について、11月15日付けで経済産業大臣に対し、環境影響評価項目の再検討、騒音・低周波音及び動植物等に関する環境保全措置並びに事後調査等を求める環境大臣意見を提出した。

1.背景

 本年10月1日より、環境影響評価法(平成9年法律第81号。以下「法」という。)の対象事業として「風力発電所の設置又は変更の工事の事業」が追加された。
 これを受けて、同日付けで「(仮称)鹿嶋第二風力発電所新設事業」(茨城県鹿嶋市、サミットウインドパワー株式会社)及び「(仮称)印南風力発電事業」(和歌山県日高郡印南町、三井造船株式会社)に係る環境影響評価準備書について、電気事業法(昭和39年法律第170号)に基づき、経済産業大臣から環境大臣に対して、環境の保全の見地からの意見の照会があったため、これを提出するものである。
 今後、事業者には、環境大臣及び関係自治体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

2.環境大臣意見の概要

2事業に共通の意見

(1)法及び関係法令等に従った環境影響評価書の作成について
  • 環境影響評価書の作成に当たっては、法及び発電所主務省令※等関係法令に従い、必要な事項を遺漏なく記載すること。
  • 特に、対象事業の目的及び内容、環境保全措置並びに事後調査については、具体的かつ詳細に記載すること。
発電所主務省令:「発電所の設置又は変更の工事の事業に係る環境影響評価の項目並びに当該項目に係る調査、予測及び評価を合理的に行うための手法を選定するための指針、環境の保全のための措置に関する指針等を定める省令」(平成10年通商産業省令第54号)
(2)環境影響評価項目の再検討について
  • 当該事業に係る事業特性及び地域特性を適切に整理した上で、環境影響評価項目の選定について再検討すること。
(3)環境影響評価の予測・評価の結果の再検討について
  • 評価書においては、根拠や経緯を明確にし、科学的・客観的な評価とするよう見直すこと。
(4)動物及び植物について
  • 動物及び植物に対する環境影響を可能な限り回避・低減する観点から、風力発電設備等の配置等を含めて検討するとともに、鳥類等の衝突に関する予測については、不確実性が大きいことから、事後調査を実施すること。
(5)事後調査結果の公表
  • 事後調査を実施した場合には、その結果について公表すること。事後調査の結果に応じて、追加的な環境保全措置を実施した場合は、その結果も含めて公表すること。

(仮称)鹿嶋第二風力発電所新設事業に対する意見

(1)「風車の影」について
  • 風車の影については、住居等に対する環境影響が懸念されることから、事後調査を実施し、その結果を踏まえて環境保全措置について検討すること。
(2)騒音及び低周波音について
  • 騒音において環境基準値を超過している地点があることから、環境保全措置について検討すること。
(3)景観について
  • 周辺の居住地域において、設置する風力発電機が見上げるような構図になり、圧迫感を覚える可能性が考えられる箇所があることから、客観的な手法で、再度予測及び評価を実施すること。

(仮称)印南風力発電事業に対する意見

(1)環境影響評価項目の選定の再検討について
  • 近傍の「田辺市〜日高郡ため池群」が環境省の重要湿地500に選定されており、水域への影響について特に配慮が必要であることから、工事の実施による「水の濁り」を環境影響評価項目として選定すること。
(2)騒音及び低周波音について
  • 対象事業実施区域及びその周辺の住居等の状況を踏まえ、対象事業実施区域の東側から南側(みなべ町側)に位置する集落等を騒音及び低周波音の調査並びに予測地点に追加すること。
(3)動物及び植物について
  • エビネについては、生育地の改変の回避について十分に検討し、これが回避できない場合には、個体の移植を確実に実施するよう努めること。

参考

[1](仮称)鹿嶋第二風力発電所新設事業
事業者 サミットウインドパワー株式会社
計画位置 茨城県鹿嶋市
出力 18,000kW(3,000kW級風力発電機を6基設置)
運転開始予定 平成27年度
[2](仮称)印南風力発電事業
事業者 三井造船株式会社
計画位置 和歌山県日高郡印南町
出力 30,000kW(2,000kW級風力発電機を15基設置)
運転開始予定 平成27年度目途
○環境影響評価法への経過措置に係る手続
平成24年6月6日 経済産業省が「風力発電事業に係る環境影響評価実施要綱」を公表
平成24年8月20日 経済産業省への準備書の届出([2])
平成24年9月26日 経済産業省への準備書の届出([1])
平成24年9月28日 和歌山県知事意見の提出([2])
平成24年10月1日 環境大臣への意見照会([1]、[2])
平成24年11月15日 環境大臣意見の提出([1]、[2])

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8237
室長   :田中 紀彦(内6231)
室長補佐:横井三知貴(内6233)
審査官  :中島 治美(内6248)
審査官  :渡辺 季洋(内6248)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ