報道発表資料

平成24年8月27日
総合政策
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福岡空港滑走路増設にかかる計画段階環境配慮書に対する環境省意見の提出について

 環境省は、昨年4月に公布された環境影響評価法の一部を改正する法律の趣旨を踏まえ、国土交通省から意見を求められた福岡空港滑走路増設にかかる計画段階環境配慮書について、意見を述べたところである。
 本日開催の「福岡空港滑走路増設に係る環境影響評価技術検討委員会」において、環境省の意見が紹介されることを機にこれを公表するものである。

 昨年4月に公布された環境影響評価法の一部を改正する法律(以下「改正法」という。)により、環境影響評価法に計画段階配慮書手続が新たに加えられ、事業の早期段階において環境配慮事項の検討を行うこととなった。改正法の施行は平成25年4月1日であるが、衆議院及び参議院の各院においてなされた附帯決議に、改正法の施行前に環境影響評価が行われる事業についても、改正法の趣旨を踏まえ、事業のより早期の段階から適切な環境配慮がなされるよう指導されるべき旨が示されたところである。
 福岡空港については、国土交通省が策定した「一般空港の整備計画に関するパブリックインボルブメントガイドライン(案)」等に基づき、パブリック・インボルブメント(住民参画促進のための手法。以下「PI」という。)を取り入れつつ需給逼迫等への対策が検討された。PI実施にあたっては、環境配慮事項についても検討され、「現空港における滑走路増設」の計画案が取りまとめられている。
 このような状況から、PI実施にあたって作成された資料から計画段階環境配慮書が取りまとめられ、国土交通省から環境の保全の見地からの意見を求められたため、次のとおり意見を述べる。

1.複数案の比較検討について

 福岡空港については、構想・施設計画段階に先立つ総合的な調査段階において、PIを4つのステップに分けて検討が進められた。当該検討においては、抜本的な空港能力向上方策として、現空港における滑走路増設案と埋立を伴う新空港案がそれぞれ複数設定され、比較検討が行われるとともに、抜本対策の検討のみでなく、既存ストックの有効活用や近隣空港との連携といった空港整備によらない対応案についても検討が行われた。
 環境面については、4ステップ目のPIとなる「福岡空港の総合的な調査PIレポートステップ4」において、「滑走路増設案」、「新空港案」及び「方策なし(滑走路増設や新空港設置を行わない場合)」について環境配慮事項を整理するとともに、構想・施設計画段階の第3回技術検討委員会において、現滑走路増設案3案、新空港案2案の計5案について環境配慮事項を整理した「福岡空港の総合的な調査段階で設定した案の概要及び環境面における検討内容」が、提出、公表された。
 このように、環境面についても、住民や第三者委員会からの意見聴取の実施等、合理的な手続により比較検討されていると考えられる。

2.今後の環境影響評価手続の留意点について

 今後、事業が実施されることとなった場合には、環境影響評価法に基づく環境影響評価の手続を行うこととなるが、その際には以下の点に留意されたい。

[1]
プロセス全体の整合を図る観点から、今後作成される環境影響評価方法書において、本配慮書の内容やそれ以降の環境保全上の検討経緯を記載すること。
[2]
環境影響に関する検討結果及び検討に用いた情報を最大限活用することにより、今後の環境影響評価手続の効率化・合理化に努めること。

 また、現空港における滑走路増設の計画案について、既に把握・検討されている環境影響のうち、特に以下の点に留意することが重要である。

[3]
航空機騒音による影響については、滑走路の運用によっては現行の騒音対策区域内に収まるとされているが、滑走路増設による離発着回数の増加に伴う航空機騒音の影響を予測し、できる限り軽減するよう十分検討すること。なお、予測の際は、平成25年4月より航空機騒音に係る環境基準の評価指標に採用する時間帯補正等価騒音レベル(den)を用いること。
[4]
本配慮書において影響が生じる可能性があるとされている希少な動物については、今後、現地調査によりその生息状況の確認に努めること。また、希少な動植物が確認された場合には、事業に伴う影響を最小限にとどめるよう十分検討すること。

以上

参考

事業概要
・事業者
:国土交通省九州地方整備局、国土交通省大阪航空局
・事業地
:福岡県福岡市
・ これまで検討された事業内容 :
(増 設 案)2,500m滑走路1本
(新空港案)3,000m滑走路2本
これまでのPI手続
・福岡空港の総合的な調査
:平成15年度〜平成20年度(延べ4回のPI実施)
(参照)http://www.pa.qsr.mlit.go.jp/fap/rencho/index.html
・福岡空港構想・施設設計段階PI
:平成21年度〜平成23年度
(参照)http://www.pa.qsr.mlit.go.jp/fap/stage/index.html

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境影響審査室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8237)
室長   :田中 紀彦 (内6231)
室長補佐:横井三知貴(内6233)
審査官  :佐藤 秀憲 (内6253)

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