報道発表資料

平成23年12月28日
廃棄物
この記事を印刷

産業廃棄物の不法投棄等の状況(平成22年度)について(お知らせ)

 環境省では、毎年度、全国の都道府県及び政令市(以下「都道府県等」という。)の協力を得て、産業廃棄物の不法投棄及び不適正処理(以下「不法投棄等」という。)事案について、新たに判明した不法投棄等事案の状況、並びに年度末時の不法投棄等事案の残存量等を調査し、公表しています。
 今般、平成22年度に係る調査結果を取りまとめましたので、お知らせします。
 なお、本調査では、上記の2つの調査と併せて、全ての残存事案に係る生活環境保全上の支障又はそのおそれ(以下「支障等」という。)、個々の残存事案ごとの現在の支障等の状況や都道府県等の今後の対応方針、硫酸ピッチの不適正処理に関する調査についても取りまとめておりますので、併せてお知らせします。

結果の概要は次のとおりです。
(1)平成22年度に新たに判明したと都道府県等から報告のあった不法投棄事案の件数は216件(前年度279件、▲63件)、不法投棄量は6.2万トン(同5.7万トン、 +0.5万トン)でした。
(2)平成22年度に新たに判明したと都道府県等から報告のあった不適正処理事案の件数は191件(前年度187件、+4件)、不適正処理量は6.4万トン(同37.9万トン、▲31.5万トン)でした。
(3)平成22年度末における不法投棄等の残存件数として都道府県等から報告のあったものは2,610件(前年度2,591件、+19件)、残存量の合計は1781.7万トン(同1730.5万トン、+51.2万トン)でした。
(4)硫酸ピッチの不適正処理については、平成22年度に新たに判明したと都道府県等から報告のあった件数は0件でした。
 なお、詳細なデータについては別途添付している資料をご覧ください。

不法投棄等の状況

 廃棄物処理法の累次の改正による規制の強化をはじめ、不法投棄等の未然防止・拡大防止のための様々な施策の実施等により、産業廃棄物の不法投棄等の新規判明事案の件数は減少してきています。また、これら新規判明事案で、現に支障等があると報告されたものについては、都道府県等により、支障の除去又はそのおそれの防止措置(以下「支障の除去等」という。)、周辺環境モニタリング、状況確認のための立入検査のいずれかの措置が講じられているか又は講じることとされています。
 しかしながら、5,000トン以上の大規模な不法投棄事案は新たに1件、不適正処理事案についても1件判明し、5,000トン未満の規模のものを含めると、全体ではいまだに216件の不法投棄、191件の不適正処理が新たに判明したと報告されており、いまだ不法投棄等の事案を撲滅するには至っていません。
 一方、残存事案は2,610件となっており、現に支障等があると報告されている160件については、支障等の状況により、支障の除去等、周辺環境モニタリング、状況確認のための立入検査又は周辺環境モニタリングと立入検査の両方の実施のいずれかの措置が講じられているか又は講じることとされています。そのうち、現に支障が生じていると報告されているものが18件、現に支障のおそれがあり、防止措置を講じると報告されているものが25件あり、できる限り早期にこれらの措置が実施され、完了することが必要です。
 また、現在、支障等調査中と報告された事案が51件となっており、早急に支障等の状況を明確にした上で対応が必要です。
 さらに、現時点では支障等がないと報告された2,399件についても、必要に応じて、定期的・継続的な状況確認を行い、支障等の状況に変化が生じた場合には速やかに必要な対応ができるようにしておくことが必要です。
 なお、支障の除去等が完了した事案については、残存事案から除外されることになりますが、全量撤去以外の措置がなされた事案については、その後の土地利用において土地の形質の変更(廃棄物搬出含む)等がなされた場合には新たなリスクが発生し得ることから、廃棄物処理法に基づく指定区域に指定する等、別途関係者間で情報共有及び管理を行っていくことが重要です。

不法投棄等への取組

 いずれにしても、これら残存事案については、都道府県・政令市別及び市町村別、並びに支障等の状況別にリスト化して公表資料の中のデータの1つとして公表し、関係者間で情報共有を図り、将来にわたって的確に対応していけるようにしていくことが必要です。
 今後、経済の状況によっては不法投棄等の増加が懸念されることも勘案し、引き続き、不法投棄等の防止を図るため、全国ごみ不法投棄撲滅運動の展開による監視活動の強化、現地調査や関係法令等に精通した専門家の派遣による都道府県等での行為者等の責任追及の支援等の取組を展開し、地方環境事務所が拠点となって都道府県等と緊密に連携し、大規模事案を中心に新規に判明される事案を減少させることができるよう、早期発見による未然防止及び早期対応による拡大防止の取組を一層推進します。また、平成16年6月に策定した5,000トンを超える不法投棄をゼロにすることを目標とした「不法投棄撲滅アクションプラン」の達成に向けて引き続き取組を推進してまいります。

都道府県等が実施する不法投棄等の支障除去等への支援

 さらに、支障等がある残存事案の支障の除去等の措置については、平成10年6月16日以前に行為のあった事案は、特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別措置法(産廃特措法)に基づき都道府県等が行う代執行について国からの補助等の支援を実施しており、これまでに13事案について同法に基づく大臣同意がなされており、平成25年3月31日の期限を控え、延長を検討してまいりたいと考えております。
 一方、平成10年6月17日以降に行為のあった事案については、建設六団体副産物対策協議会をはじめとして、(社)日本経済団体連合会会員団体及び企業、(社)全国産業廃棄物連合会、(社)日本医師会及び四病院団体協議会各団体からの出えんをいただき、国からの補助も加えて造成した廃棄物処理法に基づく産業廃棄物適正処理推進基金により、都道府県等の代執行経費の支援を行っており、平成22年度末までに延べ78事案に対して支援を行いました。また、当該基金の在り方について検討する懇談会が平成21年10月に取りまとめた報告書の中で、現行基金の積み増し期間は平成24年度までの3年間とし、現行基金で支援できなかった事案及び平成22年度以降に新たに判明する事案等で支援が必要となった事案については、今後改めて検討される新たな支援スキームにより可能な範囲で支援すること、平成25年度以降の新たな支援スキームについては産廃特措法の動向等も踏まえつつ、当該懇談会において検討に着手し、平成24年度末までの3年間で結論を得ることとされ、同懇談会において引き続き検討を行っています。

添付資料

連絡先
環境省廃棄物・リサイクル対策部適正処理・不法投棄対策室
直通   :03-5501-3157
室長   :吉田 一博(内線 6881)
室長補佐 :小岩 明彦(内線 6884)
担当   :楠本 浩史(内線 6883)
担当   :近藤 淳史(内線 6883)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ