報道発表資料

平成23年12月27日
保健対策
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平成24年春の花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)について(お知らせ)

 環境省が実施している調査研究報告(第1報)によれば、平成24年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量は、例年に比べ非常に多かった平成23年春(昨シーズン)と比較すると、中国、四国地方の一部を除いて、全国的に少なくなると予測されます。例年との比較では、全国的に例年並みか例年よりもやや少なくなると予測されます。また、スギ花粉の飛散開始時期は、関東地方以西で昨シーズンよりやや遅く、例年よりも5日前後遅くなり、東北地方はほぼ例年並みになると予測されます。
 一部地域を除き、全国的に例年よりも少ない飛散が予測されていますが、花粉症が重症化するレベルであると考えられるため、前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。
 なお、本予測(第1報)は、現時点で得られた気象データ、スギ雄花花芽調査結果及び気象庁の季節予報を踏まえて作成されたものであり、1月下旬頃に最新の気象予報を踏まえ、より精緻な予測(第2報)を公表する予定です。

 1.概要
環境省では、花粉症に関する調査研究の一環として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。
今般、当該研究※1において、平成24年春(1月末から5月)における花粉総飛散量及び飛散開始時期の予測(第1報)を取りまとめました。内容は以下のとおりです。
※1 平成23年度花粉症に関する調査・検討業務(請負先;NPO法人花粉情報協会)
 2.平成24年春のスギ・ヒノキ花粉総飛散量の予測について(参考資料1)
 春に飛散するスギ及びヒノキ花粉は前年夏の気象条件に大きな影響を受けます。花粉数に影響するのは6月から8月の日照時間や気温、降水量などで、特に7月上旬から8月中旬にかけての期間の影響が大きくなっています。また、大飛散年の翌年はスギ雄花の着花量が減少するという傾向が見られます。
 そこで、平成23年6月から8月、特に7月上旬から8月中旬にかけての日照時間や気温、降水量などの気象条件に、スギ雄花花芽調査結果を反映させ、平成24年春のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量を予測しました※2
※2例年比または前年比が、50%未満:少ない、50%以上〜80%未満:やや少ない、80%以上〜120%未満:並、120%以上〜150%未満:やや多い、150%以上:多い、と記載している。
  (1)前シーズンとの比較
平成24年春の花粉の総飛散量については、平成23年の7月は平成22年と同様に日照時間が長く、気温も高めであったものの、8月の日照時間が短く、気温も平年並みとなったこと、及び平成23年春(昨シーズン)が大飛散年となったことにより、全国的に昨シーズンより少なくなる見込みです。
特に、昨シーズンに大量飛散となった東日本での減少が著しく、昨シーズンの20〜40%程度となる見込みです。
一方、四国及び中国地方では、昨シーズンの飛散量が例年よりも少なかった地域などでは昨シーズンの70%以上となる地域も散見されますが、西日本全般では20〜70%程度になると予測されます。
  (2)例年との比較
例年との比較では花粉の総飛散量は全国的に例年並みか例年よりやや少なくなる見込みです。
東日本では東北日本海側で90%前後の例年並みですが、そのほかの地域では例年の60〜70%程度とやや少なくなる見込みです。
西日本では近畿地方で例年の50〜70%になり、そのほかも70〜80%と例年並みかやや少なくなる見込みです。
(補足)ヒノキ花粉の飛散量の増加について
上記の予測では、スギ及びヒノキの花粉を合わせた予測結果としていますが、このうちヒノキの予測については以下のようになっています。
ヒノキ花粉は、日照時間に加え、気温による影響を大きく受けると言われています。また、ヒノキ花粉においても、大飛散年の翌年は着花量が減少するという傾向が見られます。昨シーズンは関東地方以西ではヒノキ花粉が非常に多く飛散し、岐阜県及び静岡県、三重県、滋賀県では5,000個/cm2を超え、岐阜県及び滋賀県、福岡県ではスギ花粉飛散量を上回る飛散となりました。このため、スギと同様にヒノキの花粉は全般に少なめになる可能性が高い見込みです。
近年、西日本では雄花をつけるまでに成長したヒノキが多くなったこともあり、上述のようにヒノキの花粉がスギを上回る飛散量となる年が増加してきています。このため、西日本では予測値を上回る可能性があります。
 3.平成24年春のスギ花粉前線予測について(参考資料2)
 スギ花粉を放出する雄花は、日長時間や一定期間の低温へのばく露等により開花の時期が影響されます。このことから、気象庁12月16日発表の1ヶ月予報及び11月24日発表の3ヶ月予報を参考に、スギの花粉飛散開始について、以下のとおり予測しました。
平成23年11月の気温は全国的に高くなりました。これから年末にかけては、気象庁の季節予報によると、全国的に平年よりやや低く、特に九州地方では平年より低くなると予測されています。また、平成24年1月の気温は西日本で平年よりもやや低く、東日本は平年並み、北日本はやや高くなる確率が高いと予測されています。
このため、雄花の休眠覚醒はほぼ例年並みかやや遅くなりますが、スギ花粉の飛散開始日は、関東地方以西で平成23年春より遅く、例年より5日前後遅くなる可能性が高いと見込まれます。また、東北地方はほぼ例年並みになると予測されます。
 4.花粉症予防対策の必要性
 近年の花粉飛散量は多くの地域において増加しており、平成24年春も半分以上の地域で、花粉症に対し十分な注意が必要な2000個/cm2を超える飛散になると予測されます。このため、前シーズン比や例年比での増減に関わらず、予報に基づいた早めの花粉症予防対策等が必要と考えられます。
なお、花粉のばく露を避けるための基本的な対策には、以下のものが挙げられます。
マスク、メガネを着用する。特にマスク内側の鼻口部分に枕ガーゼを当てると効果が高い。
換気時にはレースのカーテン等で遮るとともに、開窓を10cm程度にとどめる。
掃除はこまめに行い、掃除機の使用だけでなく、濡れ雑巾やモップによる清掃を行う。
洗濯物は屋内に干す。
衣類の素材は羊毛や毛織物は避け、ポリエステルや綿製品で起毛のないものを着用する。
上記については、花粉症に係る各種関連情報を紹介する「花粉症環境保健マニュアル2009」(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/html/001.html)で、より詳しい内容がご覧いただけます。
 5.その他
(1)本予測(第1報)に関する留意事項
 本予測(第1報)は、現時点で得られた気象データ、スギ雄花花芽調査結果及び気象庁の季節予報を踏まえて作成されたものです。
 今後、最新の気象予報等を踏まえ、花粉飛散開始前の1月下旬頃に、より精緻な予測(第2報)を公表する予定です。
(2)平成24年春シーズンの対応
 環境省では、平成24年春シーズンにおいても、花粉の総飛散量等の予測及び観測を行い、「スギ花粉飛散開始マップ」により、都府県毎の飛散開始日情報を順次提供します。また、リアルタイムの花粉の飛散状況については、「花粉観測システム(愛称:はなこさん)」により、情報を提供します(2月初旬より提供予定)。
 上記の情報は、環境省ホームページ上※3にて公開し、順次、更新していく予定です。
※3 環境省花粉情報サイト(http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/index.html
なお、上記サイトでは、「花粉症環境保健マニュアル2009」を併せて提供しています。
このほか、政府における花粉症対策は、今後とも関係各省(内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省)の緊密な連携の下で進めることとしております。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8261
課長   早水 輝好 (内6350)
課長補佐 本間 政人 (内6352)

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