報道発表資料

平成23年9月12日
保健対策
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第3回SAICMアジア太平洋地域会合等の結果について(お知らせ)

 アジア太平洋地域における「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(SAICM)の推進のため、9月8、9日に北京(中国)において、「第3回SAICMアジア太平洋地域会合」が開催されました。
 今回の会合では、昨年5月の第2回国際化学物質管理会議(ICCM)で採択され、国際的に議論が進められている「新規の課題」等の今後の取扱いについて意見交換を行ったほか、本年11月に開催予定の第1回公開作業部会に向けた準備等について議論がなされました。また、同会合に先立ち、ペルフルオロ化合物(PFC)に関するワークショップ及びナノテクノロジーとナノ材料に関するワークショップが開催されました。

1.背景

 2006年2月で開催された第1回国際化学物質管理会議(ICCM)において、「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(Strategic Approach to International Chemicals Management;SAICM)が策定されました。
 SAICMは、2002年のヨハネスブルグサミット(WSSD)で採択された「2020年までに化学物質が健康や環境への影響を最小とする方法で生産・使用されるようにする」ことを目標として、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、予防的アプローチ、有害化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進等の分野での戦略と行動計画を定めたものです。
 SAICMは3年ごとにICCMにおいて進捗状況をレビューすることとされており、今回のアジア太平洋地域会合は、本年11月の第1回公開作業部会(OEWG)及び来年の第3回ICCMの準備のために開催される一連の地域会合の一つとして開催されたものです。

2.第3回SAICMアジア太平洋地域会合の概要

会議期間:
2011年9月8日(木)、9日(金)
場所:
北京(中国)
出席者:
アジア太平洋地域の各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等
我が国からは、早水輝好 環境省環境安全課長等が出席。
※会議文書:
議題、会議文書等はSAICMの以下のウェブサイトから入手可能です。
http://www.saicm.org/index.php?ql=h&content=home

3.第3回SAICMアジア太平洋地域会合の結果の概要

 本会合では、SAICMアジア太平洋地域フォーカルポイントであるインド政府の代表とともに、我が国の早水輝好・環境省環境安全課長(ICCMの地域代表ビューロー)が共同議長を務めました。主な議題に係る結果は以下のとおりです。

(1)第1回公開作業部会(OEWG)に向けた準備

 本年11月15日(火)〜18日(金)にセルビア・ベオグラードで開催予定のOEWGについて、UNEP事務局より開催の経緯、日程等についての情報提供がありました。また、同会合に先立ち、14日(月)に地域会合、テクニカルブリーフィング等を開催予定であることが紹介されました。

(2)第2回ICCMで採択された「新規の課題」等の取組状況及び今後の取扱い

 昨年5月の第2回ICCMで採択され、国際的に議論が進められている「新規の課題」(「ナノテクノロジー及び工業用ナノ材料」、「製品中化学物質」、「電気電子製品のライフサイクルにおける有害物質」及び「塗料中鉛」)等に関するこれまでの取組状況について、UNEP事務局等より報告がなされました。このうち、「ナノテクノロジー及び工業用ナノ材料」及び「電気電子製品のライフサイクルにおける有害物質」をSAICM本体の行動計画に組み込みたいとする提案について、地域としても支持し、併せて行動計画に掲げられた活動の活性化についても今後検討していくことになりました。また、各課題について、アジア太平洋地域の数カ国、NGO等より、OEWGに提案する地域としての決議案や勧告案が示されたことから、今後各国の意見を聴取し、それを踏まえてこれらの取扱いが検討されることになりました。

(3)第2回ICCMで採択された「新規の課題」への追加提案の検討

 「新規の課題」に追加して取り組むべき課題として提案されていた「内分泌かく乱物質」及び「環境残留性の高い医薬品汚染物質」について、アジア太平洋地域として「新規の課題」への追加については支持するものの、資金が限られている中では前者を優先すべきと付言されました。

(4)保健分野における戦略

 昨年11月にUNEPがWHOと共同で作成したSAICMの保健分野における戦略案について意見交換がなされ、環境担当部局と保健担当部局との一層の連携が必要との認識が共有されました。

(5)今後開催されるSAICM関連会議の準備

 平成24年6月4日〜6日にブラジル・リオデジャネイロで開催予定のRio+20及び同年に開催予定の第3回ICCM等の準備状況について、事務局より情報提供がなされ、SAICMにおける化学物質管理の取組をRio+20の議論に盛り込むことが重要であり、今後各国等より働きかけを強めるべきとの認識が共有されました。

4.その他

 第3回SAICMアジア太平洋地域会合に先立ち、OECD及びUNEPによりペルフルオロ化合物(PFC)に関するワークショップ(5日(月))が、また国連訓練調査研究所(UNITAR)によりナノテクノロジーとナノ材料に関するワークショップ(6日(火)、7日(水))が、それぞれ開催されました。我が国からは、前者のワークショップでペルフルオロオクタンスルフォン酸(PFOS)に関する日本の取組について報告を行いました。

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通:03-5521-8260
代表:03-3581-3351
課長:早水 輝好(内線 6350)
課長補佐:福島 健彦(内線 6353)
担当:森谷 直子(内線 6356)

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