報道発表資料

平成23年5月27日
保健対策
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平成21年度 大気汚染に係る環境保健サーベイランス調査結果について(お知らせ)

 環境省では、昭和63年公害健康被害補償法改正(第一種地域指定解除)に伴い、地域人口集団の健康状態と大気汚染との関係を定期的・継続的に観察し、必要に応じて所要の措置を講ずるために、大気汚染に係る環境保健サーベイランス調査を平成8年度から毎年度実施している。

平成21年度調査結果の概要

 例年通り、3歳児を対象とした調査(以下「3歳児調査」という。)及び小学1年生を対象とした調査(以下「6歳児調査」という。)を実施して、それらの調査結果についての単年度解析、並びに、平成8年度〜平成21年度の3歳児調査及び平成16〜21年度の6歳児調査のそれぞれを統合したデータを用いた経年解析等を行った。また、6歳児調査回答者のうち平成17〜18年度に実施した3歳児調査時に回答のあった者について追跡解析を行った。
 3歳児調査の対象者は全国38地域の約9万人(回答者は約7万3千人)であり、6歳児調査の対象者は全国38地域の約8万9千人(回答者は約7万3千人)であった。
 これらの解析の結果、呼吸器症状のうちぜん息については以下のとおりであった。
 オッズ比による検討において、3歳児調査では、昨年度に大気汚染(SPM)とぜん息との有意な関連性を示す結果が初めて認められたが、今年度は認められなかった。一方、6歳児調査では、昨年度に大気汚染(SPM)とぜん息との有意な関連性は認められなかったが、今年度は有意な関連性(オッズ比1.08、95%信頼区間[1.00〜1.16])が認められた。SPM以外の大気汚染物質とぜん息については、3歳児調査及び6歳児調査ともに、今年度も有意な関連性は認められなかった。大気汚染(SPM)については全般的に低下傾向にあり、さらに、対象者別背景濃度区分ごとの呼吸器症状有症率、調査対象地域ごとの対象者別背景濃度の平均値と呼吸器症状有症率の関係においても大気汚染物質濃度が高くなるほどぜん息有症率が高くなるような関連性は認められなかった。
 なお、ぜん息以外の症状については、かぜひき回数(5回以上)で大気汚染物質濃度が高くなるほど有症率が高くなる傾向がみられたが、ぜん鳴、ぜん鳴(かぜなし)ではみられなかった。

今後の課題

 SPMについては、3歳児調査及び6歳児調査においてぜん息との有意な関連性が一定の傾向として捉えられる状況にはないが、地域特性にも留意しつつ、今後も注意深く観察する。
 平成21年9月に環境基準が告示されたPM2.5について、現在、常時監視体制の整備が行われているのでその整備状況を踏まえ、SPMとの関連性も考慮して、必要に応じて検討を進める。また、近年、西日本地域を中心に注意報が発令され、健康影響が懸念されている光化学オキシダントについて、諸外国において基準の改訂が行われているため、今後の動向について引き続き注視する。
 さらに、平成23年5月に公表した局地的大気汚染の健康影響に関する疫学調査報告を踏まえて対応を検討する。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課保健業務室
直通 03-5521-8256
代表 03-3581-3351
室長 加藤 祐一(6320)
室長補佐 佐々木 正大(6322)
主査 高田 朋子(6327)

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