報道発表資料

平成23年4月22日
保健対策
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平成23年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期について

 環境省が実施している調査研究報告によれば、今後のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期は以下の通りです。

1.
今シーズンのスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は、四国や近畿、東海、甲信、関東及び東北地方で未だ非常に多い状態で推移しています。
2.
スギ花粉の飛散については、九州のほとんどの地域、中国、四国、近畿地方の一部については既に終息していると見込まれます。また、それ以外の九州、中国、四国、近畿地方、及び東海、甲信関東地方南部では4月中にほぼ終息すると見込まれます。北陸、関東地方北部及び東北地方南部では5月上旬に、東北地方北部及び北海道では5月中旬に終息すると予測されます。
3.
ヒノキ花粉の飛散については、九州と四国のほとんどと中国、近畿地方の一部は4月中に終息する見込みです。それ以外の九州、中国、四国、近畿地方、及び東海、北陸、甲信、関東地方は5月上旬、東北地方は5月中旬まで飛散が続く見込みです。

1.概要

 環境省では、花粉症に関する調査研究の一環(※1)として、平成16年度から花粉飛散予測に関する調査研究を行っています。
 今般、当該研究において、平成23年春における各地のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び花粉飛散の終息時期について取りまとめました。内容は以下の通りです。

※1
平成23年度花粉症に関する調査・検討業務(請負先;NPO法人花粉情報協会)

2.スギ・ヒノキ花粉の飛散状況(表-1、表-2参照)

 4月15日現在での今シーズンのスギ・ヒノキ花粉総飛散量は、8割以上の地域で花粉症に対し十分な注意が必要とされる2000個/cm2を超え、多くの地域で例年よりも非常に多くなっています。
 今春は雨の日が少なく、花粉が雨で流されなかったこと、また、ヒノキ花粉が予測以上に多くなったことから、花粉総飛散量が予測を上回ったと考えられます。今後も東日本を中心に、しばらくは花粉の飛散が多い状況が続くと見込まれます。

(1)スギ花粉の飛散状況

 今シーズンのスギ花粉の飛散開始(※2)は、関東や東海地方の一部で2月上旬、東北地方南部から九州では2月中旬から下旬、東北地方北部では3月中旬と、昨年よりも10日前後遅くなりました。
 また、スギ花粉の飛散ピークは、九州、四国、中国及び近畿地方では3月上旬頃、東海、甲信及び関東地方、東北地方南部では3月中旬頃、東北地方北部以北では3月下旬から4月上旬頃でした。
 4月中旬におけるスギ花粉の飛散状況は九州、四国、中国及び近畿地方では「少ない」、東海地方で「やや多い」となっており、北陸、甲信、関東及び東北地方では未だ「非常に多い」状態が継続しています。

※2
この場合の飛散開始とは、ダーラム法による観測方法で、1日あたり1個/cm2以上の花粉が連続2日以上観測されることを示す。

(2)ヒノキ花粉の飛散状況

 今シーズンのヒノキ花粉の飛散開始は、九州、四国、中国、近畿、東海、甲信、関東地方及び東北地方南部で3月中旬から下旬となりました。一方、北陸地方及び東北地方北部では4月上旬以降となっており、一部地域ではヒノキ花粉については飛散開始となっていません(※3)。全国的に、ほぼ昨年並みか昨年より1〜2週間程度遅い飛散開始となっています。
 また、飛散のピークは、九州から近畿地方にかけては4月上旬、東海、甲信及び関東地方では4月上旬から中旬となっています。
 4月中旬におけるヒノキ花粉の飛散状況は、九州及び中国地方では「やや多い」となっていますが、四国、近畿、東海、甲信及び関東地方は「非常に多い」状態が継続しています。
 北陸と東北地方ではヒノキ花粉の飛散状況は「少ない」となっており、4月中旬以降に飛散のピークを迎えると見込まれますが、北陸、東北地方ではヒノキ林がスギ林に比較して非常に少ないことから、今後、大量に飛散することはないと見込まれます。

※3
定義上の飛散開始(※2参照)となっていない地域においても、少量の花粉の飛散は認められている。

3.スギ・ヒノキ花粉の終息時期(図-1前線図参照)

 花粉飛散の終息時期の予測は、[1]1月に実施した花粉総飛散量の予測値に対する、現在までの累積飛散量の程度、[2]これまでの気象状況(特に降雨・降雪の状況)、[3]雄花開花モデル、及び[4]気象庁の季節予報結果から実施するものです。

(1)スギ花粉の終息時期

 スギ花粉の飛散は九州のほとんどの地域、中国、四国、近畿地方の一部については既に終息していると見込まれます。また、それ以外の九州、中国、四国、近畿地方、及び東海、甲信、関東地方南部では4月中にはほぼ終息すると見込まれます。北陸、関東地方北部及び東北地方南部では5月上旬に、東北地方北部及び北海道では5月中旬に終息すると予測されます。
 なお、昨年に比較すると、近畿地方以西で1ヶ月程度、東海、北陸、甲信及び関東地方で2〜3週間程度遅く、東北地方以北では2週間程度終息が遅くなる見込みです。

(2)ヒノキ花粉の終息時期

 ヒノキ花粉の飛散については、九州と四国のほとんどと中国、近畿地方の一部では4月中に終息する見込みです。それ以外の九州、中国、四国、近畿地方、及び東海、北陸、甲信、関東地方は5月上旬、東北地方は5月中旬まで飛散が続く見込みで、昨年と比較すると、全国的に2週間ほど終息時期が遅れるものと考えられます。

東北地方北部:青森県、岩手県、秋田県
東北地方南部:宮城県、山形県、福島県
関東地方北部:茨城県、栃木県、群馬県
関東地方南部:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信地方:長野県、山梨県
北陸地方:新潟県、富山県、石川県、福井県

留意事項

 今シーズンはスギ・ヒノキ花粉飛散の終息が遅くなると予測されることから、これらの終息時期には、同時にイネ科花粉が飛散し始めていると考えられます。長期間花粉症の症状が続く場合には、イネ科花粉症など他の花粉症やその他のアレルギー疾患の可能性があります。症状が強い場合には、医療機関にご相談下さい。

関連情報

環境省ホームページ http://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
NPO花粉情報協会ホームページ http://www.pollen-net.com/welcome.html

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通 03-5521-8261
代表 03-3581-3351
課長 早水 輝好(内 6350)
課長補佐 本間 政人(内 6352)

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